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第36回 加藤家の掟・PART3「甘いものは日曜日」


ウチには他にもいくつかの約束事があります。
 「甘いものは日曜日」です。
 これは、次男が4歳になった時の歯科の診断で虫歯が見つかってしまったことがきっかけで始めたルールです。

 そもそも、今20代前半ぐらいの連中あたりから、おやつにスナック菓子を食べ続けるような人たちが増えているようですが、 当然健康には良くないようです。そこで、ウチではできるだけおせんべいやくだものをあげているのですけど、 どうしてもチョコやスナック系(コアラのヤツとか)のものとかはおもちゃ並に欲しがります。 そもそも最初に与えてしまうキッカケはおじいちゃんおばあちゃんが孫のゴキゲンをとるためだったりするのがまた始末に負えないわけですけど……。

 しかし、おもちゃと違って「誕生日とサンタさん」というわけにもいかないので、「日曜日だけ」にしたのです。

 あ、ここでポイントは、歯医者さん。最近のこども向け歯医者さんって、痛くもコワクもないんですよ。 初診の時にはまず病院の雰囲気に慣れさせるだけで、いろんな機械を見せてあげたりしておしまい。 2回目に行って治療してもらうときにも麻酔だけじゃなくて、ごきげんがよくなっちゃうガスを吸わされて、 ニコニコしながら歯を削られちゃうらしいのです。

 だから、「歯医者さんをこわがって歯を磨く」みたいな僕らがこどもの頃みたいなことはありえないのです。 だから逆に、次男なんて歯医者さんが大好き。「そろそろいかなきゃね」なんて、自分から言い出してびっくりさせられたりします。 だから、「甘いものはがまんしないと歯医者さんにいかなきゃならなくなるよー」なんていう脅しは、通用しないわけです。

 そこで、「甘いものは日曜日」。


「兄」としてのプライドを上手にくすぐる

 ここで強力なのが、兄弟の絆。なにしろ、長男はちっちゃいときから歯磨きが大好きで、7歳になっても虫歯はありません。 なので、弟に虫歯ができた、と聞いて、表向きは心配しているのですけど、実は内心、得意満面なのです。

 男兄弟だから特にそうなのかもしれませんが、お互いに競争心がすごくて、兄なん だからなんでも弟より上で当たり前なはずが、やはり下の子の方がちやほやされがち なせいか、力とか勉強とかの面で「こんなこともできるんだよ」と自慢したがりま す。

 なので、それを逆手にとって、「甘いものは日曜日」と聞いて「えーーっ!! ぜったいいやーーっ!! 」と泣き叫ぶ弟の前で 「どうする、こうちゃん?」と聞くと、お兄ちゃんは「おにいちゃんはへいきだよ。いっしょにがんばろーよ。だいじょーぶだよ。 日曜日以外は幼稚園あるでしょ」なんて、知らないうちに自分まで「甘いものは日曜日プロジェクト」に入れられてしまっていたりするのです。

 まぁ、もちろん、家族揃って守らなければ意味がないわけですので、いいんですけど。

 こんなふうに、メリハリのある、言動がブレない教育、というのを心がけていきたいと思っています。

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