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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年1月20日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第20号 ━━━━━━━━●

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 今週も未来総理に「今年の公約」を発表してもらっています。正解が見え
ないいまの時代に、各議員が日本をどっちの方向に導こうとしているのか、
しっかり把握したいと思います。ただ、おいしいことを言うだけなら誰にで
もできます。真に実行力があるのが誰なのか、答えは、今後の政治活動のな
かで見えてくるはずです。


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    護」、井上美代議員が「子育て政策」、千葉景子議員が「司法改
    革」について語っています。どうぞお楽しみに!


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  目次
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 ◎「今年の公約」
   ▼春名直章(共産党・衆議院議員・比例四国・43歳・当選2回)
   ▼上田 勇(公明党・衆議院議員・比例南関東・44歳・当選3回)
   ▼細野豪志(民主党・衆議院議員・静岡・31歳・当選1回)
 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「イラク戦争ストップ!有事法制を廃案に」
    春名直章(はるななおあき・衆議院議員・日本共産党・比例四国)
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 たくさんやりたいことや手懸けていることがありますからしぼるのがたい
へんですが、「これだけは」という思い入れのあるもののうち、いくつかを
ピックアップすることにします。

(1)イラク戦争ストップ!有事法制を廃案に追い込むことです。

 2003年を「戦争の年」でなく「平和の年」にしなければならないと思
います。
 アメリカはちょっと横暴すぎます。イラクが気に入らないと勝手に戦争を
起こす準備を着々と整えています。
 日本政府もなさけない。イージス艦をインド洋にさっさと出して戦争の御
先棒をかつぐ。世界が平和解決の努力をしているときにです。
 私は日本国憲法が大好きです。この憲法の導く道ー平和外交を徹底的に推
進します。有事法制はその最大の障害物。絶対に廃案にしたいと決意してい
ます。

(2)18歳選挙権の法案を出したい

 前々回に書きましたが、18歳選挙権実現は私のライフワークの一つ。な
んとか超党派で法案を作成して国会に提出したいと思っています。運動と世
論と国会での共同がカギですね。

(3)福祉とくらしを守るために奮闘したい。

 社会保障(年金、医療、介護、雇用保険)だけで3兆円近い負担増。配偶
者特別控除の廃止や外形標準課税の導入などの増税。あまりにも冷たすぎる
小泉路線です。
 私は国民のくらしを応援しながら経済を建て直すという王道をしっかりす
すみたいと思っています。

(4)地方切り捨て政策をすっぱりやめさせたい

 私は国会当選以来6年間、地方自治、地方財政の分野を担当し論戦してき
ました。
 強制的な市町村合併、地方交付税の削減、補助金削減などが地方を直撃し
ています。
 今年はいっせい地方選挙の年。こうした小泉内閣の地方切り捨て政治にきっ
ぱりものをいいたい。そして地方の声を国会に反映させていきたいと思って
います。

 具体的には、地方への財政的しめつけをやめる。とくに、地方固有の財源
である地方交付税の削減・改悪をやめる。義務教育費国庫負担金削減の中止。
市町村合併は自主性をあくまでつらぬく。それに反するあらゆるアメとムチ
の中止ーこれらをもとめてがんばっていきたいですね。

 (1)から(4)を考えたら、どうしても小泉内閣を打倒しなければなら
ないと思いますね。これが最大の公約でしょうか。

 最後に自分に対する大切な公約があるのです。それは体重の5キロ減、体
脂肪率の数パーセント減という課題です。

 この公約がもっとも現実性があるかもしれませんね。だって自分の決意次
第でなんとかなるものですから。それではまた。


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 ■「経済の再生と雇用の安定」
      上田 勇(うえだいさむ・衆議院議員・公明党・比例南関東)
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 2003年の新年明けましておめでとうございます。昨年は、拙文をお読みい
ただきまことにありがとうございました。内容が十分精査されていない面も
多く、文章もお世辞にも上手とはいえませんが、今年もがんばって執筆しま
すのでよろしくお願いいたします。

 「2003年の公約」というと少々大袈裟になりますが、私としてこの一年間
取組んでいきたいと考えている課題についてご紹介したいと思います。本年
は、国の内外に数多くの重要課題を抱える年となると思いますが、その中で
も特に次の3点が最優先課題です。

(1) 経済の再生と雇用の安定

 経済の停滞が閉塞感の最大の原因だと思います。構造改革を着実に進めて
将来の展望が開ける活力のある経済を再生するために努力していきたいと考
えています。その中でも、中小企業の資金調達の安定化・多様化、企業の新
規分野への進出や起業の支援、自由経済圏の推進や対内直接投資の拡大、
「構造改革特区」制度を活用した規制改革などに力を入れていきたいと考え
ています。

(2) 社会保障制度への信頼感の回復

 少子高齢化の進行にともない、医療・年金などの公的社会保障制度に対す
る信頼感が低下しています。財政事情、将来見通しなどの情報公開を徹底し
て市民参加の議論をしっかり行って、どうやったら長期的にも安定した制度
として確立できるのか考えていきたいと思っています。特に医療制度につい
ては、私たちの健康と生命に関わる重大な課題であり、「国民皆保険」を維
持して質の高い医療サービスを安定して提供していく仕組みをつくるために
努力していきたいと考えています。

