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ロゼッタストーン日記

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第21部 「鶴の里からの恩返し」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら

いつもご愛読ありがとうございます。

今年はロゼッタストーン創立20周年の年。山口県の鶴の里、八代(やしろ)から初めて書籍を発行します。

昨年「世の中を逆に見る」をテーマにしたら、突然地元に帰ることになり、本当に視点が変わって地方から全国を眺める立場になりました。今年は「恩返し」をテーマにしたので、お世話になった方々への恩返しの始まりの年になるとよいな…と願っております。

本年も波瀾万丈のロゼッタストーン日記をどうぞよろしくお願いいたします。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆平成最後のお花見…4月15日日記
私の家の裏には昔から小さな川が流れているのだが、私が東京に行っている間に、川のまわりに遊歩道がつくられ、ちょっとした公園のようになっている。川の周辺には桜が何十本も植えられていて、満開になるとなかなか見事である。

遊歩道をのぼった高台には、一組のベンチとテーブルがあり、桜の花を眺めながらゆったりした時間を過ごすことができる。これまで桜の季節に帰ったことがなかったので、今年初めて地元でお花見をした。8分から9分咲の頃に母と二人で、満開のときに両親と3人で、少し散り始めた頃に両親と姉と4人で。東京での花見と違って、花見客はほとんどいない。本数は桜の名所に及ばないけれど、これはこれで桜を一人占めできる贅沢なお花見だ。

父は足が悪かったから、高台に上がることはあまりなかったのだろう。車椅子を押して連れていってあげたら、家のまわりにこんなに桜があったのかと驚いていた。

桜というのは不思議な花だ。誰かと一緒に桜を見ると、「来年もこの人と桜が見られるのかしら」とか、「あと何回一緒に桜が見られるかしら」とか、ついそんなふうに思ってしまう。もちろん桜は美しいけれど、桜を見ながら過ごす時間が愛しいんだろうな。

さて、新刊『大腸がん 最新標準治療とセカンドオピニオン』、アマゾンでの予約受付が始まりました。版元ドットコムのサイトでは「前書き」や「あとがき」も読めます。https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784947767165

明日には見本が刷り上がり、26日頃には発売される予定。見本ができあがるまでは、なんとなく落ち着かない。ドキドキドキ。どうぞ何のトラブルもなく、できあがりますように!


◆新刊発売日は4月26日…ごろ(!?)…4月5日日記
ロゼッタストーンの新刊『大腸がん 最新標準治療とセカンドオピニオン』は、いよいよ最終段階。あとは今日届く予定の色校をチェックすれば校了だ。いやー、長かった。企画を思いついてからだと3年ぐらいかかっている。途中で「大腸癌治療ガイドライン」が改訂されたことも大きかった。でも、おかげで本当に最新の標準治療を盛り込むことができたのだからかえってよかったのかな。

発売予定日は4月26日。GW前で取次が混んでいるので、発売が前後する可能性もある。とにかく平成のうちには出せそうなのでほっとしている。

今回図版もふんだんに使っていて、制作費用がかなりかかったので、定価はちょっと高めの2500円。でも、自分の頭で、自分の治療方法を真剣に考えたい人には役に立つと思う。

私がこの本を出そうと思ったきっかけの一つは、前にも書いたが、私自身が直腸カルチノイド(正式にはNETと呼ぶ)で直腸を切断する外科手術をすすめられた経験があるからだ。すでに内視鏡でポリープは除去していたのだが、再発のリスクを下げるために手術が必要だという。手術をすれば、再発のリスクが低下するかわりに、一生「排便障害」など、手術の後遺症と付き合うことになる。再発のリスクは20%。再発したときには、腫瘍は悪性化していて、命の危険もあるという。さて、あなたならどうしますか?

当時通っていた病院で、「手術しなかった人はどうなりましたか?」と担当医に聞いたら、「手術しなかった人はいないからわからない」という答えで、それが私には意外だった。医師のすすめはガイドラインに沿ったもので、間違いではない。ただ、考える情報をもう少し与えられていたら、私のように「手術をしない」という選択をした人も少しはいたんじゃないかと思う。

大腸がんは、いまではがん患者数ナンバーワン。女性では死亡数がいちばん多いがんだ。医療の現場は白か黒かはっきり決められないケースも多々ある。微妙なケースでは、どちらの道を選んでも、メリットもあればデメリットもある。そこで自分はどんな決断を下すのか。

今回の本では、医師たちが判断に迷う事例を正直に語ってくれている。後悔しないための決断には、正確な知識が不可欠だ。『大腸がん 最新標準治療とセカンドオピニオン』には、たぶんどの本よりも考えるためのヒントがたくさん詰まっている。


