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第19部 「足腰を鍛える」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら

いつもご愛読ありがとうございます。

会社創立前から始めて、今年で19年目を迎えたロゼッタストーン日記。今年のテーマは「足腰を鍛える」にしました。
自分自身も会社としても、基礎を固め、少々のことでは揺るがない状態にしたいと思います。

なお、今年からロゼッタストーン日記は、毎月15日に更新します。「日記」というより「月記」になってしまって恐縮ですが、その分、中身の濃い情報をお届けできるよう頑張ります。

今年もハラハラドキドキ、ロゼッタストーン日記をよろしくお願いいたします。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆『ホラホラ、これが僕の骨 -中原中也ベスト詩集-』への反応…9月15日日記
ロゼッタストーン新刊『ホラホラ、これが僕の骨ー中原中也ベスト詩集ー』が発売になった。書店からの反応はおおむね好評で、予想以上の注文はあったのだが、この業界は委託販売なので、実際に読者が書店でこの本を買ってくださるかどうかは、まだまったくわからない。それでも、店頭に並ばなければ、一般の人に知られることもない。読者になってくださるかもしれない人が触れる機会が少しでも増えたことはよかったなあと思う。

今回の本を出すきっかけになったのは、今年が中也の生誕110年、没後80年にあたるからなのだが、広島大学時代の親友の影響もある。彼女は、高校時代から中也に傾倒し、中也の生家を訪ね、当時ご存命だった中也の弟さんと年齢差のある飲み友達になり、毎月のように広島から山口に通っていた。

その彼女にこの新刊を送ったら、電話があった。

「すごいねー。こんな本、見たことがないよ。なんだか木の肌に触れているような、すごい癒し感がある。本だけど、職人さんがつくったような感じがあるよね。PUR製本っていうの知らなかったけど、本当にめいっぱい開いても、ページがはずれたりしないんだね。デザイナーさんが「詩とともに生活できる詩集」をめざしたって書いてあったけど、すごく共感できる。この本ずっとバッグに入れておいて、疲れたときなんかに見たい感じ。表記がオリジナルに忠実っていうのもいいね。最近は読みやすさ重視で表記が勝手に変えられていて、オリジナルのものが読めないものね。章分けもいいと思うよ。まだパラパラ見ただけだけど、章ごとの面白さもあるし、どこから読んでもいいつくりだよね」

と、大絶賛。デザイナーさんが狙っていた効果を正確に読み取る彼女はさすがだなあ…と、感心する。もちろん、私への配慮もあるのだろうけど、とりあえず、中也の詩が大好きな友人が満足してくれたことに一安心。あとは、どうやって広めるかなんだよなあ……。


◆新刊 『ホラホラ、これが僕の骨 -中原中也ベスト詩集-』が発売されます!…8月15日日記
来月、ロゼッタストーン久々の新刊が発売される。メルマガでは時々状況を報告していたのだが、諸事情で延期につぐ延期…。どうなることやらと思っていたが、なんとか無事発売できそうだ。

今度の新刊は、山口県出身の詩人、中原中也の詩集だ。今年は中也の生誕110年、没後80年に当たる。誕生日の4月29日には間に合わなかったけど、命日の10月22日には間に合いそうだ。『ホラホラ、これが僕の骨』は、中也の「骨」という詩の一節だ。この詩集は、音楽でいうとベストアルバムのような、中也の代表作を集めた詩集なので、中也の「骨格」をなす作品、という意味も込めている。

中也の詩はすでに著作権が切れているので、読むだけならネットで無料で読むことができる。

そこでこだわったのは、「紙の本」のよさ。デザイナーの佐藤好彦さんや、製本会社の篠原慶丞さんらと相談しながら、「モノ」として愛着を感じられるものにしたいと考えた。

佐藤さんの提案で、カバーで使うことになった写真は、茜屋渉さんという人の海の写真。聞けば鎌倉の海だという。まったくの偶然だが、中也が最後に亡くなったのは鎌倉の地。写真のぽつんと転がっている石が骨のかけらのようにもみえ、まるでこの詩集のために撮り下ろした写真みたいだ。

