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Vol.24 - 仕切り直し!! 〜東京悪戦苦闘10年記の始まり〜


ほんと、すみません。
完璧なまでにサボリました(笑)
気づいてみれば半年以上更新してない。。。普通ならクビのところ編集長弘中さんの暖かい温情によって再度チャンスを与えられました。ということで仕切り直しです。
半年分のエネルギーがたまったので全日本生き方不器用団代表として遠慮なく叫ばせて頂きます。僕が20代の頃見てきた世界の全て、歯に衣きせずいきます。全世界にちらばる愛する全ての孤独な友たちよ、なにとぞよろしゅう。生き方の下手な人間にこそ幸あれ!!

***

唐突だけど僕は小器用な学生という存在が昔から大嫌いだ。
今だに大嫌いだ。ひっぱたきたくなる。(※すみません、のっけから乱暴で…)
大学の学食に流れていたあの何とも言えないどうしょうもない空気を今でも思い出す。
半分はうまく立ち回れる輩への妬みもあると思うんだけど、今の季節、盛り場に出ると新歓コンパの嵐でしょ?
バカそうな顔した若造とサカリのついた姉ちゃんたちが泥酔して組んずほぐれずしてチューとかしてる光景を見ると発作的に街ごと焼き払いたくなる。でもほんとのほんと本音を言うと実は楽しそうでいいなあとか思ってたりするんだけどね(笑)ダメな大人、MIZK 35歳。一児の父。

imageまあ、そんなことはいいんだけど、僕はそんなどうしようもなくひねくれた学生だったから大学4年の就職活動の時にはほんと困った。何が困ったかってその頃の僕の頭の中は、何故人間は就職しなくてはならないんだ? そもそもどうして人間は働かなくちゃいけないんだ??という、それを言っちゃあおしまいよ的な観念で埋め尽くされていて、まわりの人間が急に頭とか刈り上げやがってスーツ来て企業訪問だなんだと忙しくうごめく光景を見て、ただ一言“バカじゃねえのか”(※私のほうが完全にバカです。はい)などとのたまう始末。しまいにはお前らは何のために社会学を学んだんだ。企業の飼い犬になるためか!?この裏切り者たちめ!などと酔った席で言っちゃうもんだから、一同退席。見事なまでにポツリ一人きり(笑)

一応補足なんだけど、僕の学んだ社会学というのは簡単に言えばこの社会の問題点や矛盾点を考察していく学問。だから言ってることは今でも間違ってはいないと思うんだけど、いかんせん言い方がねえ。

まあ、そんなこんなで僕は完全に就職活動なるものを行わなかった。じゃあ、卒業したらどうしようかという明確なビジョンもなく、ただ何とかなるんじゃあねえか的な本物の愚か者。当然だけど4月の時点で完全無職。そしてここから僕の悪戦苦闘、血反吐上等、俺はバケツの底に住んでいるなどと呟いてしまうほどの地獄の始まり始まり。

今でもそうなんだけど、僕は他人がひょいっと出来るようなことが実はまったく出来ない。何だろな。プライドとかかな?すぐ、どうして俺がこんなことしなくちゃいけない?とか思っちゃう。そして辞める。サッサと辞める。というか、逃げる。そんな性格が災いしてか、大学を出て社会に出て僕はフリーターにすらなれなかった。

このフリーターにすらなれなかったというのは自分自身でも衝撃的な出来事で、今でもほんとダメな奴だったな俺と思ってる。まわりを見渡すとみんなそれなりに楽しそうで何とかしてる人々が多いのに、どうして、どうして僕だけこんなにダメなんだろうといつも思ってた。

だから今はフリーターだ、ニートだと世間がうるさいけど、僕はその影にフリーターにもニートにもなれないような、かつての僕のような本当のマイノリティーがいる気がして仕方がない。フリーターとして職場になじみ、同僚ともうまくコミュニケーションが取れ、笑ったり泣いたりして毎日を過ごす。給料は安いかも知れないけど僕はそんな彼らのことを羨ましいと思っていた。そしてあまつさえニートの人々すら羨ましかった。僕のまわりにいたニートの人々は妙に家族とかと仲が良かった。そして不思議なことに自分の現状にあまり危機感を持っていなかった。僕は逆にそののんきさが羨ましかった。僕には仕事もせずに親と同居するなんてとても耐えられなかった。そんなんだったら死んでしまったほうが楽とすら思えた。だから意地でも実家に帰らなかった。死にそうになりながら一人暮らしをしてた。

そうは言っても一人暮らしには家賃やその他もろもろの金が絶対に必要。だけど金を稼ごうとしても社会とはうまく折り合いがつかない。社会も僕のような鬱陶しいやつを仲間にはしたくなかったみたいで、容赦なくはじき出す。じゃあ、一体そんなマイノリティーたちはどうしたらいいのか?どこに行けばいいのか?

答えは1つ。

闇。

詐欺、賭博、エロ、暴力、

そんなマイノリティーたちに闇の世界は最初だけ、あくまで最初だけ限りなく優しい。

だから友達も相談する人もいない僕は自然とそんな世界に足を滑り込ませていったのを憶えてる。

最初はデートクラブ(※これは15分で辞めた)次はアダルトビデオの制作会社、そして探偵業、詐欺の通信販売、違法カジノ…と僕は転がった。転がった。ああ、ライク ア ローリングストーン!!

そんな孤独なローリングストーンぶりはまた次回。
それにしても良かった、無事、表の世界に帰ってこれて(笑)
お日様、最高!!




つづくぞ!

2007.4.14 掲載

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