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劇団四季ミュージカル「Mamma Mia!」

これはミュージカルなのか、はたまたライブ・ショウなのか? どちらでもよい!

客席で踊りたくってムズムズしていた観客がついに立ち上がって5色のルミカライトを振りかざし、舞台と一体となってカーテンコールで踊りだす様はまさにABBA Musical!

ショウを見終わって、というよりも自分たちも存分に踊り終えて、お互いに見合わす顔と顔で「Mamma Mia!(おやまあ 貴方までも!)」

プロデュ—サー:ジュディー・クレーマー、台本:キャサリン・ジョンソン、オリジナル演出:フィリダ・ロイド、オール女性パワーで創りあげた舞台は元気のない女性に元気を与え、元気印の女性をもっとエネルギッシュにする女性必見の快作だ。

ABBAのヒット22曲のみで組み立てられたカタログ・ミュージカルは、エーゲ海の小さな島でシングル・マザー、ドナ(樋口麻美)が経営するホテルを舞台に繰り広げられる。

一人娘のソフィー(江畑晶慧)の結婚式にドナは旧友のターニァ(八重沢真美)とロージー(青山弥生)を招くが、ソフィーも自分の父親が知りたくって母の日記をコッソリ覗いて可能性のあるサム、ハリー、ビルの3人に招待状を出す。

「手をすりぬけて」、いつの間にか成長して親元を離れるソフィーへの気持ちを歌うスロー・バラードが美しい。

ABBAの曲が爆発するのは昔のロック・バンド、「ドナ&ダイナモス」のポスターをターニァとロージーが見つけてから。二人に誘われて歌い出すドナ。「ダンシング・クィーン」「チキチータ」「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」お馴染アバのヒットがこれでもか、と繰り出してくる。

劇団四季ミュージカル「Mamma Mia!」

安倍総理は先日ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の基調演説でアベノミクスは女性の活用を推進すると宣言したが、2013年度の経済、教育、政治、健康の4分野で分析した「男女平等指数」は世界136カ国中105位で前年度より4つ下がっている。

1位から4位を占めたのはいつもの北欧諸国でアイスランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンだ。

安倍総理のお墨付きもあって、今、自治体や企業で女性幹部候補に自信とモチべーションをつける研修が動き出している。その教育プログラムの一環として、男性職員も含めた「Mamma Mia!」観劇会を是非推薦したい。(四季劇場「秋」ロングラン中)

2014.3.31 掲載

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