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         女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第200号

  ***   ***  2001年11月15日に始めた「ヴィーナスはぁと」も、いよいよ
 *****v*****  今号で、200号を迎えました。気がつくと、もう4年半も続い
 ********* ているんですね。本当にご愛読、ありがとうございます!
  ******* 今回の200号には、私自身、特別な感慨があります。それはまた
   ***  編集後記でのちほど。今回は、自民党の有村治子議員、民主党の
     * 小宮山洋子議員、社民党の福島みずほ党首から原稿が届きました。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   目次
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■ 「春、教科書無償制の意義を伝えよう」
     有村治子(参議院議員・自民党・比例・文部科学大臣政務官)

■ 「認定子ども園」(幼保一体化施設)について
     小宮山洋子(衆議院議員・民主党・東京)

■ 「入管法案・共謀罪を成立させないために」
      福島みずほ(参議院議員・社民党党首・比例)

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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 「春、教科書無償制の意義を伝えよう」
          有村治子(参議院議員・自民党・比例・文部科学大臣政務官)
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 入園・入学・進級の時期を迎えました。現在、義務教育の9年間で使用され
る教科書は、国から無料で支給されていますが、この教科書無償制が実現に
至った経緯は、必ずしも平坦ではありません。

 終戦直後から、教科書を無償にしたいという願いがあった一方、「明日の
教科書」よりも切実な問題として「今日の食料」に飢えていた時代であり、
当時の国会では、「戦争で疲弊しきった国力が、いずれ回復したときには、
教科書を無償にすることも考えたい」という旨の答弁がなされています。そ
の後国力の回復とともに、国語と算数の教科書で無償制が実現し、就学困難
な児童にのみ教科書を給付する立法がなされる等の経緯を経て、遂に昭和44
年、義務教育における全教科の教科書無償制度が完成しました。たった37年
前のことです。

 食べるものにも窮した時代から、「日本の将来を切り拓く教育にこそ投資
を」と、まさに「米百俵」の精神で始まった教科書無償制度。参議院におい
て私も賛成票を投じ、3月27日に可決・成立した平成18年度の国家予算でも、
この教科書無償制のために395億円の予算を計上しており、義務教育の年次に
いる約1100万人の児童・生徒が、この春、新しい教科書を手にしました。

 主権者である私達国民の大事な税金から拠出され、「次代を担う子ども達
の教育を確実に行う」という民意のもとで支給される教科書。思いが込めら
れた教科書が大切に使われるよう、ぜひ新年度には学校で、また家庭におけ
る親子や地域の会話で、この教科書無償制の経緯や意義について、語り合っ
ていただければと思います。

 子ども達が、この制度の背景にある尊い精神と戦後史を知るとき、彼らは
きっと感謝の想いを胸に「次世代への投資・教育」の大切さを認識し、制度
に込められた精神を語り継ぐ大人になってくれることでしょう。教科書は、
その存在自体、納税の意味や哲学、日本がたどった歴史や世代間互助の精神
を教える大事な教材だと言えます。困窮する時代にあっても、明日に活きる
教育投資を優先してきた精神こそ、日本が誇る国民性として意識的に伝承さ
せるべき価値観ではないでしょうか。                 

★有村治子ホームページ http://www.arimura.tv/

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 「認定子ども園」(幼保一体化施設)について
                    小宮山洋子(衆議院議員・民主党・東京)
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 現在、衆議院の文部科学委員会で「認定子ども園」の法案が審議されてい
るのを、ご存知でしょうか。TVや新聞などメディアは、政策や法案の審議
をなかなか報道せず、政局ばかり報道しているので、知っていただく機会が
ないのは、問題だと思います。

「認定こども園」というのは、0歳から5歳までの子どもが、保護者が働い
ているかどうか、いわゆる保育に欠けるかどうかにかかわらず入ることがで
きる、政府の言い方では「新しい選択肢」としての施設ということです。幼
稚園が長時間の保育もする「幼稚園型」、保育所が短時間の子どもをみる
「保育園型」、両方の機能をともにもつ「幼保連携型」、この3つの型には
国から補助が出ます。もうひとつ「地方裁量型」という地方が自らの財源で
行うものの4つの類型があります。これを聞いただけでも、複雑だと思われ
るでしょう。