本の断面は製本で行うファイバーラッファーという手法で、削られている。そのため、普通の本の断面のようにまっすぐではなく、ギザギザしていて触り心地が面白い。本文の紙自体も、触り心地を重視して選んである。

PURという強力なのりを使った製本なので、本を開きっぱなしにしておくことができる。中也の詩は見開きで終わる短いものが多いが、お気に入りの詩を開いたまま眺められるのもこの本の利点だ。

内容は4章だて。1章の「生ひ立ちの歌」には自分を見つめた詩を、2章の「汚れつちまった悲しみに…」にはリズムに特徴のある詩を、3章の「春日狂想」には愛する者をうたった詩を、4章の「一つのメルヘン」には心象風景をうたった詩を集めた。全57篇。章ごとに、いろんな中也を楽しめると思う。

文章の表記は、あえて、原本に忠実に、中也の時代の旧漢字、旧仮名遣いにした。ルビも原本にあるものだけを生かした。原本に忠実にしようと思うと、意外に大変だ。中也の処女詩集『山羊の歌』は当時限定200部しか印刷されていないのだもの。今回は中也の詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』の貴重な原本が保存されている日本近代文学館に何度も通った。

当時は活版印刷なので、書体はいまと微妙に違う。『山羊の歌』と『在りし日の歌』でも、書体は少し違っている。現代にない文字は作字してもらうなど、なるべく原本を忠実に再現するよう心掛けた。

しかし、旧漢字と新漢字には、点のあるなしなど、わずかな違いしかないものもあるので、何度校正しても見落としがある。今回、とうとう私は老眼鏡を購入したのであった。とほほ。原本と照らし合わせるだけだから校正はラクかと思いきや、見通しが甘かったのだよ。

「え、でも旧漢字なんて読めないよ」と思ったあなた、ご安心ください。まだ制作中ですが、この本には専用サイトがあって、そこでは同じ詩が、現代仮名遣い、新漢字、ルビたっぷりで掲載されているのです。おまけにすべての詩を、元山口放送アナウンサー、池内博子さんの朗読で聴くことができます。さらに、中也研究で知られる青木健先生の全詩解説まで読めるのです。(これもまだ制作中ですが)
各詩には、読者の感想を書きこめるようになっているので、同じ詩を他の人がどう読んだかもわかる仕組み。たくさんの感想が集まったら、中也のそれぞれの詩を、みんなで鑑賞しあう、これまでにない詩のサイトができあがることに。みなさま、ご協力よろしくお願いいたしますね。

……とまあ、今回の詩集は、紙の本のよさだけでなく、ネットのよさも最大限に生かそうという欲張り企画なのだ。

「ネットでいちいち解説をクリックするのは面倒」という方も大丈夫。『ホラホラ、これが僕の骨』を購入してくださった方は、本にはさまれた応募はがきを弊社に送れば、もれなく青木先生の解説小冊子がもらえるのです!(2018年末まで)

(だんだんテレビショッピング風になってきた)

お値段が心配?? ご安心ください! これだけの手間ひまと愛情をかけて、この詩集は本体価格がたったの1600円!(税込1728円) 単行本の詩集は2000円ぐらいする本も多いのですが、読者のみなさまのために、ロゼッタではお手頃価格でご用意しました。

(わー、やすーい!! 太っ腹〜。買っちゃおうかなあ…)

ちょっと待った!! それだけじゃありません。ロゼッタストーンWEBからご注文くださった方には、池内博子さんの朗読CDまでおまけにつけちゃいます!!

