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第7回
仕事の傍らコーチングの勉強をしたい女性をコーチ!



相談者のプロフィール 望月綾乃さん(35歳)仮名
フリーランスの編集者・ライター・プランナー。ライター経験の後、ITバブルの中でコンテンツビジネスに関わる。 昔から精神世界や人間心理にはとても興味があり、その流れで、初級産業カウンセラーの資格取得を取得。現在コーチングの仕事に興味をもつ。
相談者の悩みごと 編集・プランニングの仕事をする傍ら、コーチングの勉強にいかに取り組んでいくか。 果たしてコーチの適性はどのくらいのものか、自分のキャリアプランの中でどういう位置づけにもっていくか、今後の方向性について模索中。
望月 「カウンセリングはどちらかというとマイナスの状態にある方をプラスの状態までひきあげるという作業が中心ですよね。 『精神的には健康だけれど今の自分に満足していなくて強い向上心を持つ方が自己実現するお手伝いをしたい』。 カウンセリングの勉強をしていた頃、そういう風に考えていた時期があったんです。その後、偶然コーチの先生にお会いする機会があって」
本間 「今一カ所気になったところで『そういう時期があって』とおっしゃったんですが、今はどうなんですか?」
望月 「初級産業カウンセラー資格取得の後、向上訓練の勉強を始めたのですが、『さて、私の目指すところは一体どこなんだろう?』と考えて、 カウンセリングの勉強はいったんストップしているんです。流れから一歩身を引いているので『過去形』でお伝えしたのかなと思います」
本間 「中級の勉強をはじめて、今ちょっとやめてる。始めた時の身体感覚っていうか気持ちはどんな感じだった?」
望月 「ひさしぶりに社会人になってから勉強したので、いろんな方と知り合い一丸になって勉強できる環境で非常にワクワクしました。 でも中級産業カウンセラーを目指している方には、実際ご自分の仕事に即役立てるために勉強されてる方が多いんです。 私は仕事に直結しないので・・・コミュニケーション力は向上するとは思うけどお金もかかりますし、何を目的にしたらいいのか見直してみようと」
本間 「徐々に時計をさかのぼっていくと・・・産業カウンセラーの勉強をしようと思った時はどんなお気持ちだったんですか?」
望月 「私は大学卒業後コピーライターをやっていたのですが、本当は人の心を扱う仕事にとても興味があったので、これが天職なのか疑問を感じていました。 当時は心理職の参考資料が少なくて、何となく方向転換することなく同じ業界にいたんです。 そのうち仕事の関係で、偶然産業カウンセラーの方に出会って。仕事に支障ない程度の講義だし、一緒に勉強しようと言ってくれる方もいらして」
本間 「その時、産業カウンセラーの資格をとってどんな風に活用するかというイメージはありました?」
望月 「正直言って具体的なビジョンはなかったです。でも実は家庭的にいろいろ問題があって大変な思いをしてきたという経緯がありまして、 その経験をプラスに活かしたい、社会貢献したいという思いがありました。講座に入れば、一緒に何かやろうよという仲間もできると思いましたし」
本間 「心理学に対する最初の関心というのは、ご家庭のバックグラウンドみたいなものが割りときっかけになっているということですか?」
望月 「根本的なきっかけではないと思います。もともと小さい時から占いや精神世界など、未知の部分、見えない部分に興味があったんです。 そのうち家庭問題でいろいろ周囲の方々に助けていただいて泥沼から脱出したという経緯がありまして、使命的なものを感じたというところでしょうか」
本間 「これまで望月さんが一番いきいきしていたな〜っていうのはどんな時でしたか?」
望月 「某携帯キャリアのコンテンツ事業がスタートする時期にコンテンツプロバイダーからお誘いを受けて東京に出てきたのですが、 時代の先端を行くITビジネスに関われるという喜びはとても大きかったですね。企画、営業からディレクションまでほとんど任せていただいて、 責任は重かったけれどものすごく達成感はありました。 業務内容もそれまで携わってきた編集の仕事の延長線上だったのでそんなに不安はありませんでしたし、はじめての営業活動も楽しくて」
本間 「なるほど、話しておられても今が一番いきいきされてる感じで。もうちょっと聴きたいな。それ。 もうちょっと具体的にいうとどんなプロジェクトだったのですか?」

