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ロゼッタストーン日記

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第20部 「世の中を逆に見る」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら

いつもご愛読ありがとうございます。

昨年のテーマが「足腰を鍛える」だったのに、その甲斐なく、2018年の新春早々に道路で転んで右手首を骨折。全治2週間でたいしたことはないのですが、どうやら鍛え方が全然足りなかったようです。

さて、波乱の幕開けの今年は、いったいどんな年になるのでしょうか。今年もロゼッタスト―ン日記をよろしくお願いいたします。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆田舎はお葬式が多いのだ…12月15日日記
私が山口県に帰ってから7か月ちょっと。すでに近所で3回もお葬式があった。1軒目は家族葬だったので地区でまとめてお香典を送った。2軒目はお寺のお坊さんだったので、お寺でのお葬式に参列した。そして今月11日、3軒目のお葬式があった。

私の家がある八代は、さらに細かい地区に分かれている。それぞれの地区にはいくつかの班があり、班の中で連絡網ができている。同じ班のなかで不幸があったときは、班のみんなでお葬式をお手伝いすることになっているようだ。

今回亡くなったのは、同じ班の方だったので、私も受付を手伝った。以前はお料理をつくったりするのも近所で助け合ってやっていたというが、最近は葬儀社に頼む人が増えたらしい。11日のお葬式も葬儀社の人が仕切ってくれていたので、私のような慣れない人間でもなんとかお手伝いすることができた。

うちが属するのは、高代(こうしろ)地区の1班。八代の中では郵便局があったり、市役所の支所があったり、公民館があったり、診療所(週に1回お医者さんが来てくれる)があったり、小学校にも近かったりと、便利な場所である。うれしいことに、この班にはわざわざ他の地域から八代に移り住んできた若者が何人かいる。

両親の会話では、「だれだれが亡くなった」「だれだれが施設に入った」「だれだれが入院した」など、寂しい話題が多いのだが、若い彼らが八代の希望だ。

もっとも、80代のおばさまなどは、「百合ちゃんが帰ってきてくれてよかった。若い人がいるといい」などと言ってくれる。田舎では私もまだ「若い」方に入れてもらえるのだ。(本物の若者たちから見ると、「年寄り」仲間に入っているのかもしれないけど)

まだ若者たちとゆっくり話をしたことはないのだけど、機会があったら、どうして八代に移住したのか聞いてみたいな。


◆入場料1500円の書店がオープン…12月5日日記
田舎に引っ込んでしまうと、遠い世界のことのようだが、東京六本木に今月11日、有料の書店がオープンするらしい。名前は「文喫」。運営するのは書籍の大手卸業者(取次)の日販。店内には3万冊の本を並べ、特にアート、デザイン、ビジネス、IT、食、六本木エリアにねざしたジャンルを充実させるという。利用者は1500円の入場料を払って入館バッジを受け取り、好きな席で何時間でもゆったりと本を選ぶことができるそうだ。

店内には、本が並んでいる選書室、本を持ち込んで吟味できる閲覧室(12席)、グループで利用できる研究室、食事もできる喫茶室がある。席数はすべて合わせて90席。資料を見ると、本のある選書室と、喫茶室のスペースが同じぐらい広い。閲覧室と研究室のスペースはすぐに埋まっちゃいそうだから、喫茶室で過ごす人が多いのかな。

喫茶室の看板メニューはハヤシライス。「煎茶、珈琲はおかわり自由」だそうなので、とりあえず珈琲を注文して、そこで長時間粘らないと元が取れないかも(←考え方がセコイ?)

