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ロゼッタストーン日記

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第26部 「体力をつけよう!」


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
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今年、ロゼッタストーンはいよいよ創立25周年を迎えます。なんと四半世紀! 超低空飛行ながら、よく続いたものだと思います。これも、株主様、スタッフの皆様、著者の方々、読者の皆様、取引先の皆様、家族や友人・知人などなど、多くの人がロゼッタストーンを応援し、見守ってくださったおかげです。心より感謝しております。ロゼッタストーンはまだまだこれからも頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。。

ロゼッタストーン 弘中百合子


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◆91歳の回復力はバカにできない…10月5日日記
腰痛で40日くらい入院していた母が、9月29日、無事退院した。

今年の春ごろから母は腰の調子が悪く、椅子に長く座っていることも困難になっていた。ずっと病院行きを渋っていた母だが、痛みが強くなったのか、8月になってやっと病院行きに同意したので、ペインクリニック(痛みをとる専門医)に連れていってみた。もう90歳を越えているので、元通りになるのは難しくても、痛みだけでもとれて椅子に長時間座れるようになれば、生活の質が向上すると思ったのだ。

診察を受けると、背骨が3カ所もつぶれている(圧迫骨折)とのこと。以前1回圧迫骨折をしているので、今年になって新たに2か所、つぶれてしまったのかもしれない。年をとると、特に女性は骨がもろくなってしまう。転んだわけでもないのに圧迫骨折してしまうというのは、よくあることのようだ。

母は、痛みをとるために背中からカテーテルを入れて薬剤を注入し、弱っている神経を回復させるという治療を行うことになった。コロナ対策のため、短時間の面会しかできず、詳しい状況はよくわからなかったが、母の話では、1週間くらい「とても痛い治療をされた」という。治療中はベッドの柵を握りしめて、痛みに耐えたという。

痛みをとる治療って、そんなに痛いんだ…というのは、少々ショックだった。治療後、急激に痛みが減ったというわけでもなさそうだったので、治療を受けさせてよかったのだろうかと、考えたこともあった。

……が、じんわりじんわりと調子がよくなり、9月29日に退院。退院後も、少しずつ体調が回復してきて、今日はとうとう畑の草取りを始めていた。母がいない間は、私が冬野菜を植えたり水をやったり畑の管理をしていたのだが、母の手が入ると、畑がみるみるシャキッと畑らしくなる。91歳の回復力、バカにできないなあ…。痛みに耐えた効果はあったようだ。


◆ヤモリと格闘の巻…9月25日日記
我が家のガラス窓の外側には、夜になると何匹ものヤモリが張り付き、蛾などの虫を狙っている。ヤモリとイモリとトカゲの区別は正直よくわからないのだが、家にくっついているからおそらくヤモリだろう。

毎日の光景なのですっかり慣れ、土間のすみをヤモリが歩いていても、「あらヤモリ」と驚きもせず、共存している。古い家だがゴキブリを見かけないのは、ヤモリのおかげかもしれない。「家守」というぐらいだから、シロアリなどからも守ってくれているのかもしれないし…。

…と、寛容な私だったが、先日お風呂に湯を入れようとして、浴槽の中にヤモリがいるのには驚いた。さすがにヤモリとの混浴は勘弁してほしい。水をかけたりして、とにかく浴槽から出ていってもらおうとしたのだが、ヤモリのくせに浴槽をのぼるのは苦手らしく、逃げようとしてのぼりかけ、ずるずると下に落ちてしまう。なんということだ。人間のボルダリングの選手より壁のぼりが下手ではないか!