◆ちょっとおバカ(!?)な顔認識…3月25日日記
「○○さんがあなたがタグ付けされた投稿にコメントしました」という通知がフェイスブックから届いたので、あら何でしょ?と開いてみると、○○さんが私とはまったく別の女性と歩いている写真に、「一緒に歩いている人 弘中百合子さん」とフェイスブックがコメントをつけている。「いやいやいや、これ、私じゃないでしょ」と思うけれど、フェイスブックが勝手にそう判断しているだけなので、写真を撮影した人につっこむわけにもいかない。

機械が判断すると、この顔が私なのか…。あるいは、他人の目に私はこんなふうに映っているのか…。まあ、似ていなくもないのだけど、最新鋭の顔認識機能もたいしたことないわね…と思ってしまった。こういうのってよくあることなのかしら。

でも、もし、凶悪犯が私の顔に似ていたら…? 突然警察が私のところにやってきて、「あなた、この現場にいたでしょ。カメラがとらえています。カメラが同一人物だと認識しました」なんてSF的展開になったりして。コンピュータに監視されているような世界はどうも苦手だなあ。

今年のお彼岸は、お坊さんがお経をあげに来てくださるのを迎えたり、墓参りに行ったり、親戚を迎えたり、母親と一緒におはぎをつくったり、と、非常にお彼岸らしいお彼岸だった。一人暮らしのときにはお彼岸なんて全然関係なかったのだが、田舎ではお彼岸は大切な節目だ。

ロゼッタストーンの新刊は、来月10日以降の発売になりそうだ。その頃には八代の桜も満開になるんじゃないかな。


◆新刊、まもなく入稿???…3月15日日記
大腸癌治療ガイドラインの改定などもあって、遅れに遅れている新刊『大腸がん 最新標準治療とセカンドオピニオン』は、いまだに校正作業が続いている。やっと一通り関係者のチェックが終わり、現在は修正が終わるのを待っている段階。あとは、修正が終わったものを著者、監修者に確認してもらい、修正もれなどのチェックをして、追加訂正があればその修正をしてもらって、やっと完成。完成データができたら、それを印刷会社に入稿し、もう一度最後の校正をして校了。今月中の発売をめざしてきたけど、だんだん微妙になってきた。

校正中、最後のページの奥付で、発行元の住所が「周南市八代」になっているのを見て(もちろん自分がそう指定したのだが)、笑いたいような、泣きたいような、ちょっとしみじみした気分になった。まさか、スーパーも何もない過疎地から、全国に向けて本を発売する日がくるとはね……。なんだか漫画みたいだ。

私が若い頃、出版社は憧れの企業だった。実際には、華やかなのはごく一部の大手出版社で、小さく地味な零細企業が山のようにあるのだが、そんな事情も知らなかった。インターネットなどの影響で、長く出版不況が続き、もはや大手であっても「憧れ」とは言えなくなってきている。が、そのインターネットのおかげで、田舎にいても出版の仕事を続けることが可能になった。トータルで考えれば、やっぱりIT化はメリットのほうが大きいと思う。

先日、「くまげ地域経済活性化実行委員会」というのに声をかけてもらって参加した。特産品を開発したり、新しいレストランをオープンしたり、熊毛地区にも頑張っている人が何人もいる。10年後、20年後に住みやすい地域になるように、私も微力だけれど、お役に立てることがあるといいな。


◆新時代の働き方…3月5日日記
先日、「まちなか創業応援プラザ」という集まりで、山口市湯田温泉の旅館を再生させた元女将と、山形県の飛島(とびしま)という離島で会社を立ち上げた男性の講演を聞いた。

元女将の西岡さんは、「いつでもどこでも誰にでも」のサービスではなく、「いまだけここだけあなただけ」のおもてなしを従業員に徹底させ、多額の赤字を抱えていたホテル松政をなかなか予約が取れない人気ホテルに生まれ変わらせたという。現在は、経営コンサルタントとして活躍されているようだ。

「山口県の人は、課題を出すと、みんな締切ぎりぎりに提出するんです。もっと早めに動けば、書き直しもできるのに」「山口県の人って、人と競争するということをあまりしたがらないんですよね」と、講演の途中でところどころ山口県人評が入った(西岡さんは関西人)。なーんだ、私が締切ぎりぎりでないと動けないのも、人と争うのが嫌なのも、私が山口県人だからだったのか!(←ただの言い訳です)

西岡さんの話も面白かったのだが、それ以上に刺激を受けたのは、飛島で創業した松本さんという山口県出身の若い男性の話だった。いちばん衝撃だったのは、松本さんが副代表をつとめる「合同会社とびしま」(社員10人)の勤務体制。1年を3カ月ずつ4期に分け(第1期4〜6月、第2期7〜9月、第3期10〜12月、第4期1〜3月)、そのうちのどれか1期(3カ月)は、給料はもらえるけど働かなくていい長期の有給休暇だというのだ。それ以外の3期は週休二日制。それを可能にしているところがすばらしい!