つまり、本の購入もできる喫茶店付有料図書館みたいなもの? 一般の書店では無料で本を選べるんだから入場料1500円は高い気がするけど、お金持ちの多い六本木だったら、ゆったり座って本を読みたい人たちもいるのだろう。

無意識に「本を選びたい」じゃなくて「本を読みたい」って書いちゃったけど、「本を買いたい」人も来てくれるのかしら。ここでじっくり選んで、買うのはネットだったりして…。

出版業界は不況が続いているので、どこも新しいビジネスモデルを模索している。これからは有料書店が増えていくんだろうか。私だったら入場料1500円を払うなら、1500円で1冊本を買うほうがいいけどなあ。周南市の駅前図書館は、蔦屋書店と一体化していてスターバックスも入ってるけど、入場料はもちろん無料だよん。

●「文喫」詳細はこちら
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/bunkitsu_-release_1115.pdf


◆新刊についてちょこっとネタばらし…11月25日日記
新刊発売日はいまだに決められないのだが、完成に向かって近づいていることは確かだ。そこで、この日記を読んでくださっている方に、ちょっとだけネタばらし。

新刊のタイトルは『大腸がん。最新標準治療とセカンドオピニオン』。大腸がんのガイドラインに沿った標準治療をわかりやすく解説するとともに、患者さんが判断に迷ってセカンドオピニオンを求めたときの実例も多く掲載した。監修は、がん・感染症センター都立駒込病院外科部長の高橋慶一先生。それ以外に、同じ病院の消化器内科の先生、病理医の先生、緩和ケアの先生にもインタビューし、「判断に迷うケース」について教えてもらっている。

「これをやれば治る!」あるいは、「こんな治療は危ない!」と断言したほうが本は売れるのだが、ロゼッタストーンは創業以来、多角的な視点を大事にしている出版社だ。できるだけ良質で正確な情報を読者に提供し、最後は読者に判断してもらおうという姿勢で本をつくってきた。今回医療の本をつくってみて、病気の治療も正解は一つではないことがよくわかった。結局は患者自身が後悔しない治療法を選ぶしかないのだ。この本は、自分でちゃんと考えたい読者にとっては、とても役に立つと思う。

著者は薬剤師で医療ライターの雑賀智也氏。薬剤師だけあって、化学療法についての記述が非常に細かい。この本には、薬剤師の視点も入っているのだ。

私は3年前に大腸の内視鏡検診で直腸にポリープが見つかり、内視鏡でそのまま切除してもらったことがある。そのポリープが「カルチノイド」という悪性の腫瘍だったため、一時期がんの専門病院で検査を受けていた。その病院では再発予防のための手術をすすめられたが、私は手術を選択せず、経過観察の道を選んだ。いまの時点で再発はなく、私は元気で幸せな毎日を過ごしている。私にとっては手術しないことを選んだのは大正解だったと思っているが、もし、再発していたら、手術をしなかったことを後悔していたかもしれない。

今回の取材でわかったが、実はある大きさの直腸カルチノイドの手術については、医師のなかでもまっぷたつに意見が分かれるそうだ。まさに「セカンドオピニオン」にはうってつけのモデルケース。…というわけで、本の最後には、私があのときの状況でもしセカンドオピニオンを受けていたらどんなやりとりがかわされていたのか…という「再現ドラマ」(?)も掲載した。「カルチノイド」はがんの一種だが、「直腸カルチノイド」は普通の大腸がんとは少し性質が違っている。一般のがんと違って情報も少ないので、カルチノイド患者さんにも役に立つんじゃないかな。

そんなわけで、今回の本には、複数の医師の視点、薬剤師の視点、患者の視点まで入っているのである。この本には、「ロゼッタストーンの原点に戻った本づくりをしてはどうか?」と株主総会でアドバイスしてくれた株主さんたちの意見も反映されている。

「売れる本」のセオリーからははずれているけれど、自分が患者だったら読みたい本にはなっていると思う。もし、まわりに大腸がんの患者さんがいたら教えてあげてくださいね。(まだいつ発売できるかわからないけど)


◆ナベヅル第2陣飛来…11月15日日記
朝、鶴の鳴き声がするので、窓から外を見上げると、2羽の鶴が家の上を飛んでいた。

10月27日に飛来した第1陣の2羽の鶴は、数日滞在してどこかに飛び去っていた。今年は鶴が冬を越してくれるかしらと心配していたら、昨日第2陣の2羽が飛来。彼らがここに春までとどまってくれるとよいのだけど。