ここで立ち上げに関わったコンテンツビジネスについての概要、タイアップ先企業への営業活動の話などを話す。

望月 「今までデスクワークだったので分らなかったけれど、人と会うことがこんなに楽しいなんて気づかなかった。 世界が変わったというか、自分の違う一面が引き出されたというか。その時の上司がいい意味で放任主義だったのもよかったと思います。 カリスマ性のある魅力的な方でホメて育てるタイプでしたから、非常に自分のいい面が引き出されて、考え方もかなりポジティブになれたと思います。」
本間 「ちなみにその仕事はどうなったの?」

今もなお続いているコンテンツ事業を取り巻く環境について話す。 厳しい状況なので自分のビジネスのベースというのを築いていかなくては、と望月さんは考えている。

望月 「でも元々あまり損得勘定というものがなく、いい仕事をしていればお金はついてくるものだと思っています。 だからほんとに自分が心から打ち込める仕事に取り組んで生きたい。 手っ取り早くお金になるのは編集能力を生かした仕事ですが、それだけではなく自分のライフワークになるものがほしいし、 カウンセリング、コーチングなど人と関わっていく仕事もしたいんです」
本間 「できる範囲の島というのはすごく大きな島があって、他方やりたいところというのは少し霧がかかっているような感じ?」
望月 「そうですね。何となく見える部分と霧がかかっている部分があって・・・今とりあえずCTIジャパン*1の基礎コースに申し込んでいます・・・中略・・・ ただ年内はいっぱいで1月にならなければ受講できないので、その間私は何をすればいいの?という感じです」
本間 「とりあえず、コーチングの勉強をはじめようとしているわけだけれど、コーチになったらどんなことを実現しようと思う?」
望月 「私は大企業に勤務した経験がないので、個人の方、フリーランスの方のキャリアプランをバックアップできればと考えています」
本間 「例えば、どんなクライアントに対してどんなテーマでコーチングするイメージ?」
望月 「20代後半〜30代前半くらいの女性の方が、キャリア的に満足して、プライベートも充実するようなプランを一緒に構築できれば」
本間 「実現していると、どういう感じがするでしょうね?」
望月 「クチコミでクライアントさんが増えていくと思います。私が存在することで、いろんな方々が笑顔を取り戻して楽しく人生を謳歌してらっしゃる。 そんなイメージが私の中に湧いています」
本間 「なんかいい感じするんですけどね・・・なんかコーチングに行こう、と思った時、 何か止めるものとか、大丈夫かなと思ったりとか、何かこうブレーキかかる感じってあります?」
望月 「日本ってカウンセリングもそうなんですが、誰かに相談することでお金を支払うという土壌がまだできあがってないと思うんです。 ただコーチングの場合は定期的に、自分のプランをまとめて確認する作業なので、カウンセリングに比べたらまだ需要があると思うのですが。 個人主義のアメリカで確立されたコーチングが、日本で根付くのだろうか?という懸念もあります。あとは、コーチングを安易にとらえている方が多い点。 素人にもできていい収入が得られるとかん違いしている方が多い。CTIではどれくらい身につく勉強ができるのかな?自分自身、もっと器が大きくならないと・・・ もっと年を重ねていろんな経験をした方がいいのかな・・・」
本間 「かなり回転が早いから、ひとつの問題に悩むのではなく、同時並行に3つ4つの問題を抱えこむ感じがしますね。 ひとつひとつ片付けていきましょうか(笑)まずコーチ21*2やCTIで何が学べるのか・・・それは人によって違います。 何をつかもうとするかという意欲と、課題をどのくらいマジメにやるかというそういうコミットメントで得られる成果はぜんぜん違う。 望月さんの場合には、「元取ってやろう」とみたいな意識はかなりあるんじゃないかと感じたのですが(笑)、どうかしら」
望月 「そうですね(笑)どうせ勉強するからには思いっきり吸収してやろう、というのはあると思います」
本間 「そこはお話伺っていてあまり心配しませんでした。 コーチングは日本でどのくらい定着するか・・・これは僕は当事者なので(笑)定着させようと思ってる訳です。日本コーチ協会の大会も確実に申込者は増えています。 さっきおっしゃったように玉石混交の部分があって・・・中略・・・またしばらくすると淘汰される時期になるんじゃないかなと思ってる。 本物のコーチングが広まっていくために僕自身もコミットしているという感じですね。 3つ目の「器を大きくする」とおっしゃったのが面白いね。もうちょっと具体的に言うとどうなの?」
望月 「そうですね。たとえば年配の方でコーチングなどの勉強していなくても、ズバズバ状況分析できる方がいらっしゃいますよね? それは長年の社会経験の賜物だと思うのです。 それからコーチをするからにはコーチ自身が日々切磋琢磨して、ある程度自己実現できていないと説得力がない気がするんです」
本間 「35才にしては結構いろんな経験している方だと思いません?」
望月 「たしかに同年代の友人に比べるといろいろ見てきてはいますし、酸いも甘いもかみ分けた・・・家庭問題で味わったどん底の気分と、 その後いい人脈に恵まれてITバブルの時期に先端の華やかな仕事に携われたという・・・地獄と天国を経験していますので、 そういった意味ではすごく濃い経験をしているかな?という気がします。」
本間 「コーチとして非常に大事なのは自分のプラスの部分を認めてあげるということです。足りないところを探せばいくらでもあると思いますが。 今おっしゃった部分なんか、しっかり認めてあげるべきだと思いますよ。経験の幅といい深さといい、そこは結構、強みだなんじゃないかと思いましたけどね」
望月 「カウンセリングの勉強をする前は、自己表現やプレゼンテーションの上手さにこだわってた部分がありましたが、 勉強後は、周りの方の経験を聴いてあげたり、善性を承認してあげることのすばらしさを知りました。 仕事でもプライベートでも意識してそれを採り入れることで、初対面でも信頼していただいたり、知り合いの相談に乗ってあげてほしいとか言われたり。 短時間で深い関係が築けるようになってきて。なんか自分の潜在的なよさというのが引き出されてきたな・・・というのが実感としてあります」
本間 「望月さんのお話きいてて、顔の表情とかエネルギーとかを見ているのですが、この感じはすごくいいと思うんですよ。 コーチングに対して、何かその対人援助職というか、何か役に立つ感じとか、「できる」のと「やりたい」というのと丁度かぶってる感じ。 その「知り合いの方の相談に乗ってあげる」なんていうのはちょうどターゲットクライアントゾーンじゃないですか。 おそらくすごくよさそうな感じするんですけどね。後は・・・クライアントとか見つかるかどうかって心配とかしてます?」
望月 「そうですね・・・ただ以前に『マッチングイベント*3』があると伺ったので・・・」

