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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年9月2日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 創刊号 ━━━━━━━━━●

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 次の時代のリーダーは誰だろうと考えて、誰も思いつかずにがっくりする
ことはありませんか? 「人材難」といわれる日本の政界ですが、どんな若
手議員がいるのかという情報自体が、まだまだ少ないのが現実です。

 どんな総理大臣も、いきなり彗星のように現れるのではなく、何度か国会
議員としての当選を重ねたあとで選ばれています。ということは、いまの
「若手議員」のなかにも、必ず、将来の総理大臣がいるはずです。

 このメルマガは、5年後、10年後の総理大臣を発見し、育てようという壮
大な企画です。6つの主要政党から、若手議員のホープ19人が参加してくれ
ました。

 誰が未来の総理大臣にふさわしいのか、どうぞ、じっくり読み比べてくだ
さい。

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  目次
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 ◎「未来総理」メンバーの紹介
 ◎テーマ:「私が政治家をめざした理由」(自己紹介をかねて)
  ▼大村秀章(衆議院議員・自民党・愛知・42歳・当選2回)
  ▼植田至紀(衆議院議員・社民党・比例近畿・36歳・当選1回)
 ◎編集後記
 ◎次号予告


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  「未来総理」メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくれた議員は、自民党3名、公明党3名、民主党7
名、共産党3名、社民党2名、自由党1名の計19名です。ざっと顔ぶれを
ご紹介します。最後に書いてあるのは、議員になる前の経歴です。

【自民党】
 有村治子(ありむら はるこ) http://www.arimura.tv/
 参議院議員・自民党・比例・当選1回・31歳・石川県生まれ。滋賀県、東
 京都育ち・日本マクドナルド→大学講師

 石破 茂(いしば しげる) http://www.ishiba.com/
 衆議院議員・自民党・鳥取・当選5回・45歳・鳥取県生まれ・三井銀行→
 木曜クラブ事務局

 大村秀章(おおむら ひであき) http://www.ohmura.ne.jp/
 衆議院議員・自民党・愛知・当選2回・42歳・愛知県生まれ・農林水産省

【公明党】
 荒木清寛(あらき きよひろ) http://www.k-araki.net/
 参議院議員・公明党・比例・当選2回・46歳・岐阜県生まれ。弁護士

 上田 勇(うえだ いさむ) http://www.isamu-u.com/top.html
 衆議院議員・公明党・比例南関東・当選3回・44歳。神奈川県生まれ・農林水
 産省

 丸谷佳織(まるや かおり) http://www.maruya-kaori.com/
 衆議院議員・公明党・比例北海道・当選2回・37歳・北海道生まれ。フリー
 パーソナリティ

【民主党】  近藤昭一(こんどう しょういち) http://www.kon-chan.org/
 衆議院議員・民主党・愛知・当選2回・44歳・愛知県生まれ。中日新聞社

 鈴木康友(すずき やすとも) http://www.yasutomo-net.com/
 衆議院議員・民主党・静岡・当選1回・45歳・静岡県生まれ。松下政経
 塾(1期)→会社経営

 樽床伸二(たるとこ しんじ) http://www.tarutoko.jp/fremcut.html
 衆議院議員・民主党・大阪・当選3回・43歳・大阪府生まれ。松下政経
 塾(3期)

 野田佳彦(のだ よしひこ) http://www.nodayoshi.gr.jp/
 衆議院議員・民主党・千葉・当選2回・45歳・千葉県生まれ。松下政経
 塾(1期)→千葉県議

 細野豪志(ほその ごうし) http://www.goshi.org/index2.htm
 衆議院議員・民主党・静岡・当選1回・31歳・滋賀県生まれ。三和総合研
 究所

 山井和則(やまのい かずのり) http://www.yamanoi.net/
 衆議院議員・民主党・比例近畿・当選1回・40歳・大阪府生まれ、京都府
 育ち。松下政経塾(7期)→スウェーデン国立ルンド大学留学→大学講師

 山村 健(やまむら たけし) http://www.yamamura-takeshi.org/
 衆議院議員・民主党・比例東海・当選1回・45歳・三重県生まれ。会社経
 営

【共産党】
 小池 晃(こいけ あきら) http://www.a-koike.gr.jp/index.html
 参議院議員・共産党・比例・当選1回・42歳・東京都生まれ。医師

