ホラホラ、これが僕の骨 中原中也ベスト詩集

村の時計

村の大きな時計は、
ひねもす動いていた

その字板じいたのペンキは
もうつやが消えていた

近寄ってみると、
小さなひびが沢山たくさんにあるのだった

それで夕陽が当ってさえが、
おとなしい色をしていた

時を打つ前には、
ぜいぜいと鳴った

字板が鳴るのか中の機械が鳴るのか
僕にも誰にも分らなかった

『在りし日の歌』より

朗 読

解 説

※解説中の詩の引用の表記は、書籍『ホラホラ、これが僕の骨』の表記に沿って、旧漢字、歴史的仮名遣いを用いています。読みやすさを重視して新漢字、現代仮名遣いに変えているこのサイトの詩の表記とは異なります。ただし、WEBで表記できない書体もあるので、原文に忠実に表記した書籍と完全には一致しておりません。ご了承ください。

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