ここで本間さんによるコーチとクライアントのマッチングイベントについての説明が入る。

望月 「あとは、私をコーチにしてよかったと思ったクライアントがクチコミでうわさを広げてくれそうな気がして。おこがましいのですが」
本間 「あなたが携帯コンテンツで身に付けたスキルとコーチングをセットでおやりになるというのはいかがですか? あまりまだやってる人がいないと思うんだけど」

ここで携帯コンテンツのディレクションで身につけたスキルについての話が盛り上がる。 コーチングに自分なりのオリジナリティを付加するのにうってつけだという話になる。

本間 「今から1年後、2004年10月くらい、どんな感じになっているといいと思いますか?」
望月 「今知人のオフィスに間借りしているので、とりあえず、自宅兼事務所という形で自分の城を持ちたいなと思っているんです。 幸い本業がのってきているので、早く稼いで引っ越しをしたい。その中でちゃんとクライアントさんも呼べるスペースも設けて・・・ 編集業の傍ら、コーチの仕事も増えてきて・・・忙しくしている自分というのが一番いいですね」
本間 「なるほど・・・それはかなり具体的なイメージですよね。ちなみに自宅兼事務所の場所はどの辺がいいですか?」

ここで自宅&事務所の希望の立地や予算についての話になる。

本間 「それを実現させるために、1月からCTIの勉強もはじめるとして、 何かもうかなり実現する可能性というか、実現させようと思っている感じがするんだけど、何かこれをやろうと思っているというのはありますか?」
望月 「細かい話なんですが、とりあえず以前に家計簿をつけようとして三日坊主になったので、 来月からは家計簿をつけて収支を出して、貯金を月々いくらするときめてムダ遣いをしないように・・・」
本間 「ものすごく現実的ですね!そういうのはいろんな夢を実現するには大事だと思います・・・それいいじゃないですか。できそう?」
望月 「何とか(笑)できそうですね。三日坊主で終わらないようにしなきゃと思ってます」
本間 「あの、家計簿だと大変だけど、封筒方式というのもあるみたいですけどね」
望月 「それつらいな・・・(笑)」
本間 「つらそう?結果をつけた方がよさそう?」
望月 「あ、でも・・・その方がムダ遣いはよりせずに済みますよね?」
本間 「自分で何に使っているか把握できるのでそれが一番大事なことですから・・・中略・・・ しんどそうなことは楽しく続けるというのが大切。家計簿つけたらご褒美あげるとかね。そういうのが、すっごい大事なんですよ。 ささやかだけど楽しめるようなものってあるといいんですが、何かありますか?2週間書きつづけたときのご褒美」
望月 「小さなグリーンを部屋に買おうかな」
本間 「いいじゃないですか。次の2週間でまたひとつ、って増えていけば、 お部屋の中に緑が増えていって、そのうちワークスペースとプライベートゾーンを分けるのに活用できて。 お客様が来た時に緑があるっていいじゃないですか。それに向けて着々と投資って感じで」
本間 「話を整理すると、とりあえず本業も調子にのってるということですから、 それを続けてかせぎながらコーチングの勉強も1月からはじめて、来年の10月には・・・今の勢いを聞いているともっとそれより早いかも知れませんが、 オフィスとプライベートと分れるような物件を借りると。 ぜんぜん問題なさそうな気がするんですが、他に何か話したいことってあります?」
望月 「言ってる時はやるぞ!と思うんですが、フリーランスなんでちょっと不安があります。 いろんな案件の話は入ってくるんですがなかなか決まらないし。今の私はとりあえず編集スキルがある、文章が書ける、 企画もできる・・・という感じで、ズバ抜けたスキルが無いような気がします。だからこそコーチの勉強をしていきたいというのがあるのですが・・・」
本間 「器用な人の悩みだなあ。言い方悪いですが、不器用な人は「コレしかない」から悩まないんですね」
望月 「私どちらかというと不器用かなと思っていたんですが。器用なんですかね?」
本間 「だって編集はできる、文章はかける、企画はできる、営業はできる・・・っていう柱があって後カウンセリングというのがあって・・・ この5本の柱を持っている人がごろごろいるかしら?」
望月 「もしかして私って自分のことを過小評価しているんでしょうか?」
本間 「というか、やっぱり集中投資と分散投資・・お金でもそうですけど、メリットとデメリットがあるんですね。 1本の柱だと迷わなくてすむし、面倒くさくないし。ただ1本の柱がコケた時に全滅しちゃう。 ところが5本柱があれば、仮にどこかがへこんでも他のところで食っていける。それはあきらかに強みだと思うんですね。 他方ひとつのところに集中できないから、現時点ではそれぞれの大家(たいか)ではない。でも大家になりたいの?」
