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第127回 帝国ホテル プレス・ツアー

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現在の帝国ホテル(提供帝国ホテル)

プレスクラブでは10名のジャーナリストが、フランク・ロイド・ライト生誕150周年を記念する帝国ホテルを10月12日訪問した。これは経済広報センターの企画の一つで、2020年を控えて海外に日本のそれぞれの分野でのトップ企業を紹介しようという試みである。

1890年日本の貴族階級が海外の賓客をもてなす為に建設した第一期帝国ホテルは、1923年米国の天才建築家フランク・ロイド・ライトによって要所要所に大谷石を生かした端正で温かみのある第二期ホテルに生まれ変わった。

この第二期ホテル建築の大部分は明治村に保存されているが、現在の第三期ホテル内にもフランク・ロイド・ライトの足跡は今なお顕著である。まず、メザニン階のオールド・インペリアル・バーの壁には当時のロマンティックなミュリエルが残り、バーテンダーがそれにマッチするカクテルをミックスする。世間が受動喫煙禁止に動く中、このバーではシガレットはもちろんシガーまでOKという古き良き日のマッチョな伝統を守っている。男性参加者は日本最大級のリカーのコレクションや19名が着席可能のバー・カウンターが気に入ったようだった。


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特別客専用の14階にあるフランク・ロイド・ライト・スイートでは、薄暗い入り口をくぐると広々とした明るい下界を望む二重天井の大らかな間取りの居間に入る。書斎の椅子の背もたれは六角形で、会議室の椅子の背は真直ぐ伸びやか、と彼のオリジナルのデザインを保持し、洗面所には毎朝新鮮なバラが一輪挿しを飾る。環境問題に関心の高いこのホテルでは翌日からこのバラを乾燥させて匂い袋にしている。自然のままだと香りが不足なためか添加物の匂いもするが、女性参加者には好評だった。

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洗面所には一輪のバラが・・・

「どのような方々がお泊りになられたか」と筆者が尋ねると「安全管理上お名前を出せないような方々です」との答え。泊っていることを大々的に宣伝されたのはマリリン・モンローとジョー・ディマジオ新婚夫妻位なのであろう。

因みに宿泊費は一泊70万円。都内同クラスのホテルと比べるとリーズナブルだ。

昼食会で、帝国ホテル取締役兼帝国ホテル東京総支配人金尾幸生氏は「帝国ホテル流日本最高のホテル運用」と題してホテルをめぐる種々の課題について語った。


2017.11.7 掲載


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