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第23回 「道路交通法」を根本から変える!


それにしても、安心して骨折もしていられない世の中ですね。

 いろんな自治体で「歩きたばこ」を禁止する条例ができたりしています。なさけな いことですね。人混みでたばこを吸わない、なんてことはスモーカーにとってはあた りまえのマナーだと思うのですけど、有楽町あたりに行くと条例があるにもかかわら ず、平気で歩きたばこの人をまだ見かけますね。しかも、あきらかに中年のビジネス マン。日本の社会を支えている人たちが、こんな最低限のマナーを守れず、しかも条 例にまでされてしまっているのにやめようとしない。ほんと、世も末です。

 やはり、ここまでマナーという言葉が通用しない世の中になってしまったからに は、逆手にとってどんどん規制してどんどん罰金を取って国や自治体が儲ける仕組み を作ってしまうしかないでしょうね。


駐車違反の取り締まり部分だけを民営化

 先週、制限時速を高くするかわりに車にリミッターをかけちゃえ、という話をしたわけですが、それにしても「道路交通法」ってザル法ですよね。 駐車禁止、駐停車禁止、という標識や表示の前に、堂々と車が止まっているのがあたりまえ。都内だと、明治通りや小滝橋通りや山手通りは、 駐車車両がいなければほとんどの渋滞がなくなるんじゃないか、ってくらいです。

 松葉杖で街を歩いていても、やはり駐車車両には怖い目に遭わされました。停まっている車をよけるために車道側に出なければならなくなったり、 タクシーを停めようと車道に一歩出て待っていたら、その僕が立っているところに駐車しようとして「どけ」と言わんばかりに車が寄ってきて、 慌てて歩道に戻ろうとしてこけそうになったりもしました。

 そこで。

 駐車違反の取り締まりをする会社を作りましょう。つまり、ミニパトとかがやっている、交通違反取り締まりの部分だけをアウトソーシングして民営化するわけです。

 で、駐車違反摘発用の「わっか」と言われているヤツの代替兵器を開発します。新兵器は、超強力電磁石を使ってボディに直接くっつけ、 警察に行かないと絶対にはずせないようにします。それには巨大な文字で「駐車違反」と書かれていて、 しかも昼間は5分ごとに「早く出頭しましょう」と大きな音で警告音声が鳴り、夜は5分ごとに強烈な光が点滅してしまいます。 つまり、恥ずかしくてそのまま無視して運転することができないようにします。そしてその装置に、発信機と振動感知装置をつけます。 今は、チョークでチェックするので警察が来たことがわかってしまいますが、このマシンは停車していた時間もわかり、車が移動するとその居場所も特定。

 ここまでを、民間で行なうわけです。

 こうして、手当たり次第に停めている車をチェック。摘発率を100パーセントにまで上げていくのです。 そうしたら、どんどん罰金が徴収できるので警察官も増やせますから、治安も良くなりますし、雇用の確保にもなります。もう、警察が一大産業になりますよ。


車にも高速道路の料金所にも、アルコール検知器を

   あと、マナー以前の問題の酔っぱらい運転。

 僕の骨折中、キャラメルボックスは公演中でしたので帰宅は22時以降でした。で、タクシーに乗っていると、何度か危ない運転をしている車に出会いました。 完全に車線をまたいで走っている車とか、やたらと左右に車線を変えながら走っているのとか。 その都度、運転手さんが「あの車、飲んでますねぇ」とつぶやいていました。

 池袋や新宿歌舞伎町もかなり危ないですが、地方では駐車場付きの居酒屋、なんてのもあたりまえにあるそうです。

 そこで。

 まずは手始めに車にアルコール検知機をつけましょう。車を購入するときに、運転者の「息」を登録します。 きっと、この時代ですから、呼気だけで個人を特定することもできるはずです(無理?)。で、エンジンを始動するときに、 センサーに息を吹きかけて、アルコールが検知されるとエンジンがかからないようにするのです。

