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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年11月4日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第10号 ━━━━━━━━●

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 木枯らしが吹き、すっかり寒くなってきましたね。先日行なわれた統一補
選も、投票率が24〜56%と、まったく盛り上がらないまま終わってしま
いました。
 政党離れ、政治不信が進んでいるといわれています。国民が求めているの
は、本当に信頼できる政治家。だからこそ、「未来総理」たちに頑張っても
らわなければと思うのです。
 今回は、石破防衛庁長官が初登場です。

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  目次
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 ◎テーマ:「私が一番力を入れている政策」
   ▼宮本岳志(参議院議員・共産党・大阪・42歳・当選1回)
   ▼石破 茂(衆議院議員・自民党・鳥取・45歳・当選5回)
 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「国民のためのIT社会の実現」
      宮本岳志(みやもとたけし・参議院議員・日本共産党・大阪)
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 日本共産党の「国会のだんじりファイター」宮本岳志です。10月25日
TV東京系放送の「クイズ!赤恥・青恥」に出演させていただきました。見
ていただきましたか?

 さて、今回のテーマは「私がいま一番力を入れている政策」とのこと。
 去る8月5日に稼働を開始し、国民や各地の自治体から大きな不安と怒り
の声がわき起こっている「住基台帳ネットワークシステム」が、今開かれて
いる臨時国会の大問題になっています。私は議員になってこの4年、IT・
情報通信政策を担当してきました。「国民のためのIT社会の実現」は、私
が特に力を入れているテーマの一つです。

 そもそも政府が言う「IT革命」は、何の「哲学」もなく、いかにも貧相
でうすっぺらいものです。「IPV6」も何のためかといえば、テレビやクー
ラーにアドレスを割り振るためであったり、「光ファイバー網の整備」など
と言って高速道路の測道や下水道に土管を埋め込んだり・・・。結局「IT
革命」の看板で「いかに情報家電を売って儲けるか」とか、「評判が悪い無
駄な公共事業を、光ファイバーの敷設を口実にして続ける」というだけのこ
となのです。

 ほんらい情報技術は民主主義と密接なかかわりを持っています。ルネッサ
ンスでの印刷技術の発展が、フランス革命に代表されるその後の民主主義の
形成に大きな力となり、日本でも、新聞、放送など情報技術の開発とその普
及が、国民の情報入手と発信の手段を広げ、民主主義を大きく前進させてき
ました。

 今日のインターネットの急速な普及は、生活水準や利便性の向上だけでな
く、民主主義の発展にも文化の向上にも大きな寄与をすることができる一方
で、新たな社会的格差を拡大する可能性も持っています。だからこそ、新し
い技術を国民全体のものにし、民主主義の発展と国民生活と福祉の向上、さ
らには文化の発展に役立てるための本格的な取り組みが求められているので
す。

 そういうことを踏まえるならば、居住地、貧富、障害の有無、年齢、性別
など一切の差別なく、すべての人が高度情報通信ネットワークにアクセスで
きるようこれを国民の権利として保障することに国が責任を持つことが必要
です。

 さらには、個人情報保護をIT社会形成の必須の条件としてはっきり認識
する必要があります。ネットワークへのアクセスが、個人情報流出の危険を
冒してまでやる冒険的な行為というのでは、IT社会の発展などは絶対にあ
りえません。

 この点で、国民全員に11ケタの番号をつけ、総務省所管の「地方自治情
報センター」と全国3300自治体のコンピューターをすべて連結して「中
央集権的」ネットワークをつくるなどというのは、まったく「IT社会の何
たるか」を理解していないものだというほかありません。

 インターネットとIT技術の可能性を、すべての人の生活向上と民主主義
の発展につなげるとともに、一人ひとりの個人が徹底的に尊重される真のIT
社会の実現へ、私のライフワークとして取り組んでいきたいと思っています。


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 ■「有事法制の整備と、真に実効性を発揮しうる防衛力の整備」
         石破 茂(いしばしげる・衆議院議員・自民党・鳥取)
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 高い志あって政治家をめざしたわけでは決してない。政治家の家庭に育っ
た私は、むしろ自分が政治家となることに否定的であったように記憶してい
る。それがなぜ政治家になったかと言えば、参議院議員であった父が昭和56
年に他界した折、父の親友でもあった田中角栄元総理から強い勧めを受けた
から、というのが本当のところである。もちろん、最終的には自分で決断を
したことであり、田中元総理にその責任を転嫁するつもりは毛頭ないが。

 政治家として何をすべきかが自分の中で明確になったのは、消費税導入と
湾岸戦争が大きな契機であった。「たとえそのときは有権者に歓迎されない
ことであっても、国にとって必要なことを説得し、実行するのが政治の務め
である」「冷戦後の日本はそれ以前の対米従属から脱し、自らの戦略を構築
していかねばならない」そのような思いである。

 私が安全保障問題をライフワークとして掲げるようになったのはこのよう
な理由によるものである。

 戦後半世紀あまり、我が国は平和を論ずる際に、とにかく戦争を憎み、そ
こから目を背けること、そして平和の尊さを訴え続けることこそが、その本
質とされてきたのではなかったか。

 しかしながら、残念なことではあるけれども、現実の世界は日本国憲法前
文に謳われているような平和を愛好し公正と信義にみちみちた人々ばかりで
出来ているわけではない。我が日本人が民主主義の下、享受している様々な
権利や自由、そして福祉など、すべて国家の存在が前提であればこそである。

 その国家が危機に瀕することのないためになにをすべきか。大切なものは
それに見合う努力によってこそ守られる、という実に当たり前の発想を我が
国において確立することの必要性を痛感するものである。

 具体的には、有事法制の整備であり、真に実効性を発揮しうる防衛力の整
備である。さらには、自衛隊とはいったい何なのか、との基本的な問題も解
決をみなければならないものと考える。

 我々はこれらの課題を正面から国民に向けて語りかけては来なかった。し
かし今や多くの国民がそれに耳を傾ける環境が醸成されつつあるように思う。
このたび防衛庁長官を拝命したが、まさにこのような思いの下、全力を尽く
したいと願っている。


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 導入時には、あんなに話題になっていた「住基台帳ネットワークシステム」
ですが、拉致問題の陰に隠れて、最近はほとんど報道されなくなりました。
 私も正直いって、すっかり忘れていましたが、「そうだ、個人情報の保護
がどうなるのか、注目しておかなきゃ」と、宮本議員の原稿を読んで、思い
出しました。

 「防衛政策」は、党によっても、個人によっても、考え方が大きく違いま
す。せっかく現役の防衛庁長官がメンバーのなかにいるのですから、この問
題については、いずれ、「未来総理」たちで議論してもらおうと思っていま
す。

 前回の丸谷議員の原稿に関して、「フィルムコミッション」という言葉が
わからないという質問がありました。「フィルムコミッション」(FC)とい
うのは、映画やテレビのロケに関して、撮影場所の許可を得たり、宿泊施設
を手配するなど、諸問題を調整し、撮影を実現させる組織のことです。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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  次号予告
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 次回は、小池 晃議員(共産党)・近藤昭一議員(民主党)・
有村治子議員(自民党)が登場します。

※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)  上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)  鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)  樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)  春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)  丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)山村 健(民主党・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)  有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)  福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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