これからは、あくせく働いてお給料を稼ぐより、好きな地域で自分らしく生きていくほうが豊かな生き方なんじゃないだろうか。もともとデザイナーだった松本さんは、飛島特産品のパッケージのデザインなども手掛けてきたそうだが、いまは「自治体のデザイン」をめざしているという。

合同会社とびしま
https://www.tobi-shima.com/

自然豊かなところで働いているのは共通しているけど、ロゼッタストーンはまだまだあくせく働かないと会社が続かない。「いつかはクラウン」じゃなくて、「いつかはとびしま」。飛島の住民数は200人。平均年齢は70歳。そのなかで、松本さんたち若者が島を盛り上げている。働き方改革は、こんなところから始まるのかもしれないな。


◆よろず支援拠点…2月25日日記
東京にいるときは知らなかったが、国が設置した「よろず支援拠点」というのが全国各地にあるそうだ。
https://yorozu.smrj.go.jp/

商工会の人に勧められて行った交流会で、短時間だが「よろず支援拠点」のコーディネーターの人の話を聞いた。商品開発、販促、資金調達、後継者問題、IT化、労務・雇用問題など、中小企業のあらゆる相談に無料で応えてくれるという。

この日聞いたスマホを活用した販促の話がけっこう役に立ちそうだったので、新刊準備が一段落したら試してみようと思う。で、うまくいかなかったら、相談に行ってみようかな。

私が行ったのは、創業まもない人たちが集まる交流会。ロゼッタストーンは今年創業20年目なのだけど、地元に帰ってからは1年目。新たな事業も企画中ということで仲間に入れてもらった。実績から考えれば、まだまだ初心者マークだものね。

山口にもやる気のある人や頑張っている人がたくさんいることがわかって刺激になった。また、都会と比べて、田舎の企業には支援の目がきめ細かく行き届いているような気がする(企業の数も少ないし)。そういう意味では、山口に帰ったメリットもあるのかもしれない。

交流会でいろいろもらった資料を見ていると、周南市のクリエイターカタログのようなものもあった。山口にはフリーのカメラマンなどはいないかと思っていたのだが、フリーのカメラマン、イラストレーター、デザイナーなどもいるんだなあ。数は少ないのでそのうち会う機会があるような気がする。

自分が動き始めると、いろんな情報が入り、いろんな出会いも増えてくる。地元とはいえ、山口県の事業者としては新参者。とにかくたくさんの人に会って、教えを乞わねば!


◆ヒロナカ奇譚…2月15日日記
村上春樹の『東京奇譚集』という短い短編集を読んだ。冒頭に村上春樹氏自身の体験談として、「不思議な出来事」がしばしば起こるという話が書いてある。たとえば、ジャズのライブに行き、「この曲とこの曲をやってくれるといいのに」と心の中で思っていると、とてもマイナーな曲にも関わらず、最後にその2曲を演奏してくれる。アメリカの中古レコード店で『10 to 4 at the 5 spot』というLPレコードを買って店を出ようとしたところ、たまたますれ違った男性に「いま何時?」と聞かれ、“Yeah,it's 10 to 4”(4時10分前)と、レコードの名前と同じ言葉を発していた……など。

そうそう、世の中は不思議な偶然に充ちている。私も、確率的にはすごくまれだろうと思うような、不思議な偶然によく出会う。

たとえば宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のイラストをイラストレーターさんにお願いしたら、「僕、卒論が宮沢賢治だったんです」と言われたり。ある会社の社長さんに出資を依頼したとき、たまたまその人の部下が、私が主催した女性国会議員とメルマガ読者の交流イベント(50人くらいの規模)に参加していたことがわかったり(それが決め手になって出資してもらえた)。飛行機に乗り遅れて「どうしよう!」と呆然としていたら、飛行機がエンジントラブルで引き返してきて乗ることができたり。