(えー。うそー。すごーい。パチパチパチ)

さあ! お申し込みはいますぐこちらに!!!⇒ …と、言いたいところなのだけど、まだロゼッタストーンWEBで販売の準備が全然できていないのであった。やれやれ。販売までいましばらくお待ちくださいませ。


◆都議会議員選挙と女性議員…7月15日日記
先日の都議会議員選挙で、女性議員が36人当選し、女性議員の比率が約28%と大幅に上昇した。以前から国会でも地方議会でももっと女性議員が増えればいいと思っている私にとっては、喜ばしい結果である。

ただ、女性議員というのは数が少ないだけに、よくも悪くも目立つ。豊田真由子議員の暴言はセンセーショナルに取り上げられたし、稲田朋美防衛相の失言や行動も問題視されている。「やっぱり女性はね…」と思われないように、議員になった女性たちには気を引き締めて頑張ってもらいたい。女性議員が増えて都政がよいほうに変わっていくとよいのだけど……。

関係ないけど、豊田真由子議員関連で私が一番気に入ったのはこれ。豊田真由子議員の暴言が見事に音楽になっている。世の中にはいろんな才能の人がいるわねえ。
https://twitter.com/zomaguitar/status/882099515808858113

小池百合子都知事に対しては、発信力の強さと、女性を活用する姿勢、情報を公開する姿勢を応援している。一方で、選挙後、すぐに都民ファースト代表を辞任したのはあれ???と思った。替わって代表になった野田数氏は、かつて「日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する」という請願に賛成した超タカ派。小池氏自身もタカ派的な傾向はあるので、そっちの方向にあまり振れないように文字通り「都民ファースト」の姿勢で頑張ってもらいたいと思う。

都知事選でほとんど存在感のなかった民進党は、代表の蓮舫氏が二重国籍ではないことを証明するために戸籍を公開することになったようだ。そんなことで支持率は上がらないと思うんだけどね。


◆白虎隊と山口県の意外な絆…6月15日日記
先日、山口県関係の人たちが集まる会合に出席したときのこと。目の前に座っていたおじさまと名刺交換したら、名刺に「白虎隊会員」とある。白虎隊といえば、戊辰戦争のときに会津の飯盛山で集団自刃した悲劇の少年たち。長州や薩摩を中心とした官軍に攻撃された会津(福島県)では、いまも長州(山口県)嫌いの人が多いと聞く。「どうして山口県の人が白虎隊会員なんですか?」と不思議に思って聞いてみた。

「実はね、白虎隊で生き残った一人は、山口県でかくまわれていたんです。その事実は、かくまった側も、かくまわれた側も、長い間固く口を閉ざして世間に公表しなかったんですが、最近になって事実がわかってきましてね…」

後日、その男性が関連する新聞記事を送ってくれた。2013年3月28日の日経新聞。自刃した白虎隊士16名のなかに、唯一蘇生した飯沼貞吉という隊士がいる。その孫の飯沼一元氏が『白虎隊士飯森貞吉の回生』という本を自費出版したという記事だ。

それによると、貞吉をかくまったのは、山口県美祢市の楢崎頼三という人物。頼三は会津に味方した徳川方諸藩の兵を東京へ護送する責任者だったのだとか。「貞吉は頼三に庇護され、長州で西洋の電信技術を知った。新政府の工部省に入り、電信の敷設にまい進した」とある。

生きのびただけで負い目を感じたであろう隊士が、よりによって長州で庇護されたなんて、いろいろ辛かっただろうなあ。飯沼家では、白虎隊のことを話題にすることさえ禁忌とされていたそうだ。

それでも、電信技術者として文明開化に尽力し、70代後半まで自分の人生を生き抜いた貞吉は偉いと思う。傷ついた少年隊士を庇護し、貞吉の立場を考えてかくまったことをずっと黙っていた楢崎頼三と楢崎家の人々も立派だ。

