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2002年9月5日発行(毎週木曜日配信)
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          女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第42号

  ***   ***  相変わらずの猛暑が続いているとはいえ、すでに秋の気配
 *****v*****  が漂う季節。小泉首相の北朝鮮訪問、民主党の代表選挙な
 ***********  ど、この秋は、政治から目が離せません。ヴィーナス議員
  *********  たちも、それぞれ、充実した夏を過ごし、秋に向けて英気を
   *******  養ったようです。
     ***  今回は、川田悦子議員(無所属)と、瀬古由起子議員(共産党)の
      *  声をお届けします。

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  目次
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■「最近力を入れていること」 川田悦子(衆議院議員・無所属・東京)

■「長野県知事選挙の結果から」瀬古由起子(衆議院議員・共産党・東海)

■編集後記

■「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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 「最近力を入れていること」
                川田悦子(衆議院議員・無所属・東京)
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「内部告発者保護法」の制定と同時に,私はやりたいことがたくさんありま
す。厚生労働省の所管の問題に精通し、さまざまな問題にとりくんでいきた
いと思っています。

 また、人権問題や司法制度の問題にも大いに関心があります。その中でと
りわけ医療の問題はきちんとやっていきたいと思っています。薬の問題や、
肝炎問題、税や社会保障制度問題などスタッフの充実をはかりながら取り組
んでいきたいと思っています。

 経済不況が叫ばれる中で雇用の流動化はますます進み、失業者は増大し、
自殺者は年間3万人を超えています。このような深刻な状況を政治が手をこ
まねいてみているわけにはいきません。

 では、どうすればいいのでしょうか。小泉内閣は「構造改革」を断行し規
制緩和をして民間の活力を利用すれば経済は上向くと豪語しています。でも
その処方箋は全く逆です。

 太陽と北風の話にあるように、旅人のマントを脱がしたのは太陽でした。
いま、経済を活性化させるには人々に財布のひもをしめさせてはならないの
です。(もちろん大量生産、大量消費はおろかなことであります。これ以上、
地球環境の破壊を許してなりません)。

 小泉内閣の政策は北風、それも体の芯まで冷えさせ、凍死させてしまうよ
うな北風です。

 医療制度の改悪や雇用保険の受給期間の短縮(自己負担の場合)など、次々
と“激痛”を押し付けてきています。結果、人々は将来の不安で生活を楽し
むどころか生活防衛に必死で、もはや文化的なことにお金をまわす余裕はな
くなり、経済はますます失速しています。

 この悪循環から抜け出すためには、今こそ病気やケガをしたとき安心して
治療が受けられる社会にしていくことが大事なのです。失業した場合に転職
のための教育や生活の保障を国がきちんとすべきです。

 社会保障の整備が拡充され、安心して生活ができるなら、人々は高い税金
を支払うことや保険料を納めることに不満は言いません。ところが小泉内閣
はまさに逆のことをすすめているのです。独立法人化などは税金の無駄遣い、
新たな天下り先の創出です。

 今、多くの人々は税金の使われ方に大いに疑問を持っています。税金がム
ダな公共事業やODAに使われ、それが還流して政治家の懐に入っていく仕組み
をなくして欲しいと願っているのです。いまこそ税金の使用に公正さと透明
さが求められているのです。これこそ、真の構造改革だと思います。それを
多くの人々と力を合わせて迫っていきたいと思います。あきらめていては何
もできません。粘り強くとりくんでいきましょう。

 現在、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等
に関する法律案」が国会にかかっています。これはたいへんひどい人権侵害
の法律です。そしてこのような人権侵害の法案は次々に提案されてきていま
す。7月17日に厚生労働委員会において私は、ただ一人「ホームレスの自
立の支援等に関する特別措置法案」に反対しました。この法案には危険な面
が盛り込まれており、どうしても賛成出来なかったのです。

 まず、「自立の強制」です。法案の第4条では「ホームレスの自立への努
力」について、本法案の施策を活用すること等により、自らの自立に努める
ものとするとされていますが、そもそも「自立」を法律で規定することは、
法による個人への過干渉につながる恐れがあり、たいへん危険だと思います。
自立の強制は間違っていると思うのです。