 保育所に入りたくても入れない待機児が、今も2万4千人もいます。一方
で、幼稚園は、私がいる世田谷では3割あきがあるなど、定員を満たさない
所が増えています。それなのに、保育所は厚生労働省、幼稚園は文部科学省
が管轄しているために融通がききません。

 政府では、昨年1年間、幼保一体化のモデル事業を35ヶ所で行い、それ
を踏まえて、今年の10月から「認定子ども園」を始めようとしています。
ところが、政府は、幼稚園と保育所の大多数はそのままにして、あたかも第
三の施設として子ども園を作ろうとしているようです。幼稚園と保育所は全
国で3万7千ヶ所近くあるのに、認定子ども園は、当面1000ヶ所くらい
といっていることからもわかります。

 多用なニーズに応えるために新たな試みをするのはよいのですが、タテ割
り行政はそのままで、子ども園は厚生労働省と文部科学省が共管ということ
で、どちらが責任をもつのかはっきりしません。

 私たち民主党では、将来は幼稚園と保育所と一本化すること。子ども園に
関する部署を内閣府に統合して「子ども園部局」として置き、責任体制や窓
口を真に一本化すること、複雑な補助の仕組みで抜け落ちてしまっている部
分を一般財源から手厚く補助することなどの修正案を出して、合わせて審議
しています。

 子どもたちが安心して育ち、保護者が安心して産み育てられるために、
就学前の希望するすべての子どもたちに、質のよい居場所を作っていきたい
と考えています。 

★小宮山洋子ホームページ http://www.komiyama-yoko.gr.jp/

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 「入管法案・共謀罪を成立させないために」
                  福島みずほ(参議院議員・社民党党首・比例)
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 以前、北野武さんの映画に「この男、共謀につき」というものがありまし
た。今の国会は、さながら「この国会、凶暴につき」という感じです。

 先週、衆議院の法務委員会で入管法の改悪法案が通過しました。日本に入
国する外国人の人たちは、指紋をとられるということと、日本人でも「自動
化ゲート」を通りたい人は、あらかじめ指紋を登録しておくと、スーッと通
れるというものです。

 日本に入国する外国人は、年に700万人。そして多くの日本人の膨大な指紋
が蓄積されていきます。当分の間、データは保存しておくと政府は答弁して
います。また、捜査のためにも使用する、外国から求められたら出すことも
あり得る、と答弁しています。アメリカの入管システムであるUS−VIS
ITというシステムと日本のシステムは連動していくとも言われています。
指紋や顔識別機能といった重要な情報を、アメリカと日本で共通で管理して
いくということも起きてくるのではないでしょうか。

 代用監獄の恒久化ともなりかねない未沢拘禁者の法案も衆議院の法務委員
会を通過しました。これについては、社民党と民主党は修正案を出しました
が、残念ながら否決されてしまいました。

 すると、次に出てきたのが共謀罪です。共謀罪は今まで何度も国会に提案
されながら成立しなかった重大な問題のある法案です。これが昨日18日与党
より、突然4月21日に審議入り、4月28日には採決といった提案がなされまし
た。現場の野党の担当議員たちは、昨日、緊急抗議の記者会見をしました。

 共謀罪は、619もの犯罪について共謀しただけで犯罪の成立を認めるもので
す。人は、「行為によって処罰ありき」です。行為がなければ、処罰されな
いというのは、近代刑法の大原則です。限定された犯罪のみ未遂罪が処罰さ
れ、犯罪実行の着手が処罰されるのは、殺人予備、放火予備など極めて少数
の犯罪です。これに対して、これからは犯罪をしようという共謀だけで処罰
をしようというのですから、大変危険なのです。

 「共謀」は、場合によっては、目くばせだけでもいいのです。選挙事務所
で、「アルバイト代を払って電話をかけてもらおう」とみんなで相談しても
共謀罪です。「あいつを痛めつけてやれ」とみんなで盛り上がり、次の日や
めたとなっても共謀罪は成立します。実行することをやめても、共謀罪では
既遂となってしまいます。自分が無罪となり、逃れるためには、警察に自白
をしに行くしか他に方法がありません。