白虎隊の最期のようすは、後年、貞吉によって語られた。「事実を伝える」ということもとても重要な役割。運命の神様は、彼にその役目を与えたのだろう。

白虎隊の悲劇から約150年。いま世間はフェイクニュースであふれ、何が事実で何が事実でないやら、わけがわからなくなっている。正しい語り部は、いつの時代にも必要だ。


◆テレビショッピングの誘惑…5月15日日記
決まった番組以外、そんなにテレビを見ないのだが、たまに深夜テレビをつけてテレビショッピングを見てしまうことがある。そこでは、紹介する商品がいかに素晴らしく効果が高いかをこれでもかと繰り返し放送している。(絶対こんなに効果があるわけないよね…)と思いつつ、(買うとしたら3000円以下かな…)とか(1万円以下でなきゃこんなのいらないわ…)と、価格をつい想定する。

そんな消費者心理をうまくついて「いまから30分以内に限り2980円!さらにおまけで…」とか、「なんと価格はいまだけ9800円!先着●名様限り」などと、番組ではちょうど手頃な価格を示して煽ってくる。「もし、効果がなかった場合は、●日以内であれば、全額返金します!」といわれれば、「気に入らなかったら返せばいいんだしね…」とさらにハードルが下がる。

……というわけでGW前に買ってしまったのです。私、「3分ゆ〜らゆ〜ら♪ながらウォーク」という器具。「倒れるだけで腹筋ワンダーコアー〜♪」の成果がまだ全然出ていないのにも懲りず、とほほ。

番組では、パンツがぴっちぴちでファスナーが上がらない女性が、3分ながらウォークするだけで、きつかったパンツがはけるようになる場面が次々に流れていた。もちろんテロップに「一時的な現象です」とか「個人によって使用感に差があります」という注意書きは書いてあるのだけど、本当にそんなことがあるのかしら…と、つい試してみたくなってしまったのだ。

で、私もぴっちぴちのスカートで試してみたのだけど、3分やったあとも、やっぱりスカートはぴっちぴちなのであった。ま、「個人によって使用感には差がある」からね。あと腰痛持ちの人はやめたほうがいいかもしれないなあ。

テレビで見るような魔法は、自分の身にはおこらないのだと改めて学習した私だが、返品期限までもう少しゆ〜らゆ〜らしてみようかと思っている。


◆ニッポンよ、どこへ行く…4月15日日記
「新学習指導要領」では、保健体育の武術の種目に新たに「銃剣道」が加わったそうである。聞いたこともなかったが、「剣道のような防具を身に付けて竹刀の代わりに木銃を用いて相手と突き合う競技」(ウィキペディアより)なのだとか。旧日本軍の戦闘訓練に使われていたそうで、競技人口のほとんどは自衛隊員だという。なぜ、そんなものが中学の授業に組み込まれるのだろう。選択肢の一つだし、教えられる教員もほとんどいないので広がることはなさそうだけど、いまさら明記する意味がわからない。

道徳の教科書検定の結果、「パン屋」が「和菓子屋」に変わったというニュースもあった。『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りないと指摘されたのだとか。

政府は、教育現場での「教育勅語」の取り扱いについて、「憲法や教育基本法などに反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」という見解を示したという。

一つ一つのニュースは小さいことだけど、ムードというのは恐ろしい。日本の国はどこへ向かおうとしているんだろう。

でも、世界はもっとこわい。

シリアでは国民に対して化学兵器が使われ、それに対してアメリカは空軍基地へのミサイル攻撃に踏み切った。北朝鮮はアメリカへの警戒心を露わにし、核・ミサイル開発を推し進める考えだ。あの国だったら、何かの拍子に日本の米軍基地を攻撃するんじゃないかと心配になる。

米国家安全保障会議(NSC)は、核兵器を在韓米軍に再配備することをトランプ大統領に提案したという。うーむ。なんだかきな臭い。

世の中のあれこれを考えていると、無力感が募ってくるのだが…。

先日、ラジオで高山樗牛(ちょぎゅう)の言葉を紹介しているのを聞いた。「己の立てるところを深く掘れ。そこに必ず泉あらむ」(自分が立っているところを深く掘れ。そこから必ず泉が湧き出る)