 それでもなんらかの手段で運転をしてしまう人がいるかもしれませんので、最悪の場合を想定して、高速道路の料金所にも検知器をつけます。 混んでいる時間帯はETCでの通過も許可しますが、夜9時以降は検知器でクリアされた車しか高速道路に入れないようにしてしまいます。 もしもアルコールが検知された場合は、その場で車は捕捉され、モニターカメラで運転者の写真が撮られます。「アルコールねずみとり」ですな。

 それでも一般道で帰ろうとする酔っぱらいもいるかもしれませんので、駐車違反の摘発で儲けたお金で採用した大量の警察官が、 毎晩、繁華街を出る道路全てに検問を張って酒酔い運転を摘発します。

 これで、年間何百人という人の命が救われるはず。……なんでやらないんでしょう。


自転車の運転も免許制度にして、違反切符を切る

   そして次は自転車っ!!

 普通に歩いていても怖い思いをしたことはあるのですけど、松葉杖の身にとっては身の毛もよだつような経験をしました。 普通に歩道を歩いていて、後ろから走ってきて横を通り過ぎようとした自転車の人の荷物が、僕の松葉杖に当たったのです!!
 その頃は、もう折れた方の足も地面に着けて歩いていたので転ばずに済みましたが、片足だったら、その場で転んで二次災害に遭うところだったのです。
 しかし、その自転車の運転者は後ろを振り返ることもなくそのまま走り去っていき、自分がしたことの恐ろしさを全く知らないままに今も生きているというわけです。 これは、自動車で言ったられっきとした交通事故で、当て逃げ。重罪ですよ。

   そもそも自転車とは、道路交通ザル法においても「車」として位置づけられていて、基本的に歩行者の安全を最優先にして運転しなければいけないものなわけです。 しかし、この「マナー消失」のご時世。歩道を走っているのにチリンチリンとベルを鳴らして歩行者をどかせて通り過ぎるだけならまだしも、 整備不良でものすごい音が出るブレーキをかけて驚かせてどかせる人までいるのがあたりまえ。
 また、法律で言えば自転車は横断歩道を渡るときには下りて押していかなければならないことになっているのに、警察官まで平気で乗ったまま渡っています。

 「他の人に迷惑をかけなければいいでしょ」という理屈なのかもしれませんが、現実に松葉杖の僕は横断歩道が怖くて仕方がありませんでした。 急いで渡ることはできませんので、ゆっくりと渡ろうとしているときに、なぜか急加速して渡ろうとする大量の自転車。 自転車同士でさえぶつかりそうになっている中を、びくびくしながら歩かなければならないわけです。

 そして、放置自転車。

 目が見えない人用の黄色いブロックの上に駐車しているのは言語道断ですが、多数見かけました。 僕自身も、歩道に手当たり次第に置かれた自転車に、何度も杖を取られて転倒しそうになりました。

 そこで。

 自転車の運転も、免許取得が必要なようにするのですっ!!

 小学校などで交通安全教室があるでしょうから、そういう時に指導して、ひとりひとりに免許を渡します。 大人が自転車を新しく購入するときにも、30問ほどの筆記試験を行い、70点以上取れないと自転車を渡せないことにします。
 しかも、自転車購入時に「預かり金」を徴収します。これを集めて、自転車取り締まり専門の警察官を雇うのです!!

 そして、これら「自転車交通警察官」は随時町中をパトロールしていて、二人乗りや歩道でのベル鳴らし、 そして駐車違反などの歩行者への安全配慮義務違反を行なった自転車を見かけたら、違反切符を切ります。 そして、ある程度の点数が加算された運転者は小学生と一緒に講習を受けなければならなくするのですっ!!

 これはもう、なにしろ恥ずかしいですから、絶大な効果が出ることでしょうっ!!
 そして、自転車の警官が増えれば窃盗犯なども減るでしょうから、一石二鳥ではないですかっ!!

 さぁぁぁぁ、加藤政権の下では、どんどん規制が厳しくなっていきますよーーーーーっ!!

  次週は、「電車」っ!!

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