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         女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第202号

  ***   ***  昨年の全国の自殺者は3万2552人。8年連続で3万人を
 *****v*****  突破したそうです。「健康問題」と「経済・生活問題」が
 ********* 主な動機だとか。医療も経済も、よくしていくには政治の
  ******* 力が必要です。暮らしに密着した政治は、女性議員たちの
   ***  得意とするところ。もっと生きやすい日本にするために、
     *  ヴィーナス議員たちに頑張ってもらいたいと思います。

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   目次
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■ 「小さな政府の大きな負担増」
     福島みずほ(参議院議員・社民党党首・比例)

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧


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 「小さな政府の大きな負担増」
                 福島みずほ(参議院議員・社民党党首・比例)
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 5月18日(木)に、参議院行政改革特別委員会の時に、小泉総理に質問
をしました「官から民へ」というけれども、「官から外資系へ」、さらに言
えば、「官からアメリカへ」ということではないかということが質問のポイ
ントです。

 先日、入管法改正法が成立しました。これは、日本に入国、再入国する外
国人は、特別永住者の人を除いて、指紋のデータをとるというものです。日
本人もあらかじめ登録しておけば、「自動化ゲート」を通過できるというも
のです。かつて、私が質問した時に、これらのデータは、「当分の間」保存
されるし、必要があれば捜査機関や外国の入管へも情報を提供すると答えま
した。

 さらに問題なのは、この管理を請け負っているのが、アメリカのUS-VISIT
(アメリカの入国管理システム)を担当しているアクセンチュア社というこ
とです。
 この会社は、指紋を事前登録したICカードを使う「自動化ゲート」の日本
での実証実験を何と10万円で落札しました。この会社は、タックスヘイブ
ンであるバミューダ島に本社をもっています。

 委員会で確認しましたが、現在、入国する人から指紋をとっているのは、
アメリカ合衆国だけです。これに日本が加わるのです。アメリカの国会で、
民主党のローザ・デラウロさんが「アメリカの税金が1兆円以上、この会社
に払われているけれども、これでいいのか」と論戦を張っています。2004年
6月9日には、アメリカ連邦下院歳出委員会において、「外国会社と国土安
全保障に関する契約を禁止するための法案」が35対17で可決しました。
しかし、このアクセンチュア社は、この法律の例外としてUS-VISITを担当す
ることになっています。

 法務省の資料、出入国管理業務の「業務環境分析図」では、「国内外の関
係機関との相互運用性の確保」とあります。情報の共有と交換が行われるの
ではないかと心配しています。もっとはっきり言えば、日本にある個々人の
重要なセンシティブな情報がアクセンチュア社を通じてアメリカに流れてい
くのではないかということを非常に心配しています。

 ところで、このアクセンチュア社は、日本の行政のうち、宮内庁、公正取
引委員会、法務省、国税庁のデータの担当をしています(政府答弁)。「え
っ!」と思われませんか。情報の管理は大丈夫でしょうか。国税庁や検察の
捜査情報などはとてつもなくセンシティブなものです。一人の人間の住基デ
ータから、税、お金の動き、捜査情報、出入国の情報などをあっという間に
アメリカ政府が取れる、ということにならないでしょうか。「官から民へ」
ということは、「官から外資系へ」、「官からアメリカへ」となっているの
ではないでしょうか。
 
 在日米軍基地の再編についても、米軍のグアムへの移転費用7100億円につ
いて日米両政府は合意しました。国会の審議で、なぜ負担するのか、この
7100億円の内訳はどうなっているのかなどが議論されています。米軍人の住
宅の建築費や学校建設の費用などが盛り込まれています。何と1戸について
の住宅の建築費が約8000万円になるという計算になります。グアムの住宅を
調べると、プール付きのバスルームがいくつもあるような豪邸ができるとい
う話になります。一方、5月17日の衆議院厚生労働委員会で医療制度改悪法
案が可決し、医療費の負担増、高齢者は入院するときの住居費(ホテル代と
して)、食費代など月に約3万円の負担増となります。

 これでは「小さな政府に大きな負担増」です。福祉の切捨てをしながら、
大きなムダ遣いという構図に全く理解が出来ません。国民の税金や情報をア
メリカにたたき売りかねない政策は全くおかしいです。こんな為政者たちが、
法律を変えて、子どもたちに「愛国心を教えよう」というのは筋違いだと考
えます。

★福島みずほホームページ http://www.mizuhoto.org/

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記                   ロゼッタストーン・弘中百合子
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 自民党「インターネット選挙運動ワーキングチーム」(世耕弘成座長)が
選挙運動でのインターネット利用を、ホームページに限って認めようという
報告をまとめたそうです。これまでは、立候補に向けての決意をホームペー
ジに書いたり、選挙期間中にホームページの更新をしたりといったことがで
きない状況でした。公職選挙法が「“文書図画による選挙運動”は法律で認
められた手段(選挙用ポスターや葉書など)以外は一切使用できない」と定
めているため、これに違反すると考えられていたのです。

 私たちがどんな候補者なのかを知りたいと思った場合、今の時代だったら、
まずホームページを探します。やっと、政治の世界も現実に追いついてきた
ようですね。

 もっとも、メールは規制されるようですから、選挙期間中に「ヴィーナス
はぁと」を配信する場合、やはり、候補者の文章は避けたほうがいいのかな
とも思います。継続的に発行しているメルマガも、やはり、規制の対象にな
るのでしょうか。今後の行方に注目したいと思っています。


※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は
   vheart@rosetta.jp までお願いします。

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※「ヴィーナスblog」にも、ぜひコメントをお願いします。
 ( http://blog.so-net.ne.jp/venusheart/ )

※いただいたご意見は、「ヴィーナスはぁと」のほか、「ロゼッタストーン
 WEB」の感想掲示板にも掲載させていただく場合があります。
 ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 ◇衆議院
     川条志嘉(自民党・大阪)    小宮山洋子(民主党・東京)
   とかしきなおみ(自民党・大阪)

  ◇参議院
     有村治子  (自民党・比例)    岡崎トミ子(民主党・宮城)
     千葉景子  (民主党・神奈川)   広中和歌子(民主党・千葉)
     福島みずほ (社民党・比例)    円より子  (民主党・比例)
     吉川春子  (共産党・比例)

  ◇都道府県議会
     石坂千穂(長野県・共産党)    高村京子(長野県・共産党) 
   仁ノ平尚子(山梨県・無所属)   平野みどり(熊本県・県民クラブ)
     遊佐美由紀(宮城県・民主党)   渡辺智子(香川県・無所属)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。⇒ プロフィール
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回の発行は、6月15日を予定しております。

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株式会社ロゼッタストーン発行人・編集人:弘中百合子
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