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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006年9月4日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ 『未来総理』 第171号  ━━━━━━●

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 とうとう9月にはいりました。まだ昼間は暑い日が続いていますが、朝晩
の風には涼しさも感じるようになり、だんだんと夏から秋へ向かっているん
だなと感じる今日この頃です。スーパーへ行けばサンマや梨が並び始め、シ
ョーウィンドウの中の秋物の洋服を身にまとったマネキン達を見ると、なん
だか今年も夏らしいことをしないまま夏が終わってしまうと、すこし寂しく
なります。みなさんはこの夏どう過ごしましたか?

 今回は桜井充議員の原稿をお届けします。

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  目次
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■自動契約機の廃止こそが根本的な解決策ではないのか
         桜井充(参議院議員・民主党・宮城)

◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介

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■自動契約機の廃止こそが根本的な解決策ではないのか
         桜井充(さくらいみつる・参議院議員・民主党・宮城)
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 ある土曜日の午前中、地元の秘書が、ノンバンク8社のATMが設置され
ている場所で、どのぐらいの人がキャッシングに来るのかを調査した。ちな
みに設置されている場所は多賀城市で、仙台の北東部に位置している人口6
万人ほどの町である。
 わずか30分ほどだったが、キャッシングに訪れた人は12人。最後に来
た若い女性は、2台の機械からキャッシングしたそうだ。この人が、多重債
務者ということになるのだろうか。

 日本は異常な国で、金を借りるための自動契約機が街のいたるところにあ
る。アメリカやドイツの人の話では、このような機械は無いそうだ。現在、
多重債務者の問題で、金利だけが取り上げられているが、実際に問題なのは、
このように簡単にお金を借りることができるシステムなのではないだろうか。

 多重債務問題の解決のために、金利を引き下げることは重要な方法である
ことは否定しない。何故ならば、お金を借りた時には金利負担は軽減され、
借金を返しやすくなるからである。しかし考えてみると、金利の引き下げは、
借金を返済しやすくするかもしれないが、借金をする人を減らせる手立てで
はない。勿論、金利の引き下げにより、リスクの高い人は借入できなくなる
ので、そのようなグループの人たちの借り入れは減るだろう。

 しかし、このような特殊な例を除けば、金利が引き下げられることは、安
易に金が借りられることにもつながる可能性がある。ましてや、業者からす
れば、上限金利が引き下げられれば、客個人の利益率が減るわけであるから、
多くの顧客を獲得し、人件費を含めた事務費用を削減する必要がある。その
ことを実現したのが自動契約機であり、借り入れのためのATMの設置であ
る。

 自動契約機や借り入れのためのATMの設置はノンバンク業者だけではな
く、消費者にとってもメリットがある。それは、簡単にお金が借りられると
いうことである。このために、不必要なお金を借りる人、そして返済できな
いのにお金を借りる人が増えている事は事実である。

 お金を借りなければ、多重債務の問題は起こらない。そこで、自動契約機
や借り入れのためのATMを廃止すれば良さそうなものだが、これを実現す
ることは、そう容易いことではない。何故ならば、これらの廃止により人件
費を含めた事務経費は増加し、ノンバンク業者からすれば、上限金利の引き
下げには応じることができないからである。

 一方、利用者からすれば不便になる。多重債務の問題を解決するためには、
不必要な金を借りないこと、返済できない金を借りないことしかない。これ
まで、金利が引き下げられてきたが、この度に、大手のノンバンク業者が行
ってきたことは、経費節約と顧客の確保である。そのことを実現させたのが、
自動契約機や借り入れのためのATMである。金利引下げだけでは、安易に
借りることを制限できるわけではない。金利引下げの議論とともに、自動契
約機や借り入れのためのATMの廃止を、議論をするべきではないだろうか。

 便利になることは良いことだが、不便であるほうが社会の秩序が守られる
こともある。その典型的な例が、自動契約機であり、借り入れのためのAT
Mだと思っている。もし、お金を借りるときに、対面で、しかも山のように
書類を書かされたら、安易にお金を借りようと思うだろうか。

 ◆桜井充ホームページ http://www.uranus.dti.ne.jp/~sakurai/

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 編集後記                吉永歩 (ロゼッタストーン)
────────────────────────────────☆★
 今回の桜井議員の原稿を読んだとき、なるほどと思ってしまいました。現
在議論の中心は利息制限法と出資法の上限金利の差、通称「グレーゾーン金
利」の扱いに関するものですが、ここまで社会問題化した背景には、無人契
約機の普及によってお金を借りる敷居が下がってしまったということも、大
きく影響しているのでしょう。上限金利が下がったところで、気軽にお金を
借りられる状況がかわらなければ、もっとお金を借りてしまうなんてことも
起こるかもしれません。

 「不便であるほうが社会の秩序が守られることがある。」

 確かにその通りかもしれません。この問題は、豊かさ・便利さの追求を第
一に発展してきたことへの警鐘として、他人事とは思わずに真剣に考えなけ
ればいけないのでしょう。

「未来総理」へのご意見、ご質問は souriatrosetta.jp までお気軽にどうぞ。

※今後、参加議員のスケジュールの都合により原稿が集まらないときは、休
刊とさせていただきます。ご了承ください。
 また、いただいたご意見は、「未来総理」のほか「ロゼッタストーンWEB」
の感想掲示板にも掲載させていただく場合があります。

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 次号予告
────────────────────────────────☆★
 次回の配信は、9月25日(月)です。

 福島 豊議員  小池 晃議員  近藤昭一議員  鈴木馨祐議員

 が登場する予定です。

 ※内容は変更する場合もあります。ご了承ください。

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 未来総理メンバーの紹介
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 「未来総理」には、超党派の20名が参加しています。   (敬称略)
 (★:新参加議員)

 ◇衆議院
  泉 健太(民主党・京都)★  上田 勇(公明党・神奈川)
   近藤昭一(民主党・愛知)   末松義規(民主党・東京)★
  鈴木馨祐(自民党:比例南関東)★
  下地幹郎(無所属・沖縄)★  達増拓也(民主党・岩手)
   長島昭久(民主党・比例東京)  西村康稔(自民党・兵庫)
   福島 豊(公明党・大阪)   細野豪志(民主党・静岡)
  村井宗明(民主党・比例北信越)★
  渡辺 周(民主党・静岡)★

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)   桜井 充(民主党・宮城)
   福島みずほ(社民党・比例)  藤末健三(民主党・比例)
  松下新平(無所属・宮崎)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−26−9−507 株式会社ロゼッタストーン
発行人:弘中百合子 編集人:吉永歩
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