逆転人生相談Part18 バックナンバー

夫を信じきれない女性の悩みに答えます!

今回は、夫の携帯メールをこっそり見たことから、夫への猜疑心が生まれてきてしまった女性の悩みです。 悪いと思いつつ、好きな人の携帯をこっそりのぞいたことがある人は多いようです。 「夫を信じたいのに、信じきれない。そのことで自己嫌悪を感じてしまう」というみなみさん。 さて、どうすればいいのでしょう。アドバイスをお待ちしています。


――今回の悩み――
「旦那の携帯に女の人からの親しげなメールが!」


最近旦那(資格の学校の講師)がこそこそ携帯メールしているので悪いとは思ったのですが,メールチェックしてしまったんです。 すると暗証番号を入れなくては見られないようになっていました。 その後「保存メール」のフォルダのみ見ることが出来るのに気づきました。 同じ人のに当てたメールが2通。 その人のメルアドに4桁の数字がついていたので何の気ナシに入れてみたらロックが解除できました。

私は何が何だかわからないまま受信フォルダを見たらそのアドレスの女の人からのメールが何通かあり,その中には 「タイトル:信じる・・・じゃあにゃんこは幸せに死ねるね?いつか一緒の首輪つけてね(ハートの絵文字)・・宏子(ハート)」 というメールがありました。

暗証番号がその人の誕生日だったこと,旦那が仕事で帰ってこられない時「ちゃんと寝てるだろうか,ご飯食べてるだろうか」 と心配してる間にそんな親しげなメールのやりとりしていること,そして送信メールのフォルダを全削除していることを 大声で責めました。

旦那は「その子は自分のクラスの生徒ですごくやる気もあり成績もいいんだけど,ガンで余命わずかなんだ。だから力になってあげたいと思って 学校の講師室のバイトで雇ってもらうよう上司に頼み,通信添削の答案を採点してもらっているんだ。
お前が心配してるような事はない。信じてくれ」と言いました。 でもどうしても納得いかなかった私はその相手の女性に深夜メールを打ちました。

「にゃんこ死ぬとき〜ってどういう意味ですか?妻帯者に送る内容じゃないですよね。」

翌朝旦那がトイレに入っている隙に携帯を見たら彼女からメール着信がありました。
「奥様から次のようなメールが来ました。その後私は不整脈の発作が出たので会社をお休みすることにしました。 私が抱えている問題について(身体の事に対する不安)
他人に話すことはさらし者になるようで耐えられないのです。 でも先生に迷惑が掛かるのであればちゃんと説明したいと思うのですが,どうしたらいいでしょうか。このメールを奥様に見せて頂いても構わないです」

私はカッとなりこのメールを削除してしまいました。 旦那が出勤してから「いつか一緒の首輪つけてね」のメールの意味がどうしても知りたいというのと,彼女への怒りと, ちゃんと明確に説明してくれない旦那に対しての悲しみで頭が真っ白になってしまい, 彼女に対して「にゃんこ〜(旦那の携帯から私の携帯に転送してあった)」を連続で20通くらい送りました。

文頭に「自分が悪いとは微塵も思ってないでしょ?自分のしたことを正当化しないで!」と付け足して。
メールだとボタンひとつだから,ボーっとしたまま何度も送信ボタンを押し続けていました。

しばらくして会社にいる旦那から電話がありました。 「今,○○さんから電話あったよ。泣きながら」 と言うのでつい意地悪く「ああ!ちくったんだ」とか, 「不整脈とかいってひでちゃんに電話する気力があるなら私あてに電話させてよ」と迫ったら 「じゃあ今電話してもらうから」ということになり直後にその彼女が泣きながら電話してきました。 私が「首輪つけて〜というメールの意味を教えてください」と言ったら,今までの経緯を説明してくれました。

まず,自分の病気の事や将来の不安から自分の授業の担当だった旦那に相談したこと。 その後旦那の計らいで講師室のスタッフになり,旦那には資格の勉強のことや,家族の問題まで相談したこと。

その中で旦那に対して抱いていた尊敬の気持ちが男性としての好意に変わったこと。

「首輪〜〜」というのは,他の先生の授業に出るなよと言う旦那の言葉を受けて, 「じゃあ首輪つけて逃げられないようにしてくださいよ」という意味で返信したそうです。

「先生にはご家族がいるので,好きになっちゃいけないと思っていました。 私の軽はずみな行動で奥様には不快な思いをさせてしまい,申し訳ありませんでした。」と彼女は泣きながら言いました。

