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第111回 新役員選出される


参議院選、東京都知事選と梅雨空のもと選挙が巷の話題となっているが、(公)日本外国特派員協会(FCCJ)でも公益社団法人になって以来三度目の選挙が行われ、6月15日新理事会が誕生した。

理事会での互選の結果、以下の正会員と準会員、プロフェッショナル準会員が2016-2017年度の役員に選出された。

◎ 2016-2017年度 新役員 ◎

会長 ピーター・ランガン
(フリーランス 元ブルーンバーグ通信編集者)
第一副会長 カルドン・アズハリ
(パン・オリエント・ニュース)
第二副会長 トッド・クロウウェル
(フリーランス)
書記 ディビッド・サターホワイト
(準会員)
会計 ロバート・ホワイティング
(フリーランス、作家)
理事 ミルトン・イサ(準会員)、セイド・カールソン(TTニューズ通信)、ユウイチ・オーツカ(準会員)、ジェームズ・シムズ(フリーランス、フォーブス寄稿者)
監事 マコト・ホンジョー(準会員)

今回の選挙の特徴は一に投票率の低さ。正会員有権者数301からの有効投票数は147(47.5%)。定足数72以上に足らず正会員からの監事候補者は選出されず再投票となったこと。

選挙管理委員会が懸命に投票を呼び掛けたので選挙は成立したが、公益社団法人になってから会長、副会長など役職に立候補した会員に直接投票するのではなく、当選した理事の互選によって役員が決定するシステムになったため、会員のイメージがわかないからか投票者数が激少したのは残念だ。

また、二つ目は大手の報道機関からの立候補者が少なく、フリーランサーが理事会の多数派となったこと。よほどの実力者でないかぎり、フリーランサーや弱小メディアの代表では大物政治家や実業家を記者会見に招くのが難しい。

三つめは女性理事の消滅。たった一人の候補者は3票差で落選した。正確には前会長のスヴェンドリニ・カクチさんがオブザーバーとして参加するが、彼女は長期インド派遣で既に東京には居ない。

来年度はプレスクラブの移転、外注業者との契約更新、新会員獲得など問題が山積している。日比谷公園を隔てて日本記者クラブと特派員クラブが日本の民主主義を監視していると評されているが、外国人、日本人を問わず会員の一人一人が民主主義の危機を自覚してFCCJの今後の活動と運営を支えていかねばならないであろう。

モンズルㇽ・ハックさん始め選挙管理委員会の皆さん、事務局職員の皆さん、お疲れ様でした。



2016.6.23 掲載


【2016.6.26 追記】 監事・理事の再選挙決定
6月15日の選挙で正会員よりの監事候補者が定足数に達せず、また当選した正会員理事ジェームズ・シムズ氏が7月1日付で辞任を申し出たため、選挙管理委員会は7月25日の再選挙実施を決定し、目下立候補者を受付中。

【2016.8.3 追記】 7月25日 補欠選挙当選者
理事:アンソニー・ロウリー(シンガポール ビジネス タイムズ)
監事:ヨシスケ・イイヌマ(オリエンタル・エコノミスト)
補欠監事:ロジャー・シュレッフラー(ザ・ワーズ)


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