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         女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第100号

  ***   ***   ついに、「ヴィーナスはぁと」も100号を迎えました。先日は
 *****v***** 読売新聞が100号イベントの話題を取り上げてくれましたが、
  *********   今朝は東京FMで、「ヴィーナスはぁと」のことが紹介されま
   *******  した(午前8時〜)。「継続は力なり」。メルマガも続けて
    ***  いくことで、世間の認知度が上がるのだと実感しています。
      *   今回は民主党の小宮山さんと、社民党の福島議員が登場します。

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  目次
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
■「地方分権など分権改革について」
  小宮山洋子(民主党)

■「戦争のできる強い者のための社会ではなく、ともに生きられる社会を」
  福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)

■ 編集後記

■「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧


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 「地方分権など分権改革について」
                           小宮山洋子(民主党)
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 ヴィーナスはぁとを読んでくださっているみなさま、先日の懇親会はいつ
ものインターネット上ではなく、直接、質疑やお話ができて、とてもよい集
いだったと思います。弘中さん、お疲れ様でした。また、こうした企画をし
てください。まもなく選挙で、衆議院は解散されたので、私の肩書きはなく
なりました。いそがしい最中でしたが、ほんとうに参加してよかったと思っ
ています。

 本題の、分権改革ですが、私たち(民主党)は、くにのかたちや財源の流
れを変えないと、ほんとうの地方主権は、できないと思っています。

 現在、国から地方への金の流れは、2400もの項目に細分化された補助金と
いう形になっています。どうせ、補助金がでるのだから、新幹線も、高速道
路も、飛行場もとなってしまい、地域の住民が望んでいるのではない公共事
業に、膨大な税金が投じられ、むだに使われてしまっているのです。

 公共事業の箇所付けをする中で、与党の議員と官僚、大手の一部の企業の
仲間内だけがよい思いをする、政官業癒着の構造が生まれてしまっています。

 私たちは、20兆円の補助金のうち18兆円を、地方が使い道を自由に決
められる一括補助金という形で、国から地方にお渡しすることを、マニフェ
スト(政権政策)でお約束しています。そうすれば、地方の議会行政が、地
域の住民の声を聞いて、その地域でほんとうに必要なのは、道路なのか、福
祉施設なのかなど、決めることができ、税金がむだなく使われることになり
ます。

 この後、公示をすぎると、インターネットは候補者は使えなくなり、ホー
ムページも更新してはいけなくなってしまいます。こんなに便利なツールを
使わない手はないということで、選挙期間中も使える法律の改正案を国会に
提出しているのですが、与党の反対で審議すらできていません。使えるよう
に、どうぞ、声をあげてください。


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 「戦争のできる強い者のための社会ではなく、ともに生きられる社会を」
                 福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)
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●人を蹴落としていく社会はごめんだ

 わたしは、5年半前に社民党員になった。国会は政党政治であり、国会議
員をめざすのであれば、政党に所属し、がんばろうと思ったわけだ。土井た
か子さんに、「有事立法がこれから五月雨式に出てくる。有事立法が出てく
る国会でがんばって欲しい」と言われた。

 社会のなかがあまりに悪くなりつつある。わたしは、楽しく元気に市民運
動をすることが向いていると思い、楽しくやってきたけれど、このままいく
と、いつの日か楽しく市民運動をやることすらできなくなると思ったわけだ。

 有事立法がててくるという土井さんの言葉はその通りになった。この5年
間でも周辺事態法、テロ特別措置法、有事立法3法、イラク特別措置法など
が次々と成立した。2000年1月末に設置された衆・参の憲法調査会は、2005
年に最終報告書を出す予定である。

 自民党は、今度の選挙公約で、2005年までに憲法改正案(憲法改悪案だが)
をまとめるといっている。2005年は、まさに憲法9条を改悪するのかどうか
ということが、問われることになる。

