ホラホラ、これが僕の骨 中原中也ベスト詩集

なぜ彼の言葉はこんなにも
心のひだに届くのだろう

中原中也
1907〜1937

はじめに

2017年は、中原中也の生誕110年、没後80年にあたります。この機会に、中也の詩のなかで人気の高い詩57篇を集め、詩集『ホラホラ、これが僕の骨』をつくりました。このサイトには、書籍をより楽しむための情報が満載です。書籍と併せてご覧ください。

お気に入りの詩集が
ほしいあなたに

「ホラホラ、これが僕の骨」は、中也の「骨」という詩の一節です。この本には、中也の骨格をなすような代表的な詩が掲載されています。音楽でいえば、ベストアルバムのような詩集です。

第一章には自分を見つめて歌った詩、第二章にはリズムに特徴のある詩、第三章には愛する者を歌った詩、第四章には風景や心象風景を描いた詩を集めてみました。章ごとに中也の違った魅力が感じられるのではないかと思います。

中也は一つ一つの言葉にこだわり、悩みながら詩を紡ぎ出しています。中也の詩を視覚的にも味わえるよう、この詩集では、あえて『山羊の歌』『在りし日の歌』原本の表記をできるだけ忠実に再現しました。未刊詩篇に関しては、詩そのものは、研究の進んだ『新編中原中也全集』(2000年~発行・角川書店)を底本にしましたが、漢字は初期の『中原中也全集』(1967年発行・角川書店)を参考に、旧字体に改めました。読み方がわからない場合は、このサイトでご確認ください。

詩を読むだけならWEBで読めますが、詩集はやっぱり「モノ」として手元に置きたいですよね。この本は、見た目や触感など、「モノ」としてのよさを追求してみました。特に断面にご注目ください!

目次

1
生い立ちの歌
自分を見つめて

2
汚れつちまった悲しみに…
リズムとリフレーン

3
春日狂想
愛する者を想って

4
一つのメルヘン
心象風景を描く

〜〜詩を読む〜〜

書籍と同じ詩を現代仮名遣い、新漢字、ルビたっぷりで掲載しています。池内博子アナウンサーによる朗読も聴けます。今後、青木健氏による解説、読者からいただいた感想なども掲載していきます。

中原中也

中原中也(なかはらちゅうや) 1907年4月29日、山口県生まれ。23年、山口中学を落第し、京都の立命館中学に編入。劇団女優、長谷川泰子と知り合い、翌年から同棲を始める。25年、泰子とともに上京。泰子が小林秀雄のもとに去る。26年、日本大学予科文科に入学したが、9月に中退。29年、河上徹太郎、大岡昇平らと同人誌「白痴群」を創刊。33年、東京外国語学校専修科仏語修了。遠縁の上野孝子と結婚。『ランボウ詩集《学校時代の詩》』刊行。34年長男文也が誕生。処女詩集『山羊の歌』刊行。36年、文也が小児結核により死去。次男愛雅(よしまさ)誕生。37年鎌倉に転居。『ランボオ詩集』刊行。詩集『在りし日の歌』を編集し、原稿を小林秀雄に託す。同年10月22日結核性脳膜炎により永眠。享年30歳。翌38年『在りし日の歌』が刊行された。

デザイン

詩とともに生活できる詩集

デザインデザインデザイン

詩は、何度読んでも、読む人のその時々の気持ちによって違った受け取り方ができます。今の時代の詩集として、どのような形がふさわしいかと考えたときに、詩とともに生活できるような詩集、開いたまま生活のなかに置いておけて、ふとした時に詩の言葉が目に入ってくるような詩集にすることができないかと考えました。

本書で使われているPUR製本という手法は、背が柔らかく、しかもとても丈夫です。思い切りページを開いても、背が割れて本が壊れてしまうようなことはありません。ぜひ、お気に入りの詩のページを開いて、部屋に置いてみてください。生活のなかのさまざまな気持ちと、中也の言葉がむすびつく瞬間があったら、これほどのよろこびはありません。

また、本の断面には、やわらかな手触りが感じられる加工をほどこしています。自然物のように触感でも存在を感じられ、詩の世界と外の世界がふんわりとまじりあうような、そんな雰囲気になったらと思います。