 また、少子化傾向に歯止めをかけて、社会全体として次代を担う人材を育
てていく環境をつくるため、児童手当の拡大、保育事業の充実といった「子
育て支援」施策に引きつづき力を入れていきたいと考えています。

(3) 犯罪のない安全・安心な街づくり

 犯罪の増加・凶悪化で、「世界一安全な街」という神話にも陰りが見えて
います。官民協力しての防犯・捜査体制の充実や来日外国人犯罪への対応強
化などに取組んでいきたいと考えています。また、従来から取組んでいる薬
物対策や暴走族対策にも引きつづき努力していきます。

 その他、イラク、北朝鮮など国際情勢の緊張も予想されます。外交・安保
も国政の最重要課題でありますので、わが国が国際社会の一員として世界の
平和と安定のためにどのような使命を担っていくのかについても真剣に考え
ていきたいと思っています。

 前途多難な一年となりそうですが、一つ一つの問題に全力投球でがんばっ
てまいります。


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 ■「企業献金を受け取らず、政治資金パーティも行なわない」
         細野豪志(ほそのごうし・衆議院議員・民主党・静岡)
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 2003年、私の公約は『政治家を続ける限り、企業献金を受け取らず、
政治資金パーティも行なわない』ことです。極貧は覚悟の上、純粋な思いを
託された個人献金に頼ることで、国民本位の政治を実現する決意です。

■企業団体献金からの決別

 民主党の菅直人代表は、政官業の癒着打破を政策の柱に掲げました。予算
をばらまいても、この構造がなくならない限り、景気は良くならないという
のが菅代表の持論です。もちろん、これだけで日本経済の問題が解決するわ
けではありませんが、このことが日本の経済対策を捻じ曲げていることは間
違いありません。

 景気対策や交通網の発達は建前であって、献金をしている企業や業界へ恩
返しが道路族の本音です。大手のゼネコンが債務減免を受ける一方で、中小
の建設業者の倒産が続発している現実は、その証拠です。

 土木予算だけではありません。あらゆる予算や許認可に政官業の癒着はは
びこっています。官と業をつないでいるのが「官僚の天下り」なら、政と業
をつないでいるのが「企業献金」です。会計処理が容易なパーティ券も同様
の役割を果たしています。

■民主党はどこが自民党と違うのか

 野党である民主党は、政官業の癒着打破を声高に叫んでいます。しかし、
私は、今のまま民主党が政権を取っても、自民党と同じような利権政治家が
出てくると考えています。自民党議員よりも民主党議員の方が圧倒的にモラ
ルが高いとは言えないからです。

 私は当選直後から、企業献金に頼らない政治を目指してきました。今年は、
その動きを民主党内に広げていきたいと考えています。つまり、民主党の中
で実行する議員の集団をつくり、党規約の改正(すなわち全議員の実行)を
迫っていきたいと考えています。言葉ではなく実行する議員集団です。

■政権奪取に向けて

 民主党内での働きかけに加えて、議員立法を出す準備もすすめますが、どっ
ぷりと企業献金に浸かっている自民党の議員がその法案に賛成する可能性は
ゼロです。自民党がジャブジャブと企業献金をもらっている中で、民主党が
それを拒否することになると、資金面で大きな格差が生じてしまいます。最
も資金がかかるのは選挙ですので、そんなことをしたら民主党は政権が取れ
ないという声が党内にもあります。

 しかし、政権交代が定着していないわが国で民主党が政権を取るためには、
自民党との違いを鮮明にすることが最低限の条件です。企業献金からの自立
による政官業癒着打破は、その象徴的なテーマになりうると私は考えます。

 2002年、国民の期待を裏切った民主党に残された時間は長くありませ
ん。「所詮、政治家は信頼できない」と考えている国民に明確なメッセージ
を出せなかったことを反省し、民主党は今こそ『身を捨ててこそ浮かぶ瀬も
あれ』の心境で、政権奪取に挑む覚悟が必要です。


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 春名議員が公約のトップに掲げている「有事法制廃案」については、未来
総理のなかでも意見が分かれると思います。「今年の公約」の次のテーマと
して、各議員には「防衛論」を予告しています。イラク、北朝鮮と、世界は
不安な要素でいっぱいです。「未来総理」たちが、それぞれどんな考えを持っ
ているのか、気になります。

 上田議員の公約トップの「経済再生」も、日本の大きな課題です。「防衛
論」の次は、「経済」について語ってもらおうと思っています。

 細野議員の「企業献金を受け取らず、政治資金パーティも行なわない」宣
言にも、とても関心があります。「政治にはお金がかかる」とよく言われま
すが、お金がなくても政治活動ができることを、ぜひ証明してほしいと思い
ます。

 先週予告した山村議員は、都合によりお休みです。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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  次号予告
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 次号の発行は1月27日です。

 石破茂議員(自民党)・宮本岳志議員(共産党)・野田佳彦議員(民主党)
 ・鈴木康友議員(民主党)が登場します。

※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)    上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)  大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)    鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)    樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)    春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)  山村 健(無所属・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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