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第33回 強烈な腹痛で、またもや入院


あけましておめでとうございます。今年も、ガンガン嫌われることをいとわずに言いたい放題、突っ走っていきたいと思います!! 
 とかなんとか、威勢のいいことを書いていたのが1月11日、まさにロゼッタWEB締め切り翌日のことでした(←だから締め切り守れってばっ!! )。

 がっ!! その原稿の第1稿を書いた翌朝!! 出ましたっ!! またもやっ!!
強烈な腹痛に見舞われ、ヨメの車で病院へ。そしてそのまま、強制入院!! おぉぉっ!! 一昨年と同じだぁぁっ!!
一昨年もちょうどこの原稿の締め切り日だったぞーーっ!! 僕の入院とロゼッタの原稿には、あきらかな因果関係があるっ!!
きっと、忙しいときにいろんなものが重なった上に、そこにロゼッタの締め切りが来ると入院なんだっ!! そうだっ!! 弘中編集長のせいなんだっ!!
決まったっ!!

 ……などと負け惜しみを言って人のせいにしていても物事は何も前には進みません。なにしろ同じような症状で2度目の入院。これは、本人としては全く不本意ですし、あっちゃいけないことです。ですから、今回は食い下がりましたよ。

 てなわけで、僕の食い下がりドキュメンタリーをお届けいたします!!


ワガママな患者に入院を決意させるための常套句

 ドクターA「相当痛そうですね。これは、数日、んーー、1週間くらいは入院していただくことになります」
 加藤「痛いですけど、大丈夫です(←なにがだ)。点滴を打ってくれれば楽になりますから」
 ドクターA「えーっと、ここ(と、おなかを押す)、どうですか?」
 加藤「うっ。ん?いえ、別に」
 ドクターA「では、ここ(と、おなかの別なところを押す)は?」
 加藤「いっ!! 痛いっ!!!!  ……です」
 ドクターA「でしょ?これ、腸閉塞の可能性もあるんですよ」
 加藤「ちょーへーそく?」
 ドクターA「胃潰瘍でね、痛いでしょ?それで血が出てね、それが腸のどこかでひっかかってるとかね」
 加藤「胃潰瘍が、痛いよう、ってわけですか?」
 ドクターA「(無言で別なところを押して)ここは?」
 加藤「うっ。いっ。」
 ドクターA「今日は日曜日ですから、火曜日に精密検査をします」
 加藤「いや、でも、痛いのさえおさまれば大丈夫です。明日、大事なミーティングがあるんです」
 ドクターA「死んじゃったら、仕事できませんよ」
 加藤「……?!」

 いやぁ、「死んじゃったら」って、めちゃくちゃ説得力ありますね。ずるいぜ、医者。しかし、だめ押しはその後。 実はたまたま日曜日でウチの家族がみんなで会って遊ぼうとしていたため、精神科医の弟も病院に来ちゃったのです。で、僕としては

 加藤「いやー、ほんと、薬で散らすとか、点滴じゃなくて飲み薬でなんとかするとか、できるんでしょ?」
 弟「できないこともないだろうけどね。」
 加藤「じゃぁ、そーしよー」
 弟「ちょっとはおとなしくしてたら?」
 加藤「だって、明日、大事な打ち合わせと、反省会もあるんだよ」
 弟「死んじゃったら、打ち合わせできないよ」
 加藤「?!っっっっ?!」


 おいおい、「死んじゃったら」っていうの、医者の間ではワガママな患者に入院を決意させるための常套句なのっ?!
 ……で、結局入院したわけですが、結論から言うと、精密検査をするまでお医者さんとしては胃ガンを疑っていたわけですね。 それでポロッと出ちゃったのかも。まぁ、結果的には「とってもひどい胃腸炎」ということでした。


健康管理は、お酒やタバコを控えただけではダメ

 それにしても、年末の公演は大成功だったし、年末年始はちゃんとお休みして旅行にも行ってリフレッシュして、当然のように暴飲暴食はしてないし、 なんでこんなことになっちまったのか、全く解せませんでした。 入院した晩は、ただひたすら痛かったので何も考えられませんでしたが、2日目からは「こんなことになるほどストレスがあったのかっ?!」 と自分に問いかけ続けました。で、持ってきたノートに気がかりなことを書き出してみました。

 ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ。あるわあるわ。やり残してきたこと、一刻も早くやらなきゃいけないこと、急いでないけど早くやってみたいこと、 大がかりなプロジェクト、そして目の前に、先が見えないでかいこと。 いやぁ、こーゆーことを整理するゆとりが、実は年末からなくなっていたのですね、僕。 そういう整理もせずに無理矢理年末休みに入って、忘れたふりをして休んで、さぁ仕事始めだ、という12日の朝、突然おなかが切れてしまった、というわけです。