ここ八代に来る鶴は、ナベヅルといって灰色の鶴だ。たまに来る鶴見客のなかには、白いタンチョウヅルのような鶴を期待している人もいるようで、灰色の鶴を見てがっかりするらしい。確かに遠くを飛んでいるのを見ると、カラスやトンビみたいにも見えるのだけど、近くで見ると空を優雅に飛ぶ姿はやはり鶴ならではの美しさだ。もっとも、鶴は警戒心が強いので、あまり至近距離に寄ってはいけないことになっている。鶴見客は鶴の監視所にある望遠鏡で田んぼにおりた鶴を観察する。最近は飛来数が少ないから、空を飛ぶ姿まで見るのはなかなか短時間では難しいだろう。家の上を飛んでいく鶴を見られるのは、住民の特権かな。

さて、鶴が飛来し、冬が近づいているというのに、ロゼッタストーンではいまだに新刊の発売日が決められないでいる。本当は10月頃に発売する予定だったのに…。ある画像が送られてくるのを待っているのだが、どうなることやら…。

今回、本格的な医療本なので、これまでは社内だけですませていた校正を、医療分野に強い外部の校正者にも見てもらうことにした。著者も監修の先生も申し分のない知識の持ち主だが、思わぬ誤植があると、それだけで本の信頼性が失われてしまう。

もちろん私自身も素人の目でわかりづらいところがないか、細かいところまでチェックしている。何度も読み返すので、本を1冊つくりあげると、その直後はかなりの専門家になるのだが、しばらくするとみんな忘れてしまうのが悲しい。ま、忘れるから新しいことに向かっていけるのだ……ということにしておこう。


◆田舎に帰って半年。「増えたもの」と「減ったもの」…11月5日日記
田舎に帰って気が付けばもう半年も経っている。母は腰痛はあるものの、すっかり元気になり、家事に畑仕事にと動き回っている。介護保険で借りていた室内用の杖は、使わなくなったので返却した。干し柿をつくったり、着物の虫干しをしたり、充実した毎日を送っているように見える。これなら、私は帰らなくても大丈夫だったんじゃないかと思うくらいだ。

近所の施設に入っている父親も、3日に1回くらい車椅子を押して散歩に連れ出しているので、だいぶ顔色がよくなってきた。散歩コースは、施設から自宅までの往復。自宅でお菓子を食べたり、母のお喋りを聞いたりする父親は、施設で会うときよりも、シャキッとしているように見える。耳の遠い母親と声の小さい父親の会話に、私は「通訳」として参加する。父は時々変な発言もあるのだが、そんな発言は通訳しないので、母は父がまったくボケていないと信じている。まあ、日常会話が普通にできるのだから、90歳なら上出来だ。

◎田舎に帰って増えたもの
家族との会話。ご近所づきあい。自然に触れる時間。季節の行事。読書する時間。ピアノを弾く時間。車の運転。睡眠時間。体重。

◎田舎に帰って減ったもの
友人との会話。飲みに行く機会。仕事時間。スマホを見る時間。運動。買い物。電車に乗る時間。芸術に触れる機会。収入。刺激。

よいこともそうでないこともあるけれど、家族のことを思えば帰ったのは大正解だった。仕事に偏っていた東京での生活を考えると、ずいぶん人間らしい生活になってきたようにも思う。一方で、仕事が思うように進まなくて焦る気持ちもある。

これからの課題は、短い時間でも集中して仕事をすることと、ダイエットかな……。


◆ああ面白い♪虫の声♪…10月25日日記
秋本番。涼しくなってきて、私を悩ませていたムカデも姿を見せなくなった。お風呂の壁にへばりついていたヤモリもいつの間にか姿を消した。もう冬眠の季節なのかな。

