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Vol.22 バックナンバー
「毒まんじゅう」ってなんて訳す?

a poison apple
 自民党橋本派の重鎮野中氏が、総裁選で小泉支持を表明した村岡氏に対し「毒まんじゅう」を喰ったと伝えられています。総選挙後にポスト面で優遇するという約束があったのかなかったのか、結局、何が「毒まんじゅう」だったのか、は定かでありませんが、総選挙で村岡氏はあえなく落選。野中氏の「呪い」は効を奏したのかも知れません。
 英語で「まんじゅう」と言っても通じないので、他の食べ物をあてはめる必要があるでしょう。「毒まんじゅう」の意味自体も、実ははっきりしないのですが、「おいしそうだと思って食べると後で具合が悪くなる」ものと言えば、「毒リンゴ」(a poison apple)がぴったりかも知れません。ただ、これだけではわかりにくいので、意訳すると次のようになりそうです。

During the LDP election, Prime Minister Koizumi offered to Mr. Muraoka what Mr. Nonaka called an “apple”, which looked attractive but later turned out fatal.
(総裁選中に小泉首相は村岡氏に対し、「野中氏がリンゴと呼ぶもの」を提供した。そのリンゴは魅力的に見えたが、結局、命とりになった)

 アダムとイブは、エデンの園で「禁断の果実」を食べてしまったために、「恥じらい」を感じるようになってしまった訳ですが、 村岡氏にとっては、まさに「禁断の選択」だったと言えそうです。
著者プロフィール

本間正人(ほんま・まさと) : NPO法人学習学協会代表理事、NHK「英語ビジネスワールド」でもおなじみ。 ロゼッタストーンに「21世紀の学習学」連載中。近著に「図解:ビジネスコーチング入門」(PHP研究所)
ホームページ◆ http://www.homma.com
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