 胃カメラを飲んだときの胃の中の画像をお医者さんが見せてくださったのですが、いやもう、ひどいものでした。 潰瘍がないのが不思議なくらい、ただれていて、そこいらじゅう真っ赤っか。

 自慢ですが、一昨年に胃腸炎で入院した後は、お酒も油ものも辛いものも控えていて、 昨年後半には血糖値が上がっちゃったので甘いものもお酒ももっと控えていて、マイコプラズマ肺炎らしきものにかかってからはタバコも控えていたので、 助さん格さんかよ、ってくらいに控えまくってきたのですよ、食生活。 まさに入院する前の日には照明の勝本さんと昼飯を食べて、僕が「とろろそば」を頼んだら「おっ、控えてますね」なんてつっこんでもらったくらい。

 それだけ控えていても、人間の身体なんて、やっぱり心が支配してるんですよ。いや、脳かな。 僕の場合、心はバリバリに元気だったわけですから、今回は脳が「もうだめっ!! 」っていうサインを出した感じですかね。よーわかりませんが。

 折りもおり、まんが家の渡辺多恵子先生から「加藤さんの本のこと、あたしの日記ページに載せさせてもらったわよーっ!! 」 と景気のいいメールをいただいたのですが、その載せていただいた本人が入院してるんじゃカッコ悪いったらありゃしません。

 しかもねぇ、この連載、第15回を読んでみてくださいよ。こいつ、一回懲りてるんですよ。で、またですよ。なんとかしろよ。 ほんとに、いーかげんに、 いやになりますね、この人。こんな人、社長の資格ありません。自分の健康管理もできないなんて。 ……んーーむ、この人を降格させるためにも、次期社長を育てなければ。んーーむ。  


今年の目標は「病気をしないこと」だったのに…

 が、2度目ともなると、いろいろと違います。

 まず、今回は痛みもがき苦しみながらも、「す・すいません、お部屋は、個室にしてください……」と注文することを忘れませんでした。差額ベッドです。 なにしろ、前回泊った、もとい、入院した時には、ちょっとケチって3人部屋を頼んだら、毎晩同室の人に苦しめられました。 突然夜中の2時頃に入院してきて、その家族が朝までぼそぼそと枕元でしゃべり続けていたり、 突然夜中の4時頃に隣の部屋のおばあちゃんが叫びだして止まらなくなったり、突然夜中の1時頃に同室の人が大騒ぎで別室に連れて行かれたり、 心の静まるヒマがありませんでした。が、前回はなにしろ初めての宿泊、もとい、入院でしたから、全ての事件にドキドキしながら日々を過ごしておりました。

 しかし、今回は違います。もう、一刻も早く治して復帰しないと、誰が困るって、お客さんが困ります。 2週間後には日本テレビプロデュース『進め!ニホンゴ警備隊』が迫り、一ヶ月後ちょい後にはキャラメルボックス春の公演『我が名は虹』が待っています。 徹底的に身体を休めて、動けるようになったらすぐに仕事へのリハビリをしなきゃいけません。

 そんなわけで、今回はかなり快適に「健康刑務所」暮らしを送っております。なんとツアー、もとい、入院開始後3日間は、 もうほとんど24時間のうち18時間をぐっすり眠り続けることができましたっ!! すごいっ!!
なんたって、お見舞いに来たウチの長男が「いーなー、おとーさん、ずっと寝てられて」なんて、アホなことを言っていたくらいです。

 しかし、こうして順調に入院生活を送るにつけ、大きなストレスが……。

 実は、12日にどうしても行きたかった「大切なミーティング」というのは、ウチの会社の朝礼。そこで僕は「年頭の挨拶」をすることになっていました。
で、そこでしゃべるつもりだった内容が「昨年は骨折や肺炎にもめげず、全ステージ前説完走しました。今年の目標は、無病!!
なにしろ、一切の病気をしないことを誓います」……だったのです……。

 あぁ……。今年の僕はどうすればいいんだ……キリキリキリ(←おなかが痛む音)。

 なんてね。
 もう、なっちまったものはしょうがない。きっと、これが演劇の神様からの強烈な挑戦状なのです。 「おめーが思ってるほど、おめーはまだまだ節制が足りんっ!! もっと自分に厳しくっ!! もっとメリハリを付けた仕事の仕方をしなさいっ!! 」と。

 今年は、どんなに嫌われても休むときには休みます!!
 ……締め切りは守りながら……。

 というわけで、11日の晩に書いていたものは、別項目でこの後にっ!!

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