 春名直章(はるな なおあき) http://www.kcb-net.ne.jp/haruna/
 衆議院議員・共産党・比例四国・当選2回・43歳・岡山県生まれ。日本民
 主青年同盟高知県委員長、同中央副委員長、党高知県委員会労働組合部
 長・青年学生部長など

 宮本岳志(みやもと たけし) http://www.miyamoto-net.net/
 参議院議員・共産党・大阪・当選1回・42歳・和歌山県生まれ、大阪府育
 ち。共産党職員

【社民党】
 植田至紀(うえだ むねのり) http://homepage3.nifty.com/munemune/
 衆議院議員・社民党・比例近畿・当選1回・36歳・奈良県生まれ。社会民
 主党全国連合職員

 福島瑞穂(ふくしま みずほ) http://www.mizuhoto.org/
 参議院議員・社民党・比例・当選1回・46歳・宮崎県生まれ。弁護士

【自由党】
 達増拓也(たっそ たくや) http://www.sphere.ad.jp/tasso/
 衆議院議員・自由党・岩手・当選2回・38歳・岩手県生まれ。外務省

(計19名・敬称略)

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  テーマ:「私が政治家をめざした理由」(自己紹介をかねて)
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 今回は、自民党の大村議員と社民党の植田議員に、自己紹介をかねて、な
ぜ政治家をめざしたのかを教えてもらいました。彼らの原点は、どんなとこ
ろにあるのでしょうか。

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 ■「21世紀の日本の方向性を決めるのは、役人ではなく、政治の仕事」
                大村秀章(衆議院議員・自民党・愛知)
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「何故政治家を目指したか」ということを中心に自己紹介を、ということ
でしたので、固い文章よりも語り口調で、と思い、昨年8月に東京・中日新
聞に掲載された「家族のこと話そう」という記事に加筆してご紹介させてい
ただきます。

 愛知県三河平野を貫き潤す母なる川、矢作川の下流、愛知県碧南市の兼業
農家の長男に生まれました。父は仕事一筋の大工です。昔のことになります
が、期限が迫っている時は、柱を家に持ち込んで削ったりするんですね。そ
ういう後ろ姿を高校時代まで身近に見てきました。

 口数が少なくて、ああしろ、こうしろ、なんて言われたことはほとんどあ
りません。

 母は、畑仕事をやりながら家の仕事をやってましたが、おやじ同様、あん
まりしゃべらないです。

 両親からは、他人さまに迷惑をかけるようなことはしちゃいかん、社会に
出てどういう道を歩むかは、自分自身が判断することだという二つを教えら
れました。

 おやじは婿養子で、隣町の安城市にある実家にしょっちゅう行ってました。
そこにはおやじの兄貴にあたる伯父がおりまして、子どものころから「世の
中に出たら、国のためとか社会のため、人のために役立つことをやるべきだ」
といつも言われてました。

 伯父はいろいろ地域の役をやっていましたので、家には四六時中、村の人
たちが集まっていました。幼いころは話の内容はよく分かりませんでしたが、
政治談義ももちろんありました。

 その後、大学で東京に出て、霞が関の中央官庁の一つである農林水産省へ。

 今のような官庁バッシングはなかったし、国のため、社会のためというこ
とで、国民全体のことが考えられる中央官庁の仕事は魅力的に見えました。
その中でも、農政全体の方向付けから、国際交渉とガット・ウルグァイ・ラ
ウンドの妥結、半世紀続いた食糧管理法の廃止と新制度の創設など、農政の
中枢にいて思う存分仕事をさせてもらいました。

 ある意味では、役人としては恵まれていたと思いますが、その一方で、日
本が進むべき方向を省益にとらわれず大所高所から決めていくということが
できず、戦後50年経って、霞が関の機能が落ちてきているのでは、と限界も
感じました。

 将来の国のビジョン、21世紀の日本のグランドデザインを描き、方向性を
決めるのは政治の仕事。今こそ政治がリーダーシップを発揮し、日本を引っ
張っていく時だと思い、35歳で役所を辞めて、生まれ故郷である愛知に戻り、
選挙に出ました。

 私の身内は、やるなら応援する、と言ってくれましたが、女房は絶対反対。
「冗談じゃない」と三日三晩泣かれました。女房の両親からも猛反対を受け
ました。落選すれば無職になっちゃうわけですからね。

