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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004年 10月18日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第107号  ━━━━━━━━●

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 ダイエーが産業再生機構に支援を要請したり、西武鉄道グループ・コクド
の堤義明会長が全役職を辞任することを発表したり……と、一時代を築いた
会社や人物の凋落が目につきます。一方で、ライブドアや楽天など、若手社
長はとても元気で勢いがあります。ちょうど、いろんな業界で、世代交代が
必要な時期なのでしょう。政界の「未来総理」たちも、もっともっと存在感
を示してほしいですね。

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  目次
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■ 「日本の国連安保理常任理事国入りについて」
   達増拓也(衆議院議員・民主党・岩手)

■ 「政治とカネの問題」
   小池 晃(参議院議員・共産党・比例)

■ 読者のご意見(靖国神社参拝問題について)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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 ■ 「日本の国連安保理常任理事国入りについて」
           達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・民主党・岩手)
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 私は、自分が国会議員に立候補するくらいですから、日本もぜひ常任理事
国になればいいなあと、ずっと考えていました。

 しかし、今年の国連総会で小泉総理がその意向を表明したのは、タイミン
グが悪かったのではないでしょうか。というのも、アメリカが安保理の同意
を得られないままイラク戦争を始めたことを全面的に支持しながら、その安
保理に入って役割を果たしたいというのは、チグハグだからです。

 アナン国連事務総長も、イラク戦争が国連憲章に反するものだというメッ
セージを公にしました。大量破壊兵器がなかったこともはっきりし、イラク
戦争の正当性を否定する材料はそろっています。国連を中心とする多国間主
義を尊重せず、アメリカの一国主義を支持しながら、安保理に入りたいと言
うのでは、支持が広がらないでしょう。

 ですから、日本はまず、多国間主義を尊重し、国連中心の紛争解決に積極
的に寄与するという基本方針を明確にしなければなりません。国連が広く参
加を求めるようなPKOや多国籍軍にはきちんと参加します。なお、現在の
イラク駐留連合軍はフランス、ロシア、ドイツといった主要国や、カナダや
北欧諸国などのPKO先進国、そして周辺アラブ諸国が参加しないような、
中途半端な国連決議に基づく連合軍であり、日本は参加すべきではありませ
ん。

 「世界がぜんたい幸福でなければ個人の幸福はありえない」と宮沢賢治は
言いました。今、スーダンの内戦はイラクに勝るとも劣らぬ悲惨なことになっ
ており、国際社会の対応が求められています。こうした問題を積極的に解決
していくためにも、日本は常任理事国になるべきです。


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 ■ 「政治とカネの問題」
           小池 晃(こいけあきら・参議院議員・共産党・比例)
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 臨時国会が始まり、またもや「政治とカネ」をめぐる問題が浮上していま
す。 

 ことの発端は日本歯科医師連盟(日歯連)による自民党橋本派への1億円
ヤミ献金です。起訴されましたが、その理由は「1億円の献金を帳簿に記載
しなかった」ことだけ。政治家で起訴されたのも、政界を引退した村岡兼造
元官房長官だけです。

 歯科医師会の政治団体が、なぜ1億円もの大金を橋本派に渡したのか。な
ぜ橋本派はそれを帳簿に記載せずにウラ金としたのか。それがいったい誰に
渡ったのか。まったく解明されていません。

 橋本龍太郎元首相は1億円の小切手をポケットにしまい込みながら「憶え
ていない」。青木幹雄参議院議員会長も、その場に同席しながら「記憶にな
い」。こんなでたらめな説明で言い逃れをはかった両者は、結局起訴されま
せんでした。「悪いヤツほどよく眠る」などということをこのまま見逃すわ
けにはいきません。

 日歯連は毎年5億円から6億円の政治献金を自民党の政治資金団体である
国民政治協会に対して行い、その7〜8割が政治家個人を指名して支払われ
た「迂回献金」だとの指摘もあります。これは、橋本派にとどまらず自民党
全体に関わる問題であり、小泉首相も「人ごと」のような顔でいられないは
ずです。関係者の予算委員会での証人喚問など、徹底的な解明が求められて
います。

 ところが与党は、政治倫理審査会(政倫審)への出席ですませようとして
います。

 証人喚問と政倫審の一番大きな違いは、「ウソを言ったら罰せられるのが
証人喚問」、「ウソを言っても罰せられないのが政倫審」ということ。1億
円受け取っても「記憶にない」というような人たちですから、いくら政倫審
に出席しても、「記憶にない」と言うだけでしょう。これではとても納得で
きません。ウソのつけない証人喚問で真実を語ってもらうしかありません。

 18日からはじまる予算委員会で徹底的に追及していきたいと思います。

 さらに「迂回献金をなくすため」と、政治資金規正法の改正案が浮上して
きています。しかし報道されている「与党案」では、まったく不正防止には
役立ちません。

 与党案は、「業界がつくる政治資金団体の献金にも上限を設ける」として
いますが、これはそもそも迂回献金をなくすこととは関係のない話です。た
とえ上限ができても、政治団体の数を増やせば増額も可能となります。

 しかも与党案は、焦点となっている「政党の政治資金団体」、たとえば自
民党の国民政治協会などを外すというのですから、今回問題になっているよ
うなケースには指一本ふれないもの。正すべきところを正すという姿勢がみ
じんもありません。