私に世界は救えないけど、そばにいる人の役に立つことはできるかもしれない。本を通じて、誰かを元気にすることもできるかもしれない。私は私の井戸を掘ろう。できることからやらなくちゃね。


◆時にはひねくれ者の視点で……3月15日日記
日頃「物欲はあまりないの…」なんて言っている私だが、流行りものにはけっこう弱い。「発売以来●百万個の売上!」とか、「●●で、●年連続ナンバー1!」なんて宣伝文句を見ると、1回だけ試してみようかな…なんて購入してしまうことも時々ある。

ニュースで豊洲問題が取り上げられれば、「まったく豊洲はどうなってるのよ」と思い、森友学園の話題が盛り上がれば、「なんでこの学園がこんなに優遇されるわけ?」と憤る。世の中はもっと公正であるべきだと、正義が勝ち、悪が敗れるわかりやすい物語の結末を見たくなる。

「だが、ちょっと待て」と、私の中に住んでいるひねくれ者が、情動に流されやすくなっている私に突っ込みを入れる。世の中が一つの方向に流れようとしている時ほど、他の視点がないか、立ち止まって考える必要があるのではないか。

最近、「悪の原点」的な扱いで再び表舞台に登場してきたのが石原元都知事だ。それが魅力でもあったふてぶてしい物言いは相変わらずで、大物の悪役としては、申し分ないキャラクターだ。豊洲問題はすべて石原元都知事の責任である…という結論を、世間は求めているようにも見える。都知事時代の経費の使い方や、出勤日数の少なさなどについて言及する声もある。

が、豊洲問題はいまに始まったわけではない。土壌の安全性について疑問視する声は前から上がっていた。石原氏の働き方や、右翼的な考え方を批判する声もあった。それでも東京都民は、「石原氏がよい」あるいは「他の人よりマシ」と4回も選挙で石原氏を都知事に選んだ。いまになって石原氏にすべての責任をぶつけるのは、違うような気がする。石原氏に責任があるなら、都民にだって責任はある。

豊洲問題は、利権がからんでいないか、安全面は実際どうなのか、そういう具体的事実を着実に明らかにしてほしい。

森友学園も、叩きやすいのは、籠池理事長だ。中国韓国への差別的な発言、幼児への過激なしつけ、政治家へわいろを贈ろうとした疑惑など、次々にトンデモないような話が表に出てくる。ここまで騒がれては、小学校建設は難しいだろう。安すぎるといわれた土地の取引は、小学校を認可しないことで、国が買い戻して幕引きされるかもしれない。

けれども、本当に心配なのは、「小さな頃から愛国者教育をしたい」と考えている人たちの力が、予想以上に大きくなっているということだ。籠池理事長は、忠実にやりすぎて非難されたが、愛国者教育を行うなら便宜を図ってやろうと思う政治家、その意志を忖度する役人は、また別の道を探るだろう。

次々にミサイルを発射する北朝鮮にどう向き合うのか、軍備増強をすすめる中国に対して手をこまねいてよいのか、日本を守るためには必要な道だ、と彼らは言うかもしれない。でも、「日本万歳」と叫び続けて失敗してしまったのが、第二次世界大戦ではなかったのか。

大衆が敵に向かって熱狂する一番の例は戦争だ。みんなが同じ動きをするときは、自分の中のひねくれ者に呼び出しをかけよう。世間とは別に、自分にとって本当に大事なものは何かを考えよう。そんなことを思ったりする今日この頃である。


◆フェイクニュースの誘惑…2月15日日記
真実よりも興味が優先する時代になってきた。ネット上ではフェイク(偽)ニュースが飛び交い、アメリカの大統領選にも影響を与えたと言われている。

