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第4回  大バカ社長たちの辞書に「謙虚」という文字はない

 人間、恐れというか畏怖というものは持ったほうが良い。と、つくづく思う。これは何に対してもだ。人に対しては勿論のこと、動物や自然、世の中のありとあらゆることに対して畏怖という観念を持たない人間は、ハッキリ言って人(ホモサピエンス)としての価値を持たないと私は思う。

 ちょっと難しいハナシから始まってしまったが、ワタシの体験した数多のダメ社を経営する大バカ社長(本人たちは当然バカなどとは思ってもいない)たちの共通点は、社員イコール人間に対して畏怖という感情を持っていないのである。人間に対してもこれだから、当然、世の中に対しても同様である。

 簡単に言うとなめているのである。だから、彼らの辞書に「謙虚」などという言葉は存在しない。  こんな超ド級の恥知らず人間だから、ダメ社の代表取締役になれるんだろーな、きっと。でもきっと、こんなご時勢だからダメ社と知りながら辞められずにいる善男善女がたくさんいるんだよね。


下町のボンボン社長は、変態セクハラ社長だった!

 この社長にはホント、うんざり・げんなり。居るんだなあ、世の中にはこういう勘違い大バカ男が。しかも、こいつが代表取締役というのだから困ったものだった。

 入社して1カ月は順当にといおうか、ごくごく普通に過ぎて行った。でも、まともだったのはこの1カ月だけ!

 ほぼ毎日、「美味しいもの食べに行きましょう」に始まり、「ね、今、付き合っている人いないの?」で終わる。コイツはこの2種類の言葉しか言えないのか、単細胞にすぎないのか。ま、今となってはもうどちらでも良いのだけれど…。それでも、この会社には5カ月は居たのだから、ワタシも偉いんだか、なんだかなあである。

 でも、ワタシが体験したダメ社の中じゃ、平凡の域に入るのだ、この変態会社が、である。だって、今までのダメ社はみな、ケイサツが絡み、社長が逮捕までされているのだ。

 ま、悪いことをすれば逮捕は当然だけどね。だからっていうのも変だけど、あの程度の変態ぐらいチョロイもんである。

 でもやっぱり、セクハラの許せない点は、その嫌らしさもだが、オンナをバカにしていることである。これもやはり、畏れを知らない人間の愚行と言うべきだね。

 てなこと言ってるワタシも、あまりに刺激的かつキョーレツなダメ社に慣れ親しんでしまったせいか、畏れ知らずのオンナになってしまってるよーな気がしてるんだ、最近。

 ワタシはいくつになっても、畏怖を知る謙虚な人間でいたいとつくづく思う。

 人間は恥を知る生き物のはずなのに、そーじゃない人たちが多すぎるよね。今、ワタシが勤めている会社も、表向きはとってもまともに見えるらしいけれど、これがまた、まるで動物園みたいなのだわん。

 今の会社のダメ振りは、後日ゆっーくり語らせてもらうとして、 今日はちょっとマジメ路線で締めくくるリボーンけい子です。
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