11.
緑の目の吟遊詩人
カミーユはシティから生まれ故郷にもどっ てきていた。深い森のある田園風景。かつて、 これほど嫌だった田舎に。
”緑の目の吟遊詩人”の話をおしえた老婆 はとうに亡くなっていた。カミーユの実家は 村の地主で、老婆は留守がちな母親のかわり に子守りをしてくれた近隣の農家の女であっ た。
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