大腸の悪性ポリープ(カルチノイド)を発見できたのも、たまたま知り合いがほめていた胃腸科がうちの近所だったので胃の薬をもらいにいったら、そこの先生が「あなたの年齢なら大腸検査もしなさい」と強くすすめてくれたおかげだ。(それまで、大腸検査なんてまっぴらごめんだと思っていた)

いまお世話になっている熊毛町商工会の事務局長は、たまたま私と同い年で、同じ大学出身だし。

そういうことが本当にしょっちゅう起きるので、だんだん、「知り合うべき人には知り合う。縁がない人は去る。生きるときは生きる。死ぬときは死ぬ。なるようになる。ケセラセラ」と、すっかり運命に身をゆだねる人間になってしまった。できることは頑張るけど、結果は天に任せている。

クリスチャンの友人に言わせると、「そういう偶然はすべて神様のおかげ」なのだとか。でも、私はもっぱら「苦しいときの神頼み」くらいで、特に何かの宗教を信仰しているわけでもないものねえ。

村上春樹は、不思議な出来事について、ーーそれについて僕は何か積極的な分析をするか? しない。ただそれらの出来事をとりあえずあるがままに受け入れて、あとはごく普通に生きているだけだ。ただぼんやり、「そういうこともあるんだ」とか「ジャズの神様みたいなのがいるのかもしれないな」みたいなことを思って。ーーと書いている。

不思議な偶然がよくあるからと言って、私は別にくじ運がよいわけでもないし、事業で大成功をおさめたわけでもないし、お金持ちになったわけでもない。ただ、このロゼッタストーン日記を読んでくださっている人たちのように、私のドタバタ人生を楽しく眺めている神様がいて、困っていそうなときには、ちょっと手を差し伸べてくれるのかもしれないな…なんて思ったりもする。少し不思議なことがあったほうが、人生は楽しい。


◆新しい出会い…2月5日日記
私の住む八代は、周南市の旧熊毛町地区のいちばん北にある。いちばん南は、三丘(みつお)地区で、小さな温泉があるところだ。日帰り入浴できる施設もあるので、時々母と一緒に入りに行っている。スーパーに行くのも、温泉に行くのも時間は同じくらいなのだ。

その三丘地区に、先月、図書館兼カフェ兼イベントスペース兼ベーカリーのような「三丘文庫」がオープンした。運営しているのは、周南市の元図書館館長、徳永豊さん。閉店した家業の酒店のスペースをリフォームし、自分の蔵書を並べ、地域の人たちが交流できるスペースを創設した。地元産の小麦を使ったパンづくりに取り組む「三丘パン研究会」としても活動中で、三丘文庫ではパンの販売も行っている。
https://shunan.keizai.biz/headline/488/

1月31日には三丘文庫で、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を朗読とチェロの演奏で奏でるコンサートが開催された。「セロ弾きのゴーシュ」といえば、ロゼッタストーンも朗読付の電子書籍をつくったことがある。なんだかご縁がありそうな気がして、顔を出してみた。本棚に囲まれ、小さなステージがあるスペースには、50人ぐらいのお客さんがぎっしり。終演後に徳永さんと少し話すことができた。徳永さんは、八代のナベヅル担当だった時期もあるそうだ。こういうところで「哲学カフェ」を開催しても面白いかも…と提案すると、「どうぞ使ってください」とのこと。三丘文庫は、貸しスペースとしても使用できるらしい。熊毛にこんなスペースができるとはね。ロゼッタストーンもこれから頑張って、熊毛の北と南で文化を発信できると楽しいなあ。

日本一の野菜ソムリエを決める「野菜ソムリエアワード」で、昨年銀賞を受賞した西川満希子さんにもお会いした。西川さんは、花言葉ならぬ「野菜言葉」を考案し、野菜への関心を高めようと熱心に活動されている。野菜ソムリエの数は5万人以上いるそうだから、そのなかで銀賞ってすごいと思う。
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2018/0427/10p.html

さらに、西川さんに三丘温泉の割烹旅館「三水園」のオーナーシェフ、橋本孝義さんを紹介してもらった。西川さんは「仕事柄、いろんなところの料理を食べてきましたが、三水園のお料理が日本一美味しいと思う!」と絶賛。まさか、熊毛にそんな美味しいところがあったとは! お料理を写真で見せてもらったが、盛り付けがなんともおしゃれで、驚くほどセンスがよいのだ。私、地元を見くびっていたかも……。食いしん坊の私としては、嬉しい誤算だ。ぜひとも本物のお料理を味わいに行かなければ!