 与党は、「団体の活動が一定の犯罪を行うことを共同の目的とする団体に
限定する」と修正案を提示しています。これは、前の特別国会における衆議
院法務委員会での審議の結果、法案の適用範囲があいまいと指摘されたこと
に対応したものです。

 しかし、修正案においては、あくまでも「団体の活動」が違法なものであ
ることを要件としているのであって、必ずしも、団体そのものが犯罪を専ら
目的にしているものに限定されているかは明らかではありません。 また、
適法な目的を持っていた団体が途中から犯罪目的を帯びるようになり、それ
らが併存したり、団体内の一部の者が犯罪目的を共同にしているものの他の
多くの構成メンバーはこれを知らない場合などをどう取り扱うかなども明確
にはなっていないのです。

 共謀罪は、審議のやり方も中身も「凶暴」です。こんな凶暴な共謀罪の成
立は本当に危険です。超党派議員呼びかけの緊急院内集会も来週26日(水)に
参議院議員会館第3,4会議室で急遽行います。来られる方は、ぜひ来てくだ
さい。

★福島みずほ ホームページ http://www.mizuhoto.org/

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  編集後記                   ロゼッタストーン・弘中百合子
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 2週間前、「ヴィーナスはぁと」の関連blogに掲載した意見に、突然大量の
批判意見が寄せられました。1つの記事に2000を超えるコメントがつき、
アクセス数も1週間で15万件を超えるなど、とにかくすごい反響でした。
こういうのをblogの世界では「炎上」というのだそうです。

 昨年の8月にblogを開設して以来ずっと、ポツポツとご意見がくる程度で
したから、突然の炎上に、管理人である私も右往左往し、いろんな人にご迷
惑をおかけしてしまいました。しかし、blogの便利さと怖さを身をもって体
験し、非常に勉強になりました。

 ただ、ここまで炎上しては、女性議員たちも寄稿をためらうかもしれない、
blogはもちろん、メルマガ自体も存続できなくなるのではないか……と、実
は心の中で心配していたのです。

 ところが、今回も3名の女性議員が原稿を寄せてくれ、無事、200号を発行
することができました。

 党派に関係なく、女性議員の活動内容や考えを知ることができる媒体は貴
重だと、今も思っています。女性議員たちが協力してくれるかぎりは、この
メルマガを続けていきたいと思っておりますので、今後とも、ご愛読、よろ
しくお願いいたします。


※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は
   vheart@rosetta.jp までお願いします。

      お手数ですが、お寄せいただくご意見に
       1)「掲載可」か「掲載不可」か

      掲載してもよい方は
       2)「匿名希望」か「実名可」か
       3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か

   をお書き添えいただけると、大変助かります。

※「ヴィーナスblog」にも、ぜひコメントをお願いします。
 ( http://blog.so-net.ne.jp/venusheart/ )

※いただいたご意見は、「ヴィーナスはぁと」のほか、「ロゼッタストーン
 WEB」の感想掲示板にも掲載させていただく場合があります。
 ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 ◇衆議院
     川条志嘉(自民党・大阪)    小宮山洋子(民主党・東京)
   とかしきなおみ(自民党・大阪)

  ◇参議院
     有村治子  (自民党・比例)    岡崎トミ子(民主党・宮城)
     千葉景子  (民主党・神奈川)   広中和歌子(民主党・千葉)
     福島みずほ (社民党・比例)    円より子  (民主党・比例)
     吉川春子  (共産党・比例)

  ◇都道府県議会
     石坂千穂(長野県・共産党)    高村京子(長野県・共産党) 
   仁ノ平尚子(山梨県・無所属)   平野みどり(熊本県・県民クラブ)
     遊佐美由紀(宮城県・民主党)   渡辺智子(香川県・無所属)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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詳しくは、ロゼッタストーンWebページをご覧ください。
( http://www.rosetta.jp/ )
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■次号予告
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 来月の第一木曜日が祝日なので、次回の発行は、
 5月18日を予定しております。

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