最近、お風呂の中で気になるのは、外から聞こえる虫の声だ。何種類かの虫が元気に鳴いているが、何の虫かさっぱりわからない。この虫の声をカタカナで表記するとどうなるんだろう…とトライするが、これが意外に難しい。日本人にはウグイスは「ホーホケキョ」、ネコは「ニャー」、犬は「ワン」、牛は「モー」と鳴いているように聞こえるが、外国では全然違う表現になっているはずだ。そう思うと、日本語になじむように、最初に虫や動物の鳴き声を言語化した人はすごいなあと思う。

「虫の声」という童謡を思いだして検索してみると、マツムシの鳴き声は「チンチロチンチロチンチロリン」、鈴虫は「リリンリンリン リインリン」、コオロギが「キリキリ」、くつわ虫が「ガチャガチャ」、馬おいが「チョンチョンチョンチョンスイッチョン」と歌詞に出てくる。しかし、「ほら、チンチロリンと鳴いているのがマツムシよ」と、誰かが実際の声と一緒に教えてくれたら、その声は「チンチロリン」にしか聞こえなくなるのかもしれないが、予備知識なしで虫の声を聞いて聞き分けるのは難しそうだ。

シリアで3年以上拘束されていたジャーナリストの安田純平さんが解放された。「自己責任論」で安田さんを非難する声もあるようだが、本人はもちろん自己責任で覚悟を決めて取材していたのだ。過酷な状況を生き抜いて帰ってきたんだから、喜んで迎えてあげようよ。

ニュースによれば、拘束されていた期間中、安田さんの奥さんに解放をうけあうという仲介者が接触してきたそうだ。本人が無事かどうかを確認するために、奥さんは「2人が出会った場所」など、本人にしかわからない質問を仲介者に託したという。そのなかの「好きな焼酎の名前」という質問に、安田さんは「Harochaakan(払っちゃあかん)」「Danko6446(断固無視しろ)」「Bujifrog(無事カエル)」などの言葉を書いて、身代金を払わないように家族にメッセージを伝えていたのだとか。

グーグル変換しても意味がわからないように工夫しているところが冷静ですごい。虫の声をカタカナにするのにも苦労している私には、極限の状況下で辞書にない言葉でメッセージを伝えるなんて芸当はできないだろうなあ。


◆なぜ逃亡犯は周南市に来たのか?…10月15日日記
先月末、大阪の警察署から逃走した樋口容疑者が、周南市の道の駅「ソレーネ周南」で逮捕された(「ソレーネ」(それえね)は、「そうだよね」「そうなのよ」といった意味の山口弁)。まさか、こんな近くまで来ていたとはびっくりである。逮捕したのは、私服の女性警備員。大阪の警察署から逃げられても、山口の女性からは逃げられないのだ(笑)。

しかし意外だったのは、逃亡中、容疑者が堂々と人に話しかけたり、記念撮影に応じたりしていた点。私はもともと人の顔を認識するのが苦手で、髪型が変わったり、眼鏡をかけたりすると全然判別できないのだが、この容疑者の場合、誰が見ても同一人物には見えなかったらしい。

「ソレーネ周南」は4年前にできた道の駅。私の家から車で40〜50分くらいだ。地元とはいえ、少し距離があるので一度しか行ったことがない。国道2号線沿いにあるので、容疑者は九州方面に行く途中で立ち寄ったのだろうか。容疑者は各地の「道の駅」を利用していたようだが、最近の道の駅は、特産品が購入できるだけでなく、美味しいものが食べられたり、ちょっと遊べる場所があったり、シャワーを浴びられるところがあったり、ずいぶん進化しているみたいだ。

ふと思いついて「道の駅 人気ナンバー1」で検索すると、「Trip Editor」というサイトで、なんと1位が山口県の道の駅「北浦街道 豊北」だった!インスタ映えすると人気の「角島大橋」の近くだからかしら。
https://tripeditor.com/346077/5

8月には山口県の周防大島で、2歳の男の子が山の中で数日間生き延びて発見される事件があった。今回つかまった容疑者は、周防大島にも長く滞在していたようだ。FNN PRIMEニュースによれば、容疑者は周防大島に来た理由を「夏に2歳の子供が4日間さまよって発見された場所だと聞き、ぜひ行ってみようということで来た」と語っていたという。事件はバラバラに起きているようでつながっているんだなあ。

そんなわけで、逃亡犯でさえ来たいと思う山口県。ぜひ、みなさまもおいでませ!!


