16.
緑の目の吟遊詩人
「待って、小鳥さん。あなたはフィンバラの
使いでしょう?」
カミーユは冗談めかして飛び立つ小鳥に呼び かけたのだが、緑の鳥は言葉が聞こえたよう に戻ってきたのだ!
カミーユの背筋に冷たいものが流れる。緑 の鳥の瞳が悲しげで、まるで人のようだ。
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