望月 「あ、鋭いご質問ですね。どれかの大家になりたいとするならば、 カウンセリングやコーチングの部分でオリジナリティをつけて大家になりたいという思いはすごくあるんですね。 例えば佐藤綾子先生は、86年くらいからパフォーマンス学ブームを作られて百何十冊という著書を書かれて・・・ いろんな女性の共感を得てこられたという部分がありますので・・・さまざまな要素の統合的学問なんですよ。 ウォーキング、スピーチ、カラーコーディネート、心理学etc…あらゆる角度から自己表現力を高めていくんです。 私も何か時代にマッチした自己実現方法をコーチングの技法をベースに打ち出して大家になりたいという思いはありますね」
本間 「今、すごくわかっちゃった(笑)。コレ全部まとめたパッケージに名前をつければいいんだ。 カラ揚げ弁当とかノリ弁とかじゃなくて、幕の内弁当。そういう名前を望月ワールドで、あなたの持っているサービス、 あなたの提供する仕事はこれって分かる名前がつくと、パフォーマンス学みたいな・・・ それが何ていう名前になるのかはここ1〜2年くらいで出てくるのかも知れないけど・・・そしたら何か不器用な人がこれ1本柱でやっていくのと同じくらい、 看板としては強力なものになっていくのかも知れないですね。本書きたい気持ちはあります?」
望月 「いまこの段階では私の中にはそこまでの蓄積はない気がするんですね。自分のセオリーを持たないとムリだと思います」
本間 「何年後に書きます?」
望月 「5年後に書ければいい方かなと思います」
本間 「じゃあ、5年後にしておきましょうか。1年以内に引っ越し、5年後に本を書く。どんな本にしますか?」
望月 「ある種の女性向け成功哲学ですかね」
本間 「ちゃんとすぐ出るじゃない。そのためにはちゃんとあなたが成功しているのが大事だね。それもいいビジョンだな〜。 成功哲学女性版、で5年後、年令的にも大台にものっている(笑)。 でもその頃になると酸いも甘いもかみ分けた人生経験の裏打ちもあるから「なーに?こんな子が書いて」とも言われない」
望月 「とりあえず結婚も出産も経験しておきたいですね」
本間 「うーん、すごい5年計画びっちり入ってきましたね。 いい感じするんですけどね〜。どうです?今コーチング受けてて。少しアドバイジングの部分も入りましたけど」
望月 「ビシッと整理していただいてすごく気持ちがいいです。すっきりしました」
本間 「こんなはっきりしている人もめずらしい。ただ非常にいろんな要素を持っているから、 整理できていないとグチャグチャになるんだけど、あなたの中で割と実は整理がついていることが多くて、僕の今の感想を言うとね。 やろうと思っていることがハッキリしていて、ちょっと儀式として背中を押して頂戴、という風に僕には感じられたんだけど」
望月 「たぶん、交流会で自己紹介をしたり、あなたのビジョンは何?と求められることが多いので、その中で整理されてきているとは思います。 ただこうやっていろんな方とお話をしているとポジティブな自分を打ち出せるんですが、 一人になった時に気弱になったり不安定になったりする自分がいるので・・・」
本間 「ひとつだけアドバイス。「気弱」とか「不安定」とか言わないで、「慎重」っていうといいよ。 後、自分に対する言葉を少しやさしめにしてあげた方が、伸びるタイプだから」
望月 「私自身、自分でいうのもなんですが、向上心が強いというか、 『こうなりたいのに、こんなところがあってダメなヤツ』ってすごく思っちゃう。負けず嫌いなんですよね。自分に対して辛口の批評をしちゃう」
本間 「まあ少しやさしめにするとパワーがもっと出る。だから気弱でも不安定でもなくて、 慎重さは物事を成就させるために絶対必要なことだからね。軽はずみで脳天気だとうまく行かないので、慎重さがあるのはすごく重要なことなんですよ」
望月 「でも先生、私、行動面はすっごく軽はずみなんですよ。この人面白そうだな〜と思ったら、「何か一緒にやりましょう!」ってほいほい乗っちゃう」
本間 「そういうのを、「フットワークが軽い」っていうんですよ。結局自分に対してネガティブなエネルギーを発してる分だけ損しちゃう。 やっぱりコーチングの究極の形はセルフコーチングですからね。自分に対して自分の力をどれだけ発揮させていけるか、っていうことは、 クライアントに対してとまったく同じこと。だから気弱でも不安定でも軽はずみでもない、フットワーク軽くて慎重だったら素晴らしいじゃない?」
望月 「イメージがぜんぜん違いますよね」
本間 「言葉は明晰だし論理展開はきわめて整っているし、コーチング適性としてはすごくあると思うので、 CTI楽しんで受けてみるといいのではないでしょうか。この5本、6本の柱の集大成みたいなものがあなたの世界として結実していくっていうのが5年後、 本になるのが楽しみです。やってきたことは何一つムダなことはなくて、すべてはつながるんですよ」
望月 「昔は、自分に向いている世界があって、そこに行けばものすごくハッピーになれるじゃないかと勘違いしていました。 でもここ数年特に、本間さんがおっしゃったように、すべてが確かにつながってきている気がします」
本間 「向いた世界があるんではなくて、向いた世界をつくるんですよ」
望月 「他に求めるんじゃなく、自分が作り出すんですね。ありがとうございました。すごく自信がつきました」