◆またまたダイエット開始!?…10月5日日記
いつの間にかもう10月。家の裏では金木犀が花盛り。窓を開けるといい香りが漂ってくる。畑では大根、ニンジン、白菜、カブ、春菊、ほうれん草、レタス、高菜などがすくすく育っている。私は苗や種を植えるのを手伝っただけで、手入れは元気になった母がしてくれている。この冬は鍋物の材料には困らないな。

先日、家にあった古い七輪でサンマを焼いて食べた。これがめちゃくちゃ美味しい。ただ焼くだけなのに、ガスで焼いたのとはまるで違うのだ。いただきものの梨やぶどうも美味しい。落ちていた栗を拾って炊いた栗ご飯も美味しい。ああ、「食欲の秋」である。

そんなわけで、気が付くとまた太ってしまった。ついに体重の最高記録を更新。これはヤバイ…。モリモリ食べるうえに、移動が車で動かないから完全な運動不足だ。これは何とかしなくては…と、人生で何度めかのダイエットモードになっている。

うちの裏にはほとんど使われることのない市営の運動場がある。そうだ、ここを走ろう! と、ついに重い腰をあげてトレーニングを開始した。周囲が400メートルくらいの運動場を2周走って3周ウォーキング。2日続けたが、そのあと雨が続いたのでそのままになっている。2日坊主…。

母が「お父さんが買った自転車こぎの器具があるよ」というので、トレーニングジムにあるような自転車こぎにもチャレンジ。ずっと使っていなかったようだが、電池を入れ替えたら消費カロリーや走行距離などもきちんと表示される。1日目5キロ、2日目10キロ走った。そしてそのままになっている。2日坊主…。

テレビでやっていた「ゼロトレ」も気になっている。体重が減らなくてもせめてお腹が引っ込めば、少しは見た目がマシになると思うんだけど。

そもそも食べ過ぎなんだから、運動よりも食べる量を減らす方が先かもしれない。が、そこがいちばん難しい……。


◆ムカデとの対決PART2…9月25日日記
田舎に帰って、一番悩まされているのがムカデである。先日も、夜寝ているとムカデがお布団の横を歩いていたので、慌てて駆除した。まずは手元に置いてあるムカデキンチョールを吹き付けてムカデの勢いを止め、すぐに割りばしを持ってきてムカデをつまみ、そのまま台所で熱湯をかける。この間約3分。ムカデには熱湯が効果的だとネットに書いてあったが、確かに確実に息の根を止めることができるのでおすすめだ。

痛みはなかったが、次の日の朝、お尻がぷくっと腫れていたので、どうやらまたムカデに刺されたらしい。大きな痛みがなかったり、腫れもさほど大したことないのは、私の身体がムカデに対して耐性があるのだろうか、それとも、ムカデがまだ本気を出していないのだろうか……。

「熊本シロアリ駆除.com」というサイトによれば、「ムカデには、肢が変化してできた大顎があります。この大顎が鋭い牙となっており、獲物に噛みつき毒を注入するのです」「ムカデはハチのように毒液を注入するのではなく、頭部にある大顎や肢の先の爪で皮膚に傷をつけ、大腮の根本にある毒腺から毒を塗りつけます」とのこと。「大腮」というのは「大顎(あご)」と同じ意味らしい。ということは、大顎でかまれると痛くて、肢の先の爪で傷をつけられただけだと被害が軽いということかしら。いつか機会があったら、昆虫に詳しい菅野良一さん(『困中記』著者)に聞いてみよう。