トングで捕まえようとしたがチョロチョロ逃げてうまくいかない。次に持ち出したのが昆虫採集で使うような虫取り網。母の友人が虫取り網でチョウチョを捕まえるという話を聞き(チョウチョの幼虫が野菜を食べるので)、一応購入したが、一度も使っていないものがあるのを思い出したのだ。

網でヤモリをすくおうとするが、うまく入ってくれない。浴槽の端に追い詰め、蛇口から水を出して、なんとか網の中に追い込んだ。網に入ったヤモリを家の外に放して、やっとミッション終了。虫取り網、買っておいてよかったわ。(本来の使い方とは違うけど)

ヤモリ君、これを機に、ますます弘中家の警備に励んでくれたまえ。


◆くまげ応援キャンペーン予告…9月15日日記
今年も旧熊毛町地区の事業所を応援する「くまげ応援キャンペーン」(熊毛町商工会主催)を担当することになった。今年で3回目。今回は新たに3事業所が参加し、36の事業所でいろいろお得な企画が実施される。期間は11月10日頃〜12月10日頃まで。昨年多くのお店で、すぐにクーポンが上限に達してしまったので、今回は期間を短縮することになった。

熊毛地区には、良心的なよいお店が多いのだが、今回新規参加の店舗もユニークだ。

ひとつは、店舗をもたない電機店。お店らしきものがなくて、どうやって商売をするのかというと「御用聞き」なのだという。顧客の多くは、一人暮らしのお年より。確かに車も運転しなくなると、買い物に行くのも大変だし、足腰が弱ってくると、椅子にのぼって電球を取り換えるのだって難しい。家電製品は、古くなると必ず壊れる。親身になって相談にのってくれて、自分に合った家電製品を選んで設置してくれる人がいたら、役に立つに違いない。値段が安い量販店とは、まったく違うニーズがあるのだ。これから高齢化はますます進んでいく。こういう電気屋さんこそ、地元で大切にすべきなんじゃないだろうか。

住宅地にあるペットサロンは、飛び込みの客が訪れそうにない場所にある。お客さんのほとんどは口コミ。私は犬に詳しくないのだが。犬の頭をまあるくカットするのはかなりの技術力が必要らしい。くまげにあるペットサロンには、他のペットサロンで扱えないようなカットも回ってくるという。素晴らしい。姉妹でやっているサロンで、お姉さんは元美容師だとか。技術力が高いと、場所を選ばす営業できるんだなあ…。

熊毛在住でキッチンカーをやっている人がいるというのも、今回初めて知った。週末は周防大島に出店することが多いようだ。店主はキャンドル制作の講師もやっている。東京のキャンドル店に勤め、銀座のカフェでアルバイトしながら、キッチンカーとキャンドル教室の準備を重ねてきたという。今回「ボタニカルキャンドル」というドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを入れて固めるろうそくの作り方を教えてもらったのだが、なんとおしゃれなこと。一方、キッチンカーで出しているクレープは、商工会の人が「これまで食べたクレープの中で一番おいしい」と褒めるレベルだ。

「くまげ応援キャンペーン」では、こういった熊毛にあるよいお店を、多くの人に知ってもらいたい。ネットショッピングもあるので、遠くにお住まいの方でも購入できる商品がありますよ。


◆『63歳、乳ガン!そして…心臓に穴が開いていた!!』…9月5日日記
自費出版の闘病記『63歳、乳ガン!そして…心臓に穴が開いていた!!』が完成した。60代女性の闘病記で、書店販売はしないのだが、文章はうまいし、内容も面白い。電子書籍にしたり、アマゾンで個人販売してはどうかと勧めている。

著者の岩佐ひろこさんは60代になって、「心臓に穴が開いている」と指摘されたそうだ。左心房と右心房の間の壁に生まれつき穴が開いている先天性の「心房中隔欠損症」。穴が開いていると、右心房→右心室→肺への血液の流れが多くなり、心臓や肺に負担がかかるのだという。

岩佐さんは病気になって、必死にネットで情報を探したが、「心房中隔欠損症」についての情報は少なく、自分の体験を書き残しておくことにしたという。その頃同時に治療していた乳ガンや、甲状腺手術で体験した医療ミス(!)についても記されている。