アクセス数をかせぐためにわざと嘘のニュースを書く人もいれば、嘘ときづかずそのニュースを拡散する人もいる。フェイクニュースは事実よりも面白い場合が多いし、人間は自分がそうあってほしいと思っている内容に飛びつきやすい。私だって気になる見出しがあれば、ついクリックしてしまう。面白い話はつい人に言いたくなる。フェイクニュースの拡散者になる危険性は誰にでもある。世の中にあふれている情報のなかで、何が本当で何が嘘かを見極めるのは難しい。

個人の情報が間違っていて、大手マスコミの情報が正しいというわけでもない。いくら正しいことを伝えようとしても、誰も興味を持ってくれなかったら商売にならない。「演出」と「やらせ」の境界線は結構あいまいだ。

政府だってよく嘘をつく。あるいは事実を隠す。南スーダンがどんなに危険でも、「戦闘行為はない」ことになっている。

トランプ大統領の誕生で最近注目されている、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』という本をいま読んでいる。その世界では、過去のニュースも為政者に都合よく書き換えられ、何が本当なのか誰も知ることができない仕組みができあがっている。そんな世界は耐えられないと思うけど、実際に世の中がそうなったら、それになじんでしまうのだろうか。

いまロゼッタは大腸がんの本をつくっている。「これでがんが治る!」とか、「こんな治療は無駄!」といったセンセーショナルな内容のほうが売れるだろうけど、著者と意見が一致しているのは、患者にとって本当に必要な正しい情報を伝えること。

フェイクニュース全盛時代、小さな出版社ができることは限られているけれど、「ロゼッタストーンが出している本だったら信用できるね」と思ってもらえるように、せめて手の届く範囲で、ささやかに真実を追求していきたい。


◆今年のテーマは「足腰を鍛える」…1月15日日記
今年のロゼッタストーン&ヒロナカのテーマは「足腰を鍛える」にした。

お正月、実家に帰って88歳になる父親の世話をしたが、父が身をもって教えてくれたのが、足腰の大切さだ。年をとると、足で立つことが、歩くことが、起き上がることが、こんなにも大変なのかと切なくなった。

一方で思い出すのが、年末に友人が招待してくれた社交ダンスの発表会だ。そこでは、60代、70代の女性たちが、カラフルな衣装を身にまとい、ハイヒールを履いて、堂々と舞い踊っていた。

いつももっぱらウォーキングシューズで楽をしている私は、その日ヒールのある靴をはいただけで足がつりそうだったのに、年上のおばさま方はまるでシンデレラのように(?)、うっとりと楽し気に踊っていたのである。日頃から鍛えていれば、年齢に関係なく若々しくいることも可能なのね。

最近体のメンテナンスに目覚めて、太極拳やホットヨガを続けている私だが、太極拳は体の内部を鍛えるものだし、ホットヨガはストレッチ的な動きが多い。足腰の筋肉を鍛えるには、まだ不十分である。

そこで今年の目標。

1)一人のときはエスカレーターを使わず、階段でのぼりおりする。

2)毎晩の入浴時に50回のスクワット。

3)1日30分以上のウォーキング。

それ以外に、毎日30分の太極拳、月4回のホットヨガ、週1回の太極拳教室を続ける。お風呂の中ではストレッチ。時間があればラジオ体操。頑張って足腰を鍛えるぞ〜。

……と、宣言はしてみたものの、さてさて続けることができるかしら。続けたとして、効果はあらわれるのかしら。結果的にダイエットになると嬉しいんだけど、それは難しそうだなあ。

会社としても足腰を鍛えて、いまだにいつ倒れるかわからないようなヨロヨロ状態を脱したい。基礎を固めて、安定した経営にしなくては。

会社も、私自身も、表面的なことより、まずは基礎を固める。お相撲さんでいえば、ひたすらしこをふむのだ。どすこいどすこい。(結果的に体型だけが“どすこい”になったりして……)


◆ロゼッタストーンWEB リニューアル…12月31日日記
数日前、ロゼッタストーンWEBをリニューアルした。最近は、パソコンよりもスマホでネットをチェックする人が多いようなので、時代に対応して、ロゼッタストーンWEBもスマホ対応にしてもらったのだ。