しかし、ムカデが寝室に出没しては夜もゆっくり寝られない。「ムカデコロリ」(毒餌剤)、「ムカデキンチョール」(駆除&侵入予防スプレー)、「虫コロリアース」(燻煙)と試したが、ムカデは平気でやってくる。今度は「ムカデコロリ」と同じタイプの「ムカデカダン」を家のまわりと部屋の周囲に置いて「結界」(?)をつくり、布団の横に「ムカデニゲール」(ムカデの嫌がる匂いを出す忌避剤)を置いてみることにした。

これでひとまず安心か…と思っていた翌々日の朝、今度は寝室ではなく台所でムカデを発見した。すかさずスプレー→割りばしでつまむ→熱湯をかける。見かけてからムカデご臨終まで約1分。ムカデハンターとしての私の腕も上がってきた。寝ている間に襲われなければ、対処は可能なんだけど。

ムカデの活動期は春から秋にかけて。特に5〜6月、9月〜10月に多く出没するという。このところ急激に朝晩涼しくなったせいか、ここ4〜5日はムカデの姿を見ていない。私の家がある地域はけっこう寒いので、そろそろムカデも冬眠してくれるのではないかと勝手に期待している。ムカデよ、早く消えてくれ〜〜。


◆周南市の「ツタヤ図書館」で本を借りてみた…9月15日日記
先日、周南市の徳山駅ビルにある「周南市立徳山駅前図書館」で初めて本を借りた。この駅前図書館は、TSUTAYAなどを手掛けるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営するいわゆる「ツタヤ図書館」。徳山駅構内にできた図書館の内部には、図書館だけでなく新刊を扱う蔦屋書店、スターバックスコーヒーが仕切りなく一体化して入っている。図書館ができて以来、徳山駅を訪れる人がずいぶん増えたそうだ。見た目もぐっときれいになり、寂れていた駅が少し活気を取り戻してきた。

ただ、この図書館ができて、この地域に昔からあった「鳳鳴館」は今年1月閉店してしまった。町の本屋さんには厳しい時代だ。子供の頃から通っていた店だけに、とても残念だが、これも時代の流れなんだろうなあ。

今回は医療関係の資料を探しに行ったのだが、既刊本は図書館に、新刊は書店にと、うまく棲み分けているように見える。ロゼッタストーンがいま発行準備を進めている「大腸がん」関係の本は、主に図書館にあった。新刊はあまりなかったので、ぜひともうちの本を置いてもらおう。日本人のかかる「がん」の第一位は「大腸がん」だって、今日の新聞にも出ていたしね。売れ行きのいい本は、返品しないで図書館に回せば効率的だと思うけど、そういうこともやっているのかしら。

さて、本を借りる手続きをして驚いたのが図書館カード。ここでは、自分が持っている「Tカード」(ポイントカード)に図書館カード機能を持たせることができるのだ。私が「Tカード」を作ったのは東京の「ブックオフ」だったので、私の図書館カードは、なんと「ブックオフ」と書かれているTカードになった(ブックオフはもうTカードから抜けているが、Tカードは引き続き使える)。なんだか不思議。ブラックジョークのようだ。

もう一つ驚いたのが、本の貸し出し手続き。借りたい本を「セルフカウンター」の上に重ねて置くと、機械がたちどころに書名を読み取ってくれる。その機械に「Tカード」を通せば、手続き終了。はやっ。(通常のカウンターもあります)

以前、某大手会社の食堂で、お皿に入った料理をトレーにのせたままセルフ会計機の上に置くと、値段が一瞬で表示されて会計はプリペイドカードでピピッ…だったときも驚いたけど、最近の機械の読み取り機能はすごい。回転寿司のお皿も一瞬で計算されるし……。この機械が安く町の書店にも導入できるようになって、中小出版社でも本にICタグが簡単につけられるようになれば万引き防止に効果的だけど、零細企業が多い出版業界ではなかなか難しいかなあ。


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