観察力のある患者が書いた闘病記というのは、貴重だ。もちろん病気には個人差があるけれど、同じ病気の人の体験談は、時には医師の説明より役立つ場合もある。

お住まいが下松市(くだまつし)と、周南市のお隣なので、中に記されている病院情報は、私自身、とても参考になった。自分や身近な人が同じ病気になった場合、病院を選ぶヒントにもなりそうだ。

20部ぐらい予備があるそうなので、本が欲しい方は、ロゼッタストーンまでご連絡ください。定価1,100円(税込)です。


◆「インボイス」制度の開始が近い…8月25日日記
今年の10月から「インボイス」制度が始まる。これは、消費税を正確に把握するために始まる制度のようだ。ちらほらと情報は入ってきているのだが、「登録番号」というのを申請しただけで、まだ何も準備ができていない。取引先からは、「計算書の方式が変わります」とか「請求書がこんな形になります」とか書類を送ってくるところもあり、周囲は着々と準備が進んでいるようである。

最終的に消費税をいくら支払うかは、税理士さんに計算してもらうことになるのだが、請求書や領収書の書き方、保存の仕方などは、私のほうで管理しなければいけない。あ〜ん、面倒くさ〜い。

商工会でインボイスのセミナーをやるというので、聞きに行ってきた。

インボイスというのは「適格請求書」のこと。適格請求書のポイントは、自社のインボイス登録番号を入れること、適用税率(10%、8%)ごとの請求金額と、消費税額を明示すること。まあ、このくらいなら、すぐできるよね。この「適格請求書」を発行したり、受け取って保存したりするルール「適格請求書保存方式」のことが、インボイス制度なのだとか。

面倒くさいのは、相手先がインボイスの登録事業者かどうかで、経理上の処理が変わってくること(課税売上高1000万円以下の免税事業者や個人はインボイスに登録しないことも選べる)。とりあえず、請求書や領収書をわかりやすく保存しておいて、税理士さんに見せるしかないかな…。


◆スイカ泥棒あらわる!…8月15日日記
今年は母の友人がスイカの苗をくれたので、スイカを植えている。が、カボチャもそうだが、スイカの収穫時というのが今ひとつわからない。キュウリやナス、ピーマンなどは大きくなればOKだし、トマトは赤くなるのでわかりやすい。でも、スイカは熟れているのかいないのか、外からでは全然わからない。植えているのが小玉スイカなので、どのぐらいの大きさが成熟したものかもよくわからない。

そろそろいいんじゃないかなあと思っていたところに一昨日姉がきたので、「甘いかどうかわからないけど」とお土産にスイカをあげたら「甘くておいしかったよ〜」とのこと。なーんだ。もう食べられるのか…と我が家でも食べてみたら(←人にあげる前に食べろ!)、めちゃくちゃ美味しかった。皮がほんの薄くしか残らないくらいに実がたっぷりとよく熟れている。昨日の朝も1個収穫し、親戚の家に持っていった。でも、まだまだあと4〜5個はあるもんね〜と、思っていたのに………。

昨日夕方、畑に水をやろうと出てみたら、スイカが4個、まっぷたつに割れている。な、な、なんで!? そういえば、スイカの苗をくれたおばさまが、「カラスが食べるから、いらない服を棒にかけておくといいよ。そうしたら、人がいると思って近寄らないから」と忠告してくれていたのだった。これまでまったく被害がなかったので、カラスは気付かないのだろうと思っていたのに…。

母に言わせれば、「あんたが嬉しそうにスイカを抱えて持って入るのを見ちょったんじゃろう。カラスは賢いけえ」だって。熟れているのかいないのか、カラスは人間で確かめたってことかしら。なんか、利用されたみたいで悔しいなあ。せめて1個ずつ食べてよね。


◆不便には慣れる…8月5日日記
原子力発電所の使用ずみ核燃料を一時的に保管する「中間貯蔵施設」の建設に向けた調査が、山口県の上関町で始まるらしい。上関町は、原子力発電所の建設候補地なのだが、東日本大震災以来、計画がストップした状態だ(白紙になったわけではない)。

