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         女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第158号

  ***   ***    いよいよ12月。もうすぐ今年が終わるなんて  
 *****v*****  時間が経つのは早いですね。国会の会期末
  *********  も近づき、ヴィーナス議員たちも慌しい日々を
   *******   過ごしているようです。今回は、自衛隊撤退と
   ***    夫婦別姓、カジノの3つのテーマについて、読者
      *     からのご意見を紹介します。

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  目次
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■ 読者からのご意見

  ●自衛隊撤退について
  ●夫婦別姓について  
  ●カジノについて

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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      ●『嫌われ者のすすめ』(加藤昌史著)

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   自衛隊撤退について(読者からのご意見)
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●いつ撤退するかのタイミングが大切

 いつかは撤退しなければならない。問題は、いつ撤退すればよいのか。湾
岸戦争の時のように、日本は資金は出すが、汗をかかない、と言われ、あれ
だけの資金的な貢献に対し、評価が全く得られなかった。今や、一国平和主
義は、国際社会では受け入れられない。イラク戦争が正しかったかどうかは、
評価の分かれる処。しかし、イラク復興支援は国際社会の一員として日本は
汗をかく必要がある。

 イラクでの自衛隊は戦闘部隊ではないので、現在の支援は日本の出来るぎ
りぎりの境界線であろう。北朝鮮に対するアメリカとの連携の問題もあり、
よくよくアメリカに対し根回しをし、一定の成果が得られた時期に撤退すべ
きであろう。(64歳、男性)

●イラク派遣の自衛隊撤退は当然

 元々合理性の無い自衛隊派兵である。イラク全土に「非常事態宣言」が出
された今、存在理由は失われた。自衛隊駐屯地にも砲弾が落ちている事実に
目をつぶり、『自衛隊が居る所は非戦闘地域」と言うふざけた答弁しか出来
ない総理は、おそらく米国から「撤退命令」でも出ない限り引き揚げる事は
あるまい。

 我々は3年前からずーっと誤った選択(自民党政権の維持)を続けている。
これを覆さない限りはイラクからの撤退は不可能であろう。すなわち、政権
交代が望まれる訳ではあるが、憲法改正に対する民主党の態度も自民党に可
成り近いもので、仮に交代が実現してもどんな方向が示されるか不安があり、
世論の60%が望む自衛隊の撤退もそんなに簡単には実現するか疑問符が残
る。(男性)

●オランダ軍のサマワ撤退時に撤退しては?

 現在のアメリカの方針は、通常の民衆に多大な被害を出してしまっていま
す。それにより、民衆の反米感情が強化され、テロ勢力に、ますます力を与
えてしまっています。

 アメリカが現在の強圧的な方針を、例えば、地元の志ある勢力(現在はテロ
勢力化しているかもしれない)を、治安力という意味も含め、味方に取り込ん
でいく(究極的には全ての志ある勢力が味方になっていることが理想)等、柔
軟な方針に転換しない限り、撤退するべきと考えます。3月のオランダ軍サマ
ワ撤退のタイミングが、ちょうどいいかもしれません。

 イギリス等、他の国も巻き込んで、撤退予告(警告)することで、アメリカ
の強硬方針を転換・抜本的軟化させると良いと思います。それでも方針を変
えない場合は、上記の通り3月で本当に撤退してしまえば良いと思います。
(男性)

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   夫婦別姓について(読者からのご意見)
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●姓の決め方を実質的に男女平等に

 男女別姓の話、大変興味深く思いました。私が小宮山さんの議論を見て思っ
たことは、「姓の決め方を実質的に男女平等にする」ことが何とかできない
かということです。

 残念ながら昨今離婚するカップルが多いと思います。その離婚した後、姓
を変えた人はその姓のままでいるのか、それとももとに戻すのかを選択する
のだと思います。私の周りではもとに戻す人が多いです。

 喜び勇んで離婚する方もいるのかもしれませんが、大体は精神的な重荷を
引きずりながら姓をもどすときの手続をするのだと思います。結婚の際に改
姓する人が女性が多いのであれば、姓を戻す行為をする人も女性が多いはず
です。姓を戻す行為を見るとき、私は、姓について柔軟に考える議論があっ
てもいいのではないかと思います。