地元山口で頑張っている人はけっこう多いのです。


◆地域デビュー?…1月25日日記
あれからまた鶴が飛来し、八代の鶴は7羽になった。2羽しかいないときは来年からいなくなるんじゃないかと心配したが、この調子なら来年も何羽かは来てくれそうだ。

20日に八代の中の高代(こうしろ)という地区の総会&新年宴会があった。母は耳が遠いので、今年は私が弘中家を代表して出席した。20人〜30人くらいの集まりだが、「こちらに帰ってきたのでよろしく」とご挨拶できるよい機会だった。

他の地区から八代にやってきた3人の若者とも話をすることができた。一人は静岡県出身の男性。大学時代から鶴の研究をしていて、卒業後、周南市の職員となり、八代に家を建てて、鶴の保護に関わっている。

八代では、鹿児島の出水市で保護された傷病ツルを譲り受け、八代で世話をして元気になったら放鳥するというプロジェクトを実施している。まだ成果は出ていない。鶴を閉じ込めていたら、警戒する鳴き声を発生して逆効果にならないかしら…と、聞いてみると、傷病ツルの鳴き声を聞いて野生のツルが近くまでくるケースもあるので、それなりの引き寄せ効果はあるのだとか。鶴は夫婦だと縄張り意識が強いが、独身だとそうでもないので、独身ツルを集めてある程度の群れになってから放鳥すると効果があるのではないかという。鶴の生態に詳しいスペシャリストが八代に住み着いてくれるなんてありがたいことだ。

それから、神奈川から移住してきた農業を営む男性。高齢化が進んだ八代では休耕田が増えてきたため、農事組合法人「ファームつるの里」がかなりの農地を預かって稲や野菜などを栽培している。「そういえば、“かほり鶴”という八代のお米でできた日本酒があるんですね」というと、「僕、それ担当でした!」とのこと。その日本酒を製造・販売している山縣本店で、実際に日本酒をつくる作業にも携わったそうだ。山縣本店のホームページによれば、「かほり鶴」は2017年全米日本酒鑑評会で金賞を受賞している。八代に住んで、おいしいお酒までつくってくれるとは、素晴らしい!

もう一人の若者は、昨年の4月から八代に赴任してきた駐在さん。八代では滅多に事件はないだろうと思ったが、認知症の人が徘徊して行方不明になったときの捜索…といった要請があるという。なるほど。他の地区の応援に行く機会も多いようだ。プライベートでは、もうすぐ赤ちゃんが生まれるらしい。「小学校を卒業するまで八代にいてね」とみんなに言われると笑っていた。お葬式の多い八代で、命の誕生はなにより喜ばしいことだ。

先日、「熊毛町商工会」にも正式に入会した。熊毛町は合併して周南市になったのだが、商工会には熊毛町の名前が残っている。私の父親は、以前商工会の副会長を務めていたことがあるそうだ。父は車関係、私は出版関係と、まったく畑は違うのだが、同じ商工会に入会することになるなんて、人生って不思議だなあ。


◆いのししラプソデイー…1月15日日記
新しい年の始まり…というのはありがたいものだ。私のような単純な人間は、「さあ、新しい年だ」という気分になる。なんたって今年はワタクシ年女。いのしし年、さらに射手座生まれの私は、猪突猛進、突っ走るしかない。

昨年は「家族孝行」を最優先させていたので仕事は停滞気味だったが、母が元気になってくれたおかげで今年は仕事に集中できそうだ。年明けからは「事業計画書」をつくったり、知り合いに企画の提案をしてみたり、頭がすっかり仕事モードに切り替わってきた。

動き始めると、仕事関係のアポイントも次々に決まる。今年は忙しくなりそうだ。

そんななか、話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」を見た。ロックバンド、クィーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーを描いた映画で、これがとってもよかった。途中までは大した盛り上がりはなく思えるが、それまでの物語の流れが伏線となって、最後のライブの歌声で一気に弾ける。感涙。家に帰ってからクィーンのCDを注文してしまった。

テレビでやっていた情報によれば、まだ初期の頃、どこの国よりも熱狂的にクィーンを迎えたのが日本だったという。フレディ自身も大の日本好きだったとか。どこか通じ合うものがあるんだろうな。

「ボヘミアン・ラプソディー」の「ママ、たった今、人を殺してきた…人生は始まったばかりなのに、僕はすべて捨ててしまった」という歌詞は、これまでの自分を殺してゲイとして生きていく決意を歌ったものだとか(これもテレビ情報)。そう思ってきくと、周囲に理解してもらえない切なさが胸に響く。

エイズという深刻な病気を抱えていたフレディでも、あれだけのパフォーマンスができたのだもの。健康な私はもっと頑張らないとね。


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