個人的には、最終的な処分先がはっきりしない施設など、山口県にできてほしくない。もちろん、衰退していく地方の起死回生策として、多額の交付金が期待できる原発関連施設は魅力的だろう。エネルギー不足が心配される時代、安定した電力を確保するために原発を動かそうと思えば、中間貯蔵施設も必要だろう。

ただ、私は原子力発電所を続ける意味がどうしてもわからないのだ。原発を動かして放射性廃棄物がどんどん溜まっても、最終的な処分場はまだ決まっていない。未来の人がなんとかするだろう…というのは、あまりにも無責任な気がしてしまう。

安全面も心配だ。また大きな地震が起きたら? 常識が通じない国やテロリストが原発をねらったら? 「万一」のときのリスクが大きすぎる。

「そんなこと言って、電気が足りなくなって平気? いまの快適で便利な生活を捨てられる?」と誰かが問うかもしれない。でも、私は不便には慣れるし、不便には不便のよさがあることを知っている。

東京では、池袋駅まで歩いて15〜20分だった。5分歩けばコンビニが4軒もあって、デパートもファッションビルも映画館も居酒屋も美術館も劇場もスポーツ系ジムもおしゃれなお店もすぐに行ける場所にあった。いま、車ででかけなければ、家のまわりには何もない。洗濯機は昔ながらの二槽式。パソコンとインターネットがあることをのぞけば、ほぼ昭和な生活だ。路線バスが廃止されたから、昭和以前かもしれない。でも慣れる。住めば都。おしゃれな店はないが、豊かな自然がある。有名レストランはないが、とれたて野菜はある。人間には適応力というものが備わっているのだ。原子力発電所がなくても、きっと私たちは暮らしていける。

現地に住んでいない私がこんなことを言うのは無責任かもしれないけれど、意見だけは表明しておきたい。どうぞ「中間貯蔵施設」が実現しませんように!


◆梅雨が明けたよ〜…7月25日日記
山口県は今日やっと梅雨が明けた。今年は5月29日には梅雨入りしていたので、まあ、長い梅雨だったこと。雨もよく降った。これからしばらくは暑さに悩まされそうだけど、洗濯物がすぐ乾くのが嬉しい。

……で、気が付くともう7月が終わろうとしている。なんで!? はやすぎるでしょ。

朝晩足が冷えるといっていた母親が「もうコタツはいらない」というので、昨日やっとコタツを片付けた。気分的には今からが夏本番なのに。

Mine 秋吉台ジオパーク推進協議会発行の『火の護り人ー大嶺炭田の記録と記憶ー』が刷り上ってきた。美祢市の「大嶺炭田」の歴史と、関係者へのインタビューをまとめた本だ。ロゼッタストーンも編集でかかわっている。若い女性研究者が、一時的に美祢に移住し、調査を重ねてまとめた力作である。美祢市の炭田については、なんの知識も関心もなかった私だが、それだけにいろいろ勉強になった。

初期には渋沢栄一がかかわっていたとか、炭鉱の中には個人が一人で開坑したものもあるとか、日産が経営している時期もあったとか(日産のルーツは山口県出身の鮎川義介だってことも私は知らなかった)、戦時中は朝鮮人労働者やイギリス人・アメリカ人などの捕虜も働いていたとか、景気がいいときは美空ひばりなど大物芸能人も呼んでいたとか…。

中に、炭鉱があった場所を示す地図が掲載されているのだが、そこには美祢線が走っている。その美祢線は今年の梅雨の大雨で線路が崩落し、いまだ復旧の目途が立っていないらしい。赤字路線だけど、なんとか復旧してほしいなあ。

*『火の護り人―大嶺炭田の記録と記憶―』はMine秋吉台ジオパークセンター「Karster(カルスター)」で販売しています。定価500円(税別)。秋吉台に行く機会があったら、ぜひ探してみてくださいね。