 これらの国会の議論については
「国会会議録検索システム」 http://kaigi.ndl.go.jp/ を使って、「夫婦別
姓」「選択的別姓」などのキーワードで検索をかければ、恐らく男女別姓の
議論はヒットすると思います。件数が多ければ「法務委員会」に絞り込めば
件数は減ると思います。

 また、国会で質問をしている議員さんのホームページを見に行けば、恐ら
くその考え方を紹介していると思いますので、どういうアプローチで主張し
ているのかもわかると思います。(女性)

●「婿養子」への偏見が「妻の氏」選択のブレーキに

 とても細かいことですが、京野公子議員のメッセージのなかの

「婿養子になって、女性側の名字を名乗ることになる男性にとっても、そう
した煩雑な手続きが必要になる点は、同じですね。」

 という部分がとても気になりました。

 男性が姓を変える場合を「婿養子になって」と特定されるのは正確ではあ
りません。旧民法でしたら、家単位ですからそういうことになるのだろうと
は思いますが、現民法では、単に、「妻の氏を選択して」という場合もある
と思います。(むしろ、婚姻届を出す夫婦の3%にしろ、男性が姓を変える場合
の多くは、養子縁組届けまで出す人よりも単に「妻の氏」にチェックを入れ
た人のほうが多いと思います。

 なお、姓は妻の姓にするが、戸籍の筆頭者は夫にしたい場合には、「妻の
氏」にチェックを入れると、妻が戸籍の筆頭者になるので、一旦夫の氏を選
択し、夫を戸籍の筆頭者にしてその後、妻の両親と養子縁組をするんだとい
う話を聞いたことがあります。(素人ですからよくわかりませんが)

 現民法では、一応、どちらの姓も選べるという、一見ニュートラルな規定
になっているのですが、京野議員も言われた、男が姓を変える場合は「婿養
子」という固定観念プラス「婿養子」への偏見が、「妻の氏」を選択するこ
とのブレーキになっています。

 旧姓を通称にして別姓をするにしても、様々な不利益を蒙らざるを得ない
立場になるのも女性がおおいのです。それで、この問題は、単に女性の問題
と矮小化されるため、なかなか前に進まないともいえます。  (女性)

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   カジノについて(読者からのご意見)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
●カジノはプラス効果が大きい

 私は積極的には賛成はしませんが、功罪比較してプラス効果が大きいと判
断します。
 吉川議員は、下記(1〜5)のような理由で反対されていますが、私の意
見は次のとおりです。

(1)まじめに努力することを身につけるべき青少年に悪影響がある。

 もともと、子供の遊びであったパチンコを大人が文字通りのギャンブルに
して、「18歳以下は入場禁止」にしておきながら身勝手すぎます。
 18歳以下は喫煙・飲酒を法律で規制しておきながら、自動販売機で自由に
購入できるようにしておいて「青少年に悪影響がある」とは笑止千番。
 子供の教育はまず家庭で親がやるべきなのに、それを放棄して「法律で規
制」 することは本末転倒。

(2)カジノ周辺には性産業等の享楽的な施設もできやすく、女性の人権が
     守られない

 それでは新宿の歌舞伎町はなぜよいのですか? 町にはポルノ雑誌やどぎつ
い漫画本が自由に売られていて、これでもかこれでもかと、刺激しておきな
がら「遊ぶところ」はありません。 これでは 蛇の生殺し、 益々性犯罪は
増えます。カジノは全く次元の違う話です。

(3)暴力団の関与が心配される

 パチンコ、街頭販売、野球場のダフ屋、等々すべて暴力団がらみ、株主総
会も・・・・。
 だからカジノも、と言う発想なら「お金」のからむ話はすべて駄目です。
お金 の絡まないものは何かありますか? 

(4)ギャンブル依存症が増える

 タバコ依存症、アルコール依存症を無くすためにタバコ、酒を禁止します
か?
 借金を返せなくなる人が増えるから貸し金業者を禁止しますか? 
 自分の行動には先ず、自分が責任を持つl、これが基本です。 それが出
来ないやつを前提に物事を決めたら組織が成り立たない。 

(5)一攫千金を夢見る人が各地から集まる事によって、住環境が悪化する。
     いまでもギャンブル開催日は店を閉める商店街がある。

 競輪,競馬はギャンブルではない? こういう発想で考えると、「商店が出
来ると人が集まって住環境が悪化する」 ことになりますね。 商店も規制す
る? 