 当時子どもが3人いましたが、寝顔を見ていてふびんに思いました。

 女房には感謝していますよ。神奈川県の出身で、私の地元では知っている
人がいなかったのに、子育てしながら僕の裏方さんをやってんですから。

 2回目の選挙(平成12年6月)では子どもが1人増えて、一番下の子が
1歳だったんです。選挙前の1ヵ月間くらいは女房も外回りしますから、毎
朝7時には出ていくわけです。お手伝いしてくれる女性の方に来てもらって、
子ども三人を学校に送り出して…、夜帰るのは9時すぎですから、容易でな
いですよ。

 だれの性格を受け継いだかですって? 両親も身内もそうだと思うんです
が、やっぱり三河の風土というのがあるんじゃないでしょうか。口ではわー
わー言わないけれども熟慮に熟慮を重ねて、考えに考えて、いったん、こう、
と決めたら決然と行動する、やることはやる、三河人には、こういう気質が
脈々と受け継がれていると思います。

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 ■「誠実に生きることがすばらしいと実感できる世の中に」
              植田至紀(衆議院議員・社民党・比例近畿)
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 私は、1965年、奈良県は桜井市というところに生まれました。父は木
工所で働く典型的なブルーカラー、母はその後勤めに出るようになりますが、
私が物心ついたころはミシン縫いの内職をしていました。

 正直言ってビンボーでしたが、一人っ子でかつ体が丈夫な方ではなかった
のでかなり大事に育てられたと思います。父は中学を出てすぐ働いていまし
たから、いろんな場面で学歴のないことにコンプレックスを抱くことも多かっ
たようです。

 二十歳のある日、ふと新聞を見入った父は読める漢字がほとんどないこと
に気づきます。これはやばいと「日用字典」を買ってきてとにかく暗記した
そうです。

 そんな父ですから一人息子の私には学をつけさせなければとえらく教育熱
心でした。まあ当時そのことには遊び盛りゆえ正直辟易していたのです
が・・・。

 しかし、私のいまが「父の背中」に一番影響を受けていることは確かです。
小学校の行き帰りのルートに父が働く木工所がありました。丸太を大きな丸
鋸で切っている父の姿を見ながら登下校していたのです。

 お世辞にもきれいとは言えない作業着と腕カバーをつけてひたすら丸太を
切っている父、汗水垂らして働いているのになぜうちはビンボーなんだろ
う・・・、最初はささやかな疑問ですが、時を経るごとに社会には不公正、
不公平なことがたくさんあることに気づきます。

 父はよく「おまえはお父ちゃんみたいなつまらない仕事したらあかんで、
勉強してえらくならなあかんで」と私に言いましたが、私はむしろ父をそん
な気持ちにさせる社会にこそ問題があるのではと考えるようになったのです。

 誠実に生きることがすばらしいと実感できる世の中でなければならない、
そのためには不平等や不公正、不公平、さまざまな差別をなくすことが必要
だ、じゃあ自身に何ができるのか、試行錯誤を自分なりに続けながら、政治
の世界に飛び込んで9年めに国会議員という職業に就きました。創りたい未
来を空想にとどめることなく実現するための一つの手段として政治家を選ん
だのです。

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  編集後記
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 「未来総理」創刊号は、いかがでしたか? 今年の夏、昭和30年以降に
生まれた国会議員全員にメルマガへの参加を呼びかけたところ、上で紹介し
た若手国会議員19名が集まりました。

 実力のほどはこれから観察していかないとわかりませんが、超党派のメル
マガになのりをあげる人は、それなりに政策に自信があり、国民への情報提
供を大切にしている議員だと思います。

 これから6週間にわたって、それぞれの議員がなぜ政治家をめざしたのか
を聞いていきます。人間の価値観は、それまでの人生経験から築かれる場合
が多いようです。どの議員にもっとも共感できるか、どの議員だったら応援
したいか、じっくり観察してください。

 若手なので、顔や名前を知らない場合もあると思いますが、どうぞ、誰よ
りも早く、将来の総理大臣候補を発見する楽しみを味わってください。

 「未来総理」たちにどんなことを期待するか、何について語ってほしいか、
ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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                  (ロゼッタストーン・弘中百合子)

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  有村治子議員、広中和歌子議員、吉川春子議員、山内惠子議員が登場!

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  次号予告
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 次回は、上田勇議員(公明党) 細野豪志議員(民主党)
 春名直章議員(共産党)が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。


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発行人・編集人:弘中百合子
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