 憲法9条2項を、集団的自衛権の行使ができるという内容に改悪すると、
アメリカが世界のどこかで戦争を始めたとき、日本の自衛隊が参戦していく
ことになる。そもそも憲法が改悪されると、自衛隊は、陸軍、海軍、空軍と
なってしまうのではないか。参戦していくことに、憲法上、法律上歯止めが
全くなくなってしまう。

 自民党の公約には、ミサイル防衛構想も盛り込まれている。ミサイルでミ
サイルを打ち落とすというものだが、全体で、結局何兆円もかかってしまう
ほどのものである。アメリカの軍需産業をもうけさせて一体どうするのだ。
民主党の公約もミサイル防衛システムに5500億円計上している。これを見た
ときは、本当に驚いた。

 今度の選挙は、憲法を生かすのか殺すのかを決める選挙である。国会では、
有事立法3法が、9割の賛成で成立した。わたしは、民主党で反対をした人
が、一人も出なかったことに改めてショックを受けた。国会議員の3分の2
の賛成で、憲法改正の発議ができるわけだから、がんばって、9条改憲反対
の議員をふやしたい。

 次に、経済政策について、述べたい。どんな社会をわたしたちは、創って
いくのだろうか。

 弱肉強食、弱い者は、落ちてしまえ、一部の「勝ち組」とほとんどの「負
け組」を作ってしまう経済政策、努力したもののほんの一部が報われる社会
のなかで、今、女性たち、高齢者、若い人たち、子ども、ハンディキャップ
のある人たち、外国人、働く人たちで、少なくない人たちが、構造的に社会
から、排除されつつある。

 小泉構造改革のなかで、所得格差は、拡大している。また、健康保険法の
改悪により、去年10月高齢者の医療が切り捨てられ、今年の4月から、会
社員の医療費の窓口負担が、2割から、3割になった。

 先日、東北保険医団体連絡会の人たちと話をする機会があった。わざわざ
議員会館に来てくれた。東北地方で、1万人以上の人たちの実態調査をした
のである。高齢者医療の実態についてのアンケートの分析書を見せてもらっ
た。自宅での酸素吸入の治療を財政上の理由から、中止した人が、なんと
8.9パーセントもいるのである。年収が200万円、300万円の人たちが少なく
ないなかで、ひどい「痛み」が具体的に発生している。

 先日、日比谷公園に行った。ホームレスの人たちがたくさんいた。昔は、
いなかった。ショックを受けた。ここまでという思いだった。3月、厚生労
働省が、ホームレスの人たちの実態調査を発表した。ホームレスになる前に
正社員などであった人が、41パーセントである。ゼネコンの社員からホー
ムレスになるというよりも工場の倒産や印刷業の人たちが多い。工場の閉鎖
により、ホームレスになっている。経済政策の失敗、デフレ促進策の経済政
策の失敗ではないか。

 国会では、労働法制の規制緩和がすすんでいる。今、女性の半分は、非正
規雇用である。正社員との均等待遇の実現をめざしてがんばりたい。1200万
人の女性パートタイマーの権利の獲得のテーマは、国会では、まだまだ重要
視されていないと思う。

 弱肉強食、強い者のための社会、人を蹴落としていく社会は、実は、ほと
んどの人にとって生きにくい社会である。わたしは、子どもが生まれてから、
個人のベビーホーム、幼稚園、学童クラブ、地域の人たち、父母の仲間・・
・・いろんな人たちに本当にお世話になった。いろんなうちで、ごはんを食
べさせてもらった。子どもだけでなく、迎えに行ったわたしも、「あがって、
あがって」と言われて、図々しく、その家の人たちと、一緒にビールを飲み、
ごはんを食べてきたっけ。当たり前だが、妊娠中にもいろんな人のお世話に
なった。

 弁護士として、ハンディキャップのある子どもの両親の離婚事件を立て続
けに3件担当したことがある。両親、特に、母親は、子どもをひっかぶって
生きていくという感じである。どれだけのものを一人がこの社会で背負わさ
れているのかと思った。