アドレスは同じだが、パソコンで見ればパソコン用の画面が、スマホで見ればスマホ用の画面が開く。技術の進歩というのはすごいなあ。

連載陣は変わらないが、つきのみどりさんの「教育カフェテリア」が終了して、新たに「自信がつく! 日本語講座」が始まった。つきのさんは、最近、まだ日本に5人しかいない日本語検定公認講師【A判定】になったという。もともと高校の国語の先生だから日本語には詳しいのだけど、日本語を極めるために努力を続けている。私も見習わねば。

これまで原稿が届くのに合わせて更新していたロゼッタストーンWEBだが、来年からは更新日は5日、15日、25日となる。月1回くらいの更新になってしまっているこの「ロゼッタストーン日記」は毎月15日更新予定。「ロゼッタストーン月記」に連載名を変えようかとも思ったが、愛着がある「ロゼッタストーン日記」のままで続けることにした。

ロゼッタストーンWEBのリニューアルと、今年ロゼッタストーンが創業17周年を迎えたのを記念して、マンガ「不思議なぬいぐるみブーさん」を連載しているやまきさんにライン用の「編集者スタンプ」というのをつくってもらった。無料で配りたかったのだけど、ラインスタンプは最低120円からという規定になっているため、やむをえず有料に。編集者以外でももちろん使えます。とってもかわいいので、よかったらご利用ください。
http://www.rosetta.jp/linestamp/

さて、そうこうしているうちに、今年も残りわずか。

今年の私のテーマは「ゆがみを正す」だった。

太極拳、ホットヨガ、お風呂でのストレッチ、1日30分のウォーキングなど、今年はこれまでになく、体のケアに気を配った年だった。その成果か、体のゆがみは改善されてきた気がする。太極拳の先生にも、去年は「骨盤が少しゆがんでいる」と指摘されたのだけど、最近、「骨盤のゆがみがなくなりましたね」と言ってもらった。ゆがみは心がけ次第で元に戻るものなのね。

ただし、プロポーションは「バランスがよい」とはいいがたい。お腹をひっこめるのは、来年の課題だなあ…。

睡眠時間、運動時間、娯楽時間などを前よりも増やして、人間としてのバランスのよい暮らしにはなってきた気がするけれど、そうなると仕事が思うようにはかどらない。もっと集中して短時間によい仕事をすること。これも来年の課題だ。

日本人の勤勉さは美徳だと思っていたけれど、そうでもないなあと最近思うようになった。今年シドニーに行ったとき、ガイドさんが「オーストラリア人は、週2日しかまともに働かないんです。月曜日は遊び疲れでボーとしてるし、火、水働いて、木曜日からは休暇のことを考え、金曜日は職場で3時頃からワインが出るところもあります」みたいなことを言っていた。もちろん週2日しか働かないなんていうのはジョークだけれど、残業に追われる日本人と働き方がまったく違うのは事実のようだ。

ところが一人当たりのGDP(2015年)でいえば、オーストラリアは世界で10位。日本は26位。日本のほうが高齢化が進んでいるといった事情もあるのかもしれないけど、みんな一生懸命働いているのに、それほど働いていない国の人よりも日本人が貧しいって、何か間違っている気がする。

日本では少ない報酬でもサービスを過剰にしすぎるからだと指摘する人もいる。日本人ができるだけのサービスをする「おもてなし」自体は悪いことではないと思うのだけど、なぜ日本人は頑張っても豊かになれないんだろう。日本人の真面目な気質がなぜ生かされないんだろう。

そのゆがみは日本社会の構造にあるのかもしれないけれど、日本人である私の中にだってあるはずだ。ものすごく集中して仕事をする。そのぶん、しっかり他のことにも時間を使う。来年はそんな働き方をこころがけてみよう。

今年もロゼッタストーンを応援していただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

みなさま、どうぞよいお年を…。


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