◆後継者不足が深刻らしい…7月15日日記
山口県というのは、全国の中でも後継者不足が深刻で、黒字であっても後継者がいなくて事業をやめてしまうところが多いらしい。というわけで、最近、県が事業承継に力を入れているようなのである。

考えてみると、若い人にとってはチャンスである。自分の興味がある仕事で、後継者がいないところの仕事を譲ってもらえば、開業資金はあまりいらないし、固定客がすでにいるわけだし、ノウハウは教えてもらえるし、いいこと尽くめ。田舎だったら、住むところだってそのまま譲ってもらえるかも。おまけに田畑までついてくるかもしれない。実際空き家が増えているし、田畑の処分に困っている人も多いのである。起業を考えている方は、ぜひ山口県においでませ。

ロゼッタストーンにも、立て続けに2人、事業承継担当者の訪問があった。事業の後継者を探していないか、あちこち回っているようだ。後継者を本気で探している事業所には、いろんなサポートをする仕組みがあるという。婚活サービスみたいに、お見合いさせてくれるのかな。

山口県で再スタートしてちょうど5年。少しずつ売上も伸びているから、これから経営を安定させなくては…と、感覚的には、まだ新人気分。事業承継なんて、考える余裕もない。とりあえず、80歳までは働くつもりでいるけれど、先のことはわからないなあ…。

出版業界は厳しいしねえ…と思っていたら、偶然元気のよさそうな会社を見つけた。「世界で最も田舎にある出版社」をうたっている。ロゼッタより田舎かしら?と、対抗心を燃やして(←対抗するのはそこかい!)ホームページをのぞいてみたら、「広島県山縣郡北広島町」とある。おお、「郡」ではありませんか。平成の大合併で吸収されなかったのね。裕福な町なのか、自立心が強いのか…。うちは「熊毛郡熊毛町八代」から「周南市八代」に変わっているから、確かに「田舎」対決では負けるかもしれない。私、市民だもん。

「ぞうさん出版」(https://zousanbooks.com/)という会社なのだが、「アジア出版構想」と銘を打ち、日本の田舎から全国へ、そして韓国や中国などアジア各国へと本を届けていくことを目指しています。∞「過疎だからこそファンキーに」を合言葉に…≠ニ、めちゃくちゃ前向きなのである。養老孟司さんの本などを出して、けっこう売れているらしい。素晴らしい。カフェ経営もしていて、なんだか楽しそうだ。

こういう人が出版界に参入してくるんだから、出版業界の未来も意外に明るいかもしれないね。


◆幻の課題図書…7月5日日記
ロゼッタストーンで絵本の制作をお手伝いした著者から、面白い連絡があった。著者は、『給食室の一日』という、小学校の給食が用意される流れを絵本にして自費出版された。書店発売はせず、直接手売りされている。この本とそっくりな本を見つけたというのである。

少年写真新聞社という出版社から出された『給食室のいちにち』という絵本。これが、なんと今年の小学校中学年の課題図書なのだ。

タイトルも一緒(漢字と平仮名の違いはあるが)。表紙の調理の様子も似ているし、中で作っているメニューも同じカレー。最後に「おつかれさまでした」と解散するところまでよく似ている。学校の給食室の流れを描けば、同じような内容になるのだろう。

発行は弊社の本が2ヶ月ぐらい早い(よかった!)。まったく同時期に、同じ内容で絵本を制作していたというわけだ。偶然って本当に不思議。

課題図書のほうがサイズが一回り大きく、ページ数も若干多いので、より詳しく解説されている。が、弊社発行の『給食室の一日』も、コンパクトにまとまっていて、決してひけをとらない出来なのである。君野加代子さんのイラストもかわいいし。

もしかして、うちがもっと裕福な出版社で、自費出版で持ち込まれた内容を「これだったら、弊社負担で全国展開しましょう!」と言って、どーんと全国の書店に並べていたら、ロゼッタの本が課題図書になった可能性もあるのだろうか……。課題図書に売り込むノウハウがないから無理かな…


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