処方箋 ○自分に対する言葉を少しやさしめにする。
○自宅兼事務所を持つために、毎日家計簿をつけて節約する。
○家計簿を2週間続けてつけられたら、小さなグリーンのごほうびを買う。
感想 負けず嫌いなので、自分への注文が多いのですが、自分のデメリットだと思える部分をメリットにおきかえていただいて、とても前向きな気持ちになれました。 いろいろなスキルを持っていることを、「どっちつかず」と考えずに、大きな強みだと考えるのも自信につながりますね!がんばって自己実現したいと思います。
コーチからの一言 論理的で、自分の考えを整理して伝えることができる人なので、コーチング適性はすごく高いと思いました。 「できる世界」の中から「やりたいもの」を選んでいく方法もあるし、「やりたいもの」を決めてから「できる世界」の中で材料を探していく方法もある。 自分に対して、批判的に見たり、批評的な言葉を使う癖を手離して、ポジティブなエネルギーが流れるように意識するだけで、ずいぶん、ペースアップしそうな予感がしました。(本間正人)


注 釈
*1 CTIジャパン http://www.thecoaches.co.jp/
*2 コーチ21 http://www.coach.co.jp/ 
この2社が、日本を代表するプロのコーチ養成機関。
*3 マッチングイベント
コーチとクライアント(顧客)を引き合わせるお見合いのような会合。クライアントが自分に合ったコーチを雇うチャンス。
「体験・コーチング」へのご意見、ご感想をお待ちしています!
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