 そもそも、わいろ性が高いから個人に直接渡らないように、政党や政治団
体を介して「迂回献金」をするのであり、後ろめたいからこそ「ヤミの中」
で行われるのです。ヤミの中で行われるものである以上、抜け道はいくらで
もつくれます。

 これまで、政治家本人にカネがいかないように法改正をくりかえしてきま
したが、結局法の網をかいくぐる不正が続いてきました。こうした問題を解
決するには、資金の出所を止めるほかありません。

 いまこそ、企業・団体、業界の政治団体からの献金を、政治家個人に対し
てだけでなく、政党、政治資金団体に対するものも含めて全面禁止し、個人
献金だけに限ることが求められています。今度の国会でそのことを大いに主
張していきたいと思います。

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 ■読者のご意見(「靖国神社参拝問題」について)
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●過ちを改めるに憚ることなかれ

 北東アジア、中でも日・中・韓三国に棘の刺さったようになってっしまっ
た靖国神社の扱いは、論理的というより感情的な問題だけに、お互いが自己
の立場だけでものを言っていては一向に解決できぬ所に来てしまった。

 うみ氏のような考えも当然ある、しかし国土を踏みにじられ国民が殺され
た「被害者」の立場に立てば、「侵略者」から受けた数々の非道さは決して
忘れて仕舞えるものではない。子供のときに苛められた者は大人になっても
いじめっ子の名前・どんな事で苛められたかなど忘れる事ができない様にト
ラウマとして心の隅に染み込んでいるものである。

 大東亜戦争を命令した者達が、彼らの命令で命を落とした者と一緒に祀ら
れていることが如何に不合理かとの反省もなく、「自己の信念」だけで隣の
人の不快感への想像力も無い総理の行動には、身内に犠牲者が居る者として
は絶対に許す事ができない。

 しかもTV番組の中で、小沢一郎氏は「総理になる前は靖国信奉者ではな
かった」とさえ言っているような「付け刃」は何処に理由があるのか、「信
念」からの参拝なら何故、周りを窺いながら参拝日を変えるのか、言った通
りに8月15日に何故拘らないのか。あの人のやる事なす事の全てが中途半
端の掛け声倒れであり、最も大事にすべき近隣国との間の首脳外交も頓挫し
たままでは首相の責任を放棄したものと同じである。

 本日、中国を訪問しているシラク仏首相は、大型旅客機(A300他)
26機と200Km超の高速鉄道の契約調印をしたとの報道もある。下らぬ
靖国問題に固執する間にも世界は進行を早めている。米国の機嫌取りだけで
はバスに乗り遅れてアジアの孤児となってからでは遅い。「過ちを改めるに
憚ること無かれ」だ。(男性)


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  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
────────────────────────────────☆★
 国会では「政治とおカネ」の問題が取り上げられています。政治家とおカ
ネは、いつまでたっても切っても切れないもののようです。政治が信頼を取
り戻すためには、お金にキレイな政治家が増えることが必要(といって、お
金にキレイなだけで、実力のない政治家では困りますが)。世代交代が進め
ば、少しはマシになってくるのでしょうか。

 さて、前回告知した「未来総理レポーター」ですが、今月いっぱい募集し
ております。みなさまのなかで、直接、議員に取材してみたい人はいません
か? 下記の条件にあてはまる方は、ぜひ、ご連絡ください。 

    1)永田町の議員会館まで取材にでかけることが可能な方
    2)平日の日中に、時間をつくることができる方
    3)特定の政党に属していない方
      (どの政党の議員の話でも、偏見なく聞くことができる方)
    4)取材費、交通費はいっさい出ません。それでもかまわないという方

 できれば、これからの日本を担う若い方(大学生など)に、政治との接点
を持ってもらえればと考えています。レポーターにチャレンジしたい方は、
自己紹介と、議員たちにどんな質問をしてみたいかを書いて、メールで 
souri@rosetta.jp までお寄せください。※件名に「レポーター希望」と書
いてください。

「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。


 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。

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  次号予告
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 次回の配信は、10月25日です。
 
 大村秀章議員(自民党)  丸谷佳織議員(公明党)
 山井和則議員(民主党)  長島昭久議員(民主党)
 中根康浩議員(民主党)

 が登場する予定です。

 ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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  「未来総理」には、超党派の31名が参加しています。
   (敬称略)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)      上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)     吉良州司(無所属・大分)
  楠田大蔵(民主党・比例九州)  近藤昭一(民主党・愛知)
  近藤洋介(民主党・比例東北)   鈴木康友(民主党・比例東海)
  武正公一(民主党・埼玉)     達増拓也(民主党・岩手)
  樽井良和(民主党・比例近畿)   樽床伸二(民主党・大阪)
  手塚仁雄(民主党・東京)     中塚一宏(民主党・神奈川)
  中根康浩(民主党・比例東海)  長島昭久(民主党・東京)
  西村康稔(自民党・兵庫)     野田佳彦(民主党・千葉)
  福島 豊(公明党・大阪)     三日月大造(民主党・滋賀)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)     有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)     小林 温(自民党・神奈川)
   桜井 充(民主党・宮城)        福島瑞穂(社民党・比例)
  藤末健三(民主党・比例)     松下新平(無所属・宮崎)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。

※新メンバー2人のプロフィールも追加しました。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン   許可無く転載することを禁じます
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