 物事を決める時に大切なことは、
*どんなことにも必ずプラスの面とマイナスの面が存在すること。
*従って、マイナス面を強調すればどんなシステムも「悪」になること。
*だから、冷静に「プラス面」と「マイナス面」を比較して決めること。

 吉川議員の意見では「プラス効果はゼロ」みたい。本当ですか?

(宮田 良明)

●財源を賭事に頼らない政策を

 地方財源が厳しい中で、環境整備や福祉団体・NPO支援にも用いるという名
目でカジノ誘致が出てきています。

(中略)

 私の住む京都府八幡市では、市長選期間中に反対ではないが慎重にと言っ
ていて辛勝した市長が、議会でも僅差で了解され、競艇の場外舟券売場ボー
トピアの誘致を決めました。交通の混雑や青少年対策はする、環境保全に収
益を利用するとのことです。

 私の運営するNPOは、日本財団から競艇利益の一部を助成金として受けて、
足踏み水車制作などをしました。青少年対象の潔癖なNPOは、ギャンブルのお
金だから日本財団から貰うのはやめておこうという所もありますが、うちは
背に腹は変えられない財政難で、有意義な事業ができて、とても助かりまし
た。

(中略)

 NPOは収益事業をしても良いことになっていますが、この不況下、まじめに
良心的にやろうとすればするほど会費や寄付も業務も取りにくく運営は苦し
く、この種の助成金はありがたいものです。暴力団に頼って業務を取ったり、
耐震診断フリーソフトで高い補強工事を売りつけたため診断は行政がやるよ
うになったというNPOの引き起こした社会問題もありました。うちはNPO理事
(その後退任し交代)から収益事業も兼ねて事務所を借りていましたが、借
金を抱えた貸主と賃料でもめ、貸主の債権者から明渡しを求められた後も、
法人出資金で充当した保証金返還をめぐり訴訟になっています。

 日本財団や国立オリンピックセンターの助成金には賃料補助はありません。
 空き店舗を福祉団体やNPOに活用しようという厚生労働省の試みも、固定資
産税相続税減免や助成金委託費での賃料補助といった行政の支援が無ければ、
借金を抱えた貸主と収益が上げにくい借主のトラブルが頻発することも考え
られます。

 行政機関や公益法人の財源を賭事に頼り、義務教育費の国庫負担を削って
「諦める人」と「勝ち組」に分けるのではなく、機会均等でまじめに努力す
ればきちんと所得税を納められる人が増えることをめざす政策でなければな
らないように思います。(安東尚美 ・NPO流域調整室代表)


◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記                 ロゼッタストーン・弘中百合子
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 先週長いメルマガを流したと思ったら、今回は第5週でもないのに、読者
の意見だけ。なんだか、バランスが悪くて申し訳ありません。

 ヴィーナス議員が忙しくて原稿を書く時間が取れなかったときには、みな
さまからのご意見をできるだけ多く、ご紹介していきたいと思っています。
いろんな立場の意見を偏りなく取り上げたいとは思っておりますが、ちょう
ど適当な反論意見が寄せられていない場合もあります。

 「もっとこんな見方もあるはずだ」と思った方は、どうぞ、ご意見をお寄
せください。

※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
   お願いします。

      お手数ですが、お寄せいただくご意見に
       1)「掲載可」か「掲載不可」か

      掲載してもよい方は
       2)「匿名希望」か「実名可」か
       3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か

   をお書き添えいただけると、大変助かります。


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      ●大特集「命が与えてくれたもの」

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◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 ◇衆議院
  小宮山洋子(民主党・東京)    武山百合子(民主党・北関東)
   水島広子  (民主党・北関東)

 ◇参議院
  有村治子  (自民党・比例)    岡崎トミ子(民主党・宮城)
  千葉景子  (民主党・神奈川)   広中和歌子(民主党・千葉)
    福島瑞穂  (社民党・比例)    円より子  (民主党・比例)
  吉川春子  (共産党・比例)

 ◇都道府県議会
  石坂千穂(長野県・共産党)     京野公子(秋田県・いぶき)
  高村京子(長野県・共産党)     仁ノ平尚子(山梨県・無所属)
  平野みどり(熊本県・県民クラブ)遊佐美由紀(宮城県・民主党)
  渡辺智子(香川県・無所属)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
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各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回の発行は、12月9日です。

 小宮山洋子議員(民主党)  武山百合子議員(民主党)

 が登場する予定です。

   ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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発行人・編集人:弘中百合子
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