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第45回   しあわせの雨傘

しあわせの雨傘
70年代フランスの地方都市。毎朝ジョギングに出かけ、趣味の詩作りを楽しみ、家事もしない優雅なブルジョワ主婦スザンヌ。「妻は、ただ美しくおとなしくしていればいい」が持論の夫ロベールは雨傘工場のワンマン経営者。ところが、労働争議真っ直中の工場で、ロベールが心臓発作で倒れる。急遽、工場運営を任されたスザンヌは周囲の不安の中、奮闘するが…。


一言、
カトリーヌ・ドヌーブの魅力が大爆発!
という感じです(笑)

ただの主婦の役でも、圧倒的な存在感です。

ユーモアとシリアスさ、明るさと重さのバランスも
絶妙で、画面に吸い寄せられます。

随所に出てくるフランス映画らしい、
ひねりの利いたセリフにも、ニヤリ。

ちなみに、本作は人気の舞台を映画化したもので
設定は70年代。

監督いわく、テーマは
「ひとりの主婦が問題を乗り越えて、自分の居場所を見つける」
こと。

これは主婦に限らず、誰にでもいえることですし、
心に響きますね。元気が出ますよ!

このまま何もしないままではいられない、
という気にさせられます。


また、かっての名作「シェルブールの雨傘」が好きな人には
50年ぶりの続編、という感じで楽しむこともできると思います。

心が軽くなり、ポっと燃えてくる、この作品、
寒い冬にピッタリです。


『しあわせの雨傘』
2011年1月8日から公開中
■公式サイト: http://amagasa.gaga.ne.jp/

2011.2.10 掲載

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