私はそれ以上何も言えず「もう忘れるからあなたも体大事にして」と言って電話を切りました。

その後,旦那の携帯にメールを打ちました。
「次はあなたの番です。本当は彼女が好きなのですか?暗証番号をつけたのはナゼですか? あなたの考えていることが判りません。たまらなく不安なのです」と。そして帰ってきた旦那に向かって 「○○さん婚約者がいるなんてウソなの!ひでちゃんが好きなの!気づいてたんでしょ?中途半端に優しくしないで! ホントはメールのやりとりが楽しかったんでしょ!」と責めました。

旦那は
「気持ちは何となく判っていたけど婚約者がいると聞いていたので恋愛感情ではなく 先生として慕ってくれていると思っていた。 メールを隠していたのはお前に対してじゃなく,職場の人間に対してだった。あまり病気のことをあちこちで言いたくない,さらし者になりたくない と本人が言うので同僚がふざけて見ないように暗証番号をつけた。お前の誕生日はみんな知っているからあえて違う番号にした。 お前がオレを疑ってるとは思っていなかったからオレの持ち物を探るとも思ってなかったし・・。 別にお前に見られてもやましいことはない。
送信フォルダを削除したのはそのフォルダはロックがかからないから。メール自体もこそこそしてるつもりはなかった。 隠してるつもりもなかった。でも,結局お前を傷つけて不安な思いをさせる結果になったのはオレの配慮のなさのせいだ。 申し訳なかった」と私に頭を下げました。

そして,夕方彼女から「添削スタッフを辞めます」と電話をもらったそうです。でも私は「前もってそういう女の子がいて,相談受けてるって何で言ってくれなかったの?
私を信頼してなかったの?」と聞いたら,「嫉妬すると思った」と言いました。(確かに特定の異性に肩入れされたらいい気分はしてなかったと思うけど)

そして「まだオレが税理士の勉強していて口ばっかり大きい事いっても結果が全然出せていなかった時, 収入も少なかったけど結婚してくれたのがすごく嬉しかった。今でも結婚した時のこと,結婚を許してくれたお前のお父さんのこと, 忘れてないよ。オレは同僚にも親にも弱音は吐かない。お前には弱いところを見せられる。そういう存在なんだ」と言ってくれました。

これで一応一件落着したとその時は思いました。でもまだ心の奥で疑っている自分がいるのです。添削スタッフを辞めた彼女は「後味が悪すぎるのと,こんなことで夢を諦めて欲しくないから」 と旦那に説得されまた講師室に戻ってきました。旦那曰く「仕事はすごくやりずらいけどね(向こうがかなり遠慮しているため)これからは全部お前に話すから」ということなのですが, やっぱりまだこそこそしてるような気がするので未だに携帯チェックしてしまうのです。
相手の女性はそれからというもの「非通知」でかけてきてるようです。メールはとりあえず馴れ馴れしい内容のはなくなり, 仕事の打ち合わせのものはたまに見かけます。

ただ,旦那は携帯を肌身離さず持っているようになったので前ほど隙がありません。
また,いつも持ち歩いているノートパソコンは開くとパスワードを入れないと使えないようになっているので(盗難されても使われないようにということだけど) ひょんなことでそのパスワードの話になり,「オレのパソコンのは自分が忘れないように○○○○○にしてあるんだよ」と言っていたので, 留守にしてる時に開こうとしたらそのパスワードは間違っていました。

人の持ち物を猜疑心をもって探るということがこんなに惨めで自己嫌悪を感じるものとは思っても見ませんでした。 そして,「信じたい」という気持ちと「信じたいけどもしかしたら・・」という気持ちでごちゃごちゃになってしまい,モヤモヤも溜まっています。

思っている事をはき出したいけど,一旦一件落着した事を蒸し返すことは旦那にとって「信用されていない」と逆上する事態になりかねないので怖いのです。
たまに私の携帯に「非通知」で一日10件無言電話がかかってくることがあります。疑いたくはないけど・・・何でもかんでも悲観的に取ってしまいます。

長い長い話を読んで頂きありがとうございました。(しかも「どうコメントすればいいんだ??」と思うような内容でごめんなさい)

[ペンネーム] みなみ(20代・主婦)



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