 わたしの親は健在だけれども、やはり少しずつ年を取っていっている。夫
の母親は、関西で一人暮らしをしている。高齢者の問題は、本当に自分たち
の問題になりつつある。

 わたしたちは、この社会のなかで、社会のシステムがなければ、生きてい
けない。ともに支え合って生きていく、そんな社会をつくらなければ、ほと
んどの女性は、本当に生きにくい。女性は、みんな弱者とは、思わないけれ
ど、ともに生きていく社会をつくらない限り、多くの女性のほうにしわ寄せ
がやってくる。

 人を蹴落としていく社会では、現状では女性がより多くのものを抱え込ま
ざるを得ない以上、女性たちはいっそう生きにくくなる。強い者勝ち、努力
をしたもののうちほんの一部が報われる社会のなかで、女性、働く人たちの
少なくない部分、高齢者、若い人たち、子ども、障害者、外国人・・・・
・・といった人たちが、構造的に排除されつつある。

 ところで、連合の評価委員会は、今の社会を「努力よりも生まれがものを
いう社会」と分析している。わたしも全くその通りだと思う。親の財布の大
きさが、子どもの教育に反映している。そして、そのことを痛感するのは、
実は、国会のなかである。

 自民党は、もう2世・3世議員が、半分を占めるようになっている。すべ
てダメとはもちろん思わないけれど、やっぱり異常だ。小選挙区制だと、一
人しか当選しないので、ますます世襲制が進む。女性は、実は、今のような
選挙制度で、当選がしにくくなっている。

 わたしは、「強者の、強者による、強者のための政治」、「強者の、強者
による、強者のための改革」が、すすんでいることと、政治家の多くが、世
襲制や「強者」によって占められていることとの間には、関係があると考え
る。戦争のできる国、戦争をする国なんてゴメンだ。

 また、今の日本の社会には改革が必要だけれど、小泉構造改革は方向が違
うと言いたい。社会や政治を変えるために、多くの人と一緒にがんばりたい。


◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記                ロゼッタストーン・弘中百合子
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 先日の100号記念イベントについて、アンケートを取っていますが、なんと
満足度100%! これまでアンケートに答えてくれた人全員が「全体的に
は満足だった」と回答しています。(満足だったから、アンケートに回答し
てくれたのかもしれませんが)

 国会議員と一般人の距離はまだまだ遠いので、直接、議員と会話できたこ
とが、参加者にとっては大きな収穫だったようです。こんなにみんなが喜ん
でくれるのなら、100号にこだわらず、また交流会を企画してみたいと思いま
す。

 インターネットによる選挙活動の制限は、私も前々から、なんとかしてほ
しいなあと思っています。いちばん手軽に情報を収集できる手段だし、若者
を巻き込むのにも効果的なのに、どうしてホームページの更新さえ許されな
いのか理解できません。

 本当は、このメルマガでも、立候補する議員の情報をリアルタイムで届け
たいのですが、いまの法律では、公示以後は、立候補した議員の意見を掲載
してはいけないようです。無差別メールならともかく、日頃から交流がある
人にさえメールが送れないなんて、不便だと思いませんか? インターネッ
トを解禁すると、どんな弊害があるのでしょうか。どなたかご存知だったら
教えてください。

 「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。

※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
     1)「掲載可」か「掲載不可」か

 掲載してもよい方は
     2)「匿名希望」か「実名可」か
     3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か

 をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹
 介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。


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  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。※解散前の肩書きです。

 ◇衆議院
  川田悦子  (無所属・東京)   小宮山洋子(民主党・東京)
  瀬古由起子(共産党・東海)   武山百合子(民主党・北関東)
   水島広子  (民主党・栃木)   山内惠子  (社民党・北海道)
   山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子  (自民党・比例)    井上美代  (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)   千葉景子  (民主党・神奈川)
   八田ひろ子(共産党・愛知)   広中和歌子(民主党・千葉)
    福島瑞穂  (社民党・比例)   吉川春子  (共産党・比例)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回の発行は、10月23日です。

 有村治子議員(自民党) 千葉景子議員(民主党)
 広中和歌子議員(民主党) 吉川春子議員(共産党)

 が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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