本書で使用している紙は、比較的陽に焼けやすく、年月が経つと色が変わってくることが予想されます。また、断面の加工は一つひとつ個体差があります。そうした変化や差異も含めて、ともに年月を過ごした詩集の存在感を感じていただければと思います。

スタッフ

書籍

著者 中原中也

編集 ロゼッタストーン編集部

装幀 佐藤好彦 http://yoshihiko.com/

グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー。ウェブなどのデザイン・プランニングを中心に、デザイン・アート関連の書籍や雑誌の執筆、デザイン・IT関連のコンサルティング・講演などを手がけている。主な著書に『デザインの教室』『デザインの授業』『フラットデザインの基本ルール』『ビジネス教養としてのデザイン』など。東京造形大学非常勤講師。

カバー写真 茜屋渉 flickr - Kamakura Photos

バインディングディレクション 篠原慶丞

篠原紙工・Factory 4F代表・バインディングディレクター。バインディングディレクターとして、本の内容やコンセプトに応じた仕様を提案するだけでなく、新たな造本を考案してきた実績から沢山のブックデザイナーから高い信頼を得ている。2016年シュタイデルブックアワードにおいて金賞を受賞した『遠くの渚』の製本を担当。

製本所 篠原紙工 http://www.s-shiko.co.jp/

印刷所 日精ピーアール http://www.nspr.co.jp/


ウェブ

解説 青木健

あおきけん 作家。1944年京城生まれ。名古屋大学法学部卒業。愛知淑徳大学非常勤講師(教授格)。「星からの風」で新潮新人賞受賞。著書に『内なる中原中也』『朝の波』『星からの風』『なじまない水』(鳥影社)『中原中也―盲目の秋』『中原中也―永訣の秋』『年表作家読本―中原中也』(河出書房新社)『江戸尾張文人交流録』(ゆまに書房)『いま、兜太は』(岩波書店)等。

朗読 池内博子

いけうちひろこ 1950年福岡県北九州市生まれ。山口放送のアナウンサーとして1973年~2015年まで42年間勤務。ラジオでは「ジョイ・ジョイアフタヌーン」「池内博子の風に吹かれて」「おはようKRY」などワイド番組のパーソナリティーやDJ「水色のポエム」、音楽番組「太陽ミュージックアラカルト」「夜の喫茶室」、旅番組「和尚と博子のたび旅グルメ・耳がジャンボ」等を担当。テレビでは夕方のワイド番組「情報一番!カツ躍ワイド」「着物教室」などに出演。マルク・レール氏と共にパーソナリティーを勤めていた「土曜いい朝おはようワイド」で第33回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨を受賞した。NNN系列アナウンス賞のラジオ部門で最優秀賞を受賞(1993年)。

協力 中原中也記念館 http://www.chuyakan.jp/

録音 中越和明(サウンド・クエスト)

デザイン・プログラミング 佐藤好彦

お知らせ

「ホラホラ、これは僕の骨 中原中也ベスト詩集』は、9月7日、全国の書店およびネット書店で発売されます。店頭に見当たらない場合は、お手数ですが、書店員に書名と版元(ロゼッタストーン)を伝えてご注文ください。


もれなく解説小冊子をプレゼント

書籍についている応募はがきのアンケートに回答してくださった方には、もれなく解説小冊子をプレゼントします。解説本は、ただいま作成中ですので、しばらくお待ちいただくことになります。ご了承ください。解説はこのサイトにも順次掲載していく予定です。


レビュー募集!!

このサイトでは、書籍に掲載した中也の詩57篇それぞれに感想が書きこめるようにしてあります。みなさまが感想を書きこんでくだされば、中也の同じ詩をみんなで味わえる、いまの時代ならではの画期的なサイトになります。あなたのご感想をお待ちしております!!


訂正

本書134ページ1行目に誤りがありました。
(誤)風が立ち 浪が騒ぎ、
(正)風が立ち、浪が騒ぎ、
ご覧のように読点が抜けていました。お詫びして訂正いたします。

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