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第126回 小池さん頑張って!

プレスクラブでは小池百合子さんの政治家としての活動を初期の段階から熱心に報道している。テレビ東京の経済ニュースのアンカー・パーソンとして活躍した元同業のよしみもあるが、何よりも単騎で男社会のガラスの天井に挑むカッコウ良い姿が外国メディア受けするからだ。

今回の国政選挙挑戦では、希望の党を立ち上げて代表となったまでは、プレスクラブの仲間たちの評価は「従来の政党の枠組みでは安倍政権に立ち向かえない」と納得するものが多かった。

ところが、民進党の全員を受け入れるのではなく「排除」、「踏み絵」問題をおこしてからは、政治家としての当然の選択であるにもかかわらず、彼女の人間性への評価に疑問点がつくようになった。

首班指名も決めず執行部組織を固めないうちに、東京都知事の公務と称してパリに出張してから
「パリからの遠隔操作では有権者は動かない。」
「選挙運動をなんと心得ているのか」
「責任者が開票、すなわち敗戦の場に立ち会わないのは無責任だ。」とメインバーでの評判がダダさがりになった。

ヒラリーもメルケルも日本でいうところのどぶ板選挙まがいのことをやって有権者の心をつかんでいる。プレスクラブで記者会見をした多くの戦いで、小池百合子さんは善戦している。都知事選では日本政治史最大の快挙を記録している。今回の敗戦は小池さんにとっては最初の大きな挫折だろう。けれども、まだまだ先がある。小池さん頑張って!


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2017.11.2 掲載


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