 また第11条で「適正な利用が妨げられるときには都市公園その他の公共の
用に供する施設管理者が、当該施設の適正な利用を確保するために必要な措
置をとるものとする」となっており、適正利用が妨げられているとの判断が
あいまいで、強制立ち退きなどがおこなわれる可能性があるのです。

 本来誰もが自由に利用できる公共施設等から特定の人間を追い出すことが
可能になるというのは、重大な人権侵害です。自立支援と引き換えにこの条
項を入れることは、私には認めることができなかったのです。

 委員長提案で全会一致の法案に反対することはとても勇気のいることです。
しかしやはりおかしいことは、おかしいと卒直に発言し、行動することがこ
の国を変えていくことにつながると思い、反対しました。多数に流されるの
ではなく、アンテナを張り、少数者の意見に耳を傾け、とりくんでいくこと
が大切だと思っています。

 私は、無所属なので、何の拘束もなく、しがらみもないので自由に発言が
できます。しかし、一方では質問時間も少なく、情報もなかなか入ってきま
せん。それはたいへん厳しいことですが、自由にものが言えない、自分で決
断できないほど怖いことはありません。

 残念ながら国会では「馴れ合い」が横行しています。法案の成立のために
様々な取引がおこなわれているのです。それを打ち破るのは容易ではありま
せん。しかし、自分自身の原点を見失わない政治活動をしていきたいと思っ
ています。


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 「長野県知事選挙の結果から」
                瀬古由起子(衆議院議員・共産党・東海)
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 全国注目の長野知事選で田中康夫氏が圧勝しました。対決した相手候補は
女性弁護士でテレビでもエプロン姿で「市民派」を強調していましたが、実
際には相変わらず大手ゼネコン・ダム推進派県議などに担がれた人物である
ことが県民に見ぬかれたのです。

 争点隠しをしようとしましたが「脱ダム」の流れ進めるかどうかが最大の
争点であったことが、田中氏を支持してたたかった日本共産党女性県議候補
が大差で勝利したことでも明らかです。

 田中知事は30人学級でも当初「教師の質の問題」といっていましたが、
実際に現場に足を運び、子どもや親の悩みを聞きながらとうとう30人学級
も実施の運びとなりました。

 選挙中、彼は率直に謝罪しました。市町村合併についてです。「あまりに
も国主導のもとですすめてきた。1000人でも2000人でも元気な町はあります」
と疑問が出されれば現場に出かけ、県民と対話し、間違っているときにはき
ちんと謝る。「共産党が与党になると脅かす勢力もあるが」との質問にも
「どこだっていいじゃないですか。民主主義を進めてくれるところなら」と
明確です。

 愛知も来年は知事選挙があります。長野の教訓からも国会では野党、地方
では自民党といっしょにダム推進、などという政党も問われているのではな
いでしょうか。


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  編集後記              ロゼッタストーン・弘中百合子
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 日本の未来を占う、ともいわれた「長野県知事選挙」は、田中康夫知事が
圧勝しました。わかりにくい組織よりも、わかりやすい個人が支持される時
代なのかもしれません。

 大手会社が次々と不祥事を起こして評判を下げるのを見ても、いまや、既
成の権力では勝負できなくなっています。これからの時代に必要なのは、個
人の熱意と真面目さ、誠実さ、そして、国民(市民)の視点を忘れないこと。

 ヴィーナス議員たちがもっと活躍できる時代が近づいてきているような気
がします。これからも、どうぞ、応援をよろしくお願いします。

 ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。


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  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の次の16名(敬称略)の
方々です。

 ◇衆議院
  川田悦子 (無所属・東京)  瀬古由起子(共産党・東海)
  武山百合子(自由党・北関東)  松島みどり(自民党・東京)
  水島広子 (民主党・栃木)  山内惠子 (社民党・北海道)
  山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子 (自民党・比例)  井上美代 (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)  小宮山洋子(民主党・比例)
  千葉景子 (民主党・神奈川)  八田ひろ子(共産党・愛知)
  広中和歌子(民主党・千葉)  福島瑞穂 (社民党・比例)
  吉川春子 (共産党・比例)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回は、松島みどり議員 井上美代議員 山口わか子議員、
岡崎トミ子議員が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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