4. 緑の目の吟遊詩人
 
 楽の音に酔いしれて、いつしか空には月が出ている。音楽も悲し気な心に沁み入るよう な曲に変わる。詩人は微笑している。
 
 
 この男に魅せられた女は、嘆願する。